第72話 悠斗と真彩の秘め事

文字数 6,803文字

【ハーモニー社・京都烏丸店】

京都烏丸店の視察に来ている真彩と優衣。
店内を見て回り、細かくチェックしている。

時々、店長に質問をする真彩。
真彩の質問は、端的で鋭い。

スタッフに全員に声掛けし、コミュニケーションを図る真彩。



【ハーモニー社・京都四条店】

真彩、京都四条店でも同じ様に、店内チェックし、スタッフとのコミュニケーションを図っている。

お客様が快適に過ごせる様、人と人との距離、空間を重視している真彩。

利益を考えた詰め込み過ぎのレイアウトではなく、ゆったりと過ごせる様にと、工夫している。

そして、遣るべき事を終え、真彩と優衣、店を出て、阪急電車の京都河原町駅へと向かっている。



【京都・河原町駅付近の道路】

あちこちの店を観察しながら、ゆっくりと歩く真彩と優衣。
真彩「私、やっぱり京都、好きだわ。観光客が多過ぎだけど……」
優衣「私も好き」
真彩「寺院が多いから、何か落ち着くっていうのもあるけど、風情が好き」

優衣「うん。何か、良いよね……」

真彩「それに、京都市内は碁盤の目だから、私にはすっきりしてて分かり易くて良いんだよね」

優衣「でも、逆に、碁盤の目だから、同じような風景になって、どこにいるのか分かり難いのでは?」

真彩「そんな時は、数え唄を覚える!」

優衣「数え唄?」

真彩「うん。東西通りの数え唄だったら、♪ まるたけえびすに おしおいけ あねさんろっかく たこにしき しあやぶったか まつまんごじょう せったちゃらちゃら うおのたな ろくじょうさんてつ とおりすぎ ひっちょうこえれば はっくじょう じゅうじょうとうじで とどめさす ♪……って覚えたら、地図が頭に入るよ?」

優衣「へーぇ、そんな唄、あったんだ……」

真彩「南北通りの数え唄もあるよ? でも、東西の数え唄だけで、大体、地図が頭に入るから」
優衣「へーぇ、よくそんなの知ってたね、京都人でもないのに……」
真彩「あぁ、大学の時、潤先輩が教えてくれたの。手繋いで、リズムとって、よく一緒に歩きながら唄ったから……」
優衣「へーぇ……きっと楽しかったでしょうね?」

真彩「うん。楽しかったよ。色んな事、教えてくれて……」

真彩、大学の先輩であり、元カレの佐伯潤とのデートの日々を思い出している。

つい、顔がほころぶ真彩。



【高槻レオマンション・806号室】

夜、真彩が玄関の鍵を開けて入って来る。
すると、家の中は照明で明るい。

真彩「?……」

真彩、玄関に揃えられている悠斗の靴を見る。

真彩(心の声)「悠斗、今日は早かったんだ……」
真彩「只今―」
と、真彩が大きな声で言う。

すると、リビングから悠斗が、
悠斗「お帰りー!」
と言って、エプロン姿で真彩の前に現れる。

真彩、ちょっと驚いた表情。

真彩「今日、早かったんだね?」

悠斗「ああ。早く帰りたかったから、いつもの倍のスピードで仕事片付けた」

真彩「えぇ? 倍? 倍はキツイね。私には絶対無理だわ。でも、最近、新プロジェクトで忙しいって言ってたのに?」

悠斗「うん。忙しいよ。でも、要領よく片付けてる」

真彩「凄いね……流石だね」



【LDK(リビング・ダイニング・キッチン)】

真彩、洗面所で手を洗い、うがいをして、自分の部屋に行って着替えてから、リビングにやって来る。

悠斗「俺、何で頑張ってるか分かる?」
と、キッチンカウンターから真彩に話し掛ける悠斗。

真彩「えぇ? 新プロジェクトが楽しいとか?」

悠斗「ブー!」
と言って笑う悠斗。

真彩「?……」
悠斗「仕事なんかより、早く家に帰って真彩といちゃいちゃしたいからだよ!」
と言って、ニタニタする悠斗。
真彩「はぁ? もうー、変な冗談言わないでよ」
悠斗「冗談じゃないよ。ホントだよ?!」

真彩「いや、仕事なんかよりって……大丈夫? そんな事、上に知られたら左遷されちゃうよ?」
と、笑いながら言う真彩。


悠斗、調理台でチャーハンを皿に盛り付けしている。

真彩がそこに来て、
真彩「良い匂い」
と言って、匂いを嗅ぐ。

真彩と悠斗、自然な流れで、只今のキスをする。

悠斗「お疲れ」
と言って、真彩に微笑む悠斗。

真彩「今日、頭、沢山使ったから疲れた。沢山、歩いたし……」
と言って、悠斗の背後から抱き着き、悠斗に甘える真彩。

真彩は小さい頃から甘え上手である。
悠斗は、真彩が甘えて来るのを喜んでいる。

悠斗「今日は、チャーハンとスープ。勿論、肉抜き」

真彩「嬉しい。有難う……」

真彩、抱き着いている腕に力が入る。


そして、真彩、悠斗の手伝いをする。
   

真彩と悠斗、配膳を終え、二人、合掌する。
そして、真正寺のお寺で教えて貰っている、食べれる事への感謝の観念を、一緒に唱える。

唱え終わって、
真彩と悠斗「頂きます!」
と言って、顔を見合わせ、笑顔の二人。

真彩、スプーンを持ち、チャーハンを一口食べ、何度も噛む。

真彩「んん? 美味しい! メチャ美味しい!」

悠斗「ホント? 良かった……」

悠斗は、真彩が喜んでくれるのが何よりも嬉しい。
   
そして真彩、今度はスープを飲む。

真彩「スープも美味しい! ホタテの味が凄く出てる。悠斗、料理、上手だね」 
真彩、微笑みながら悠斗を褒める。
悠斗「あぁ、これタッくんのレシピ。タッくんのは美味しいに決まってるよな!」
と、悠斗、微笑みながら言う。

すると、
真彩「でも、悠斗が作ってくれたから、悠斗の愛の調味料がプラスされて、より美味しくなってるよ?! タッくんには真似出来ないよ?!」
と言うと、また美味しそうに食べる真彩。

悠斗(心の声)「んーん、何か、嬉しいんですけど……」
   
真彩が美味しそうに食べてくれるので、悠斗、内心、「ヨッシャ!」と喜んでいる。

     ×  ×  ×

食事を終え、食後の感謝の観念を、手を合わせて唱える真彩と悠斗。

真彩「悠斗と一緒に食べれて、感謝も倍になったわ」
   
真彩、悠斗が喜ぶ事を、自然に、言葉に出して言う。

悠斗「何か、昔の真彩に戻ったみたいだな」

真彩「えっ?」

悠斗「真彩、いつも、素直に感謝の気持ちを口に出して、俺が喜ぶ事、沢山言ってくれてたから……」

真彩「えぇ? 別にヨイショする為に言ってるんじゃないよ?! 本当にそう思ったから口に出して言ってるだけなんだけど?」

悠斗「そういう素直な真彩ちゃんが、俺、大―好き」
   
悠斗、首を傾げて真彩の顔を見て微笑む。
   
すると、真彩も悠斗の真似をして、首を傾げて悠斗を見て微笑む。

真彩(心の声)「おままごとか?!(笑)」



【バスルーム】

バスルームで、バスタブに入り、向かい合っている真彩と悠斗。
一日の出来事を語り合っている。
真彩「でね、お昼は、錦市場でお番菜食べた。美味しかったよ」
悠斗「えぇー、良いなぁー、俺も食べたいよー」
真彩「京料理って薄味だから、私にピッタリなんだよね。また今度、一緒に行こ?」

悠斗「うんうん。行く行く! 楽しみだなぁー」

悠斗、微笑みながら真彩の話を聞いている。

悠斗(心の声)「昔を思い出すなぁー。昔もこうやって向かい合って、真彩が話すのをウンウンって聞いてたなぁ……あぁー、俺、シ・ア・ワ・セ……」



【悠斗の部屋】

悠斗の部屋のベッドに、横になって話している真彩と悠斗。

悠斗「あぁ、ねぇ、昨日、話してて真彩、寝ちゃったからさぁー、昨日の話の続き、聞かせてよ」

真彩「えっ?……昨日の話の続き? 何だっけ?」

悠斗「真彩、相思相愛の彼氏がいたって言ったから……」

真彩「あぁ……悠斗に言ったらまた邪魔されると思ったから、内緒にしてたの」

悠斗「本当だったんだ……あの時、彼氏、いたんだ……」

真彩「あぁ、でも、付き合い始めたとこだから、手繋いだ程度だよ?」

悠斗「……ちょっとショックなんですけど……」
と言って、口を尖らす悠斗。

真彩「?……」

悠斗「じゃぁ、真彩はあの時、俺の行為、嫌だったって事?」

真彩「あぁ……まぁ、そうね……」
と言って、真彩、微笑む。

悠斗「今考えると、俺、強引だったよな。自分の気持ち、抑えられなくて……真彩の気持ち、考えてなかった。あっ……という事は、俺、嫌がる真彩をレイプしたって事?」

真彩「あぁ……そうだね……」
と、真彩、あっさりと言う。
悠斗「えぇー、俺、ヤバイ奴じゃん。ホント、自分の事しか考えてなかった。真彩は俺の思う様になると思ってから……」
悠斗、ショックを隠せない様子。
真彩「私を自分の所有物だと思ってたよね? オモチャ、ペット扱いだったから……」
悠斗「……あぁ……そうだな。否定出来ない……」

真彩「私、あの時、食べるの拒否してたから力が入らなくて、抵抗したくても出来なかったし……」

悠斗「?……」

真彩の言葉に悠斗、唖然とする。

真彩(心の声)「ふふっ……悠斗の反応面白い。もうちょっと悠斗をからかうか……」

悠斗「真彩が抵抗しなかったから、同意したと思ってた……って言うか、俺が強引に襲った? えぇー、じゃー、俺、ホントに性犯罪者じゃないか?!」

真彩「えぇ? 今頃自覚したの? 私には彼氏がいたにも拘らず、恋愛感情なかった貴方に犯されて、大事な処女を奪われたんだよ?!」

悠斗「……」
悠斗、真彩の言葉に唖然とする。

真彩「一生、罪償ってね! ちゃんと責任取ってよね」

自分の言った事に墓穴を掘った悠斗。

悠斗「……」

真彩「罪を償うには、うーん。そうだ、悠斗は、一生、私の『下僕!』……という事で!」
と言って微笑む真彩。

悠斗「……」
悠斗、その時の出来事を過去回想している。

悠斗「真彩……ごめん。ごめんなさい。俺、真彩の人生、狂わしたんだな? 俺、ホント、ヤバイ奴だよな……今、気付いた。今解った……」

真彩の前ではいつもひょうきんな悠斗だが、今は、悲愴な面持ちをしている。

真彩「でも、あの時、悠斗も付き合ってる人いたよね?」

悠斗「付き合ってるって言うか、告白されて、言われるがままに一緒に遊びに行ったりしただけだよ。グループで……」

真彩「ふーん……」

悠斗「ずっと真彩が傍にいたから、彼女欲しいって思ってなかったし……」

真彩「じゃー、悠斗、ホントに私が初めてだったの?」

悠斗「あぁ、勿論。真彩が初めてだよ……」

真彩「そうなんだ……」

悠斗「えっ? ホントにって……嘘だと思ってたの?」

真彩「うーん。半信半疑だった。だって、知識あるなぁー……って思ったから。テクニックあったし……」

悠斗「あぁ、それは、エロ雑誌とDVD、クラスの男子で回し合ってたからな。実践はなくても、知識だけは頭に入れて豊富だったよ」
と言って、苦笑いの悠斗。
悠斗「だから、得た知識を真彩で試してた。体感してた」
真彩「えぇ? 私で試してた? 単なる実験台だったって事?」
悠斗「うーん……て言うか、初体験同士、試行錯誤しながら二人で作り上げたって感じかな?」

真彩「色んな体位させられたのって、試してたんだ……言われるがまましたけど……」

悠斗「うん。どんな体位したら感じ合えるのかな?……って。で、真彩が官能してる顔見て満足してた。真彩が喜んでくれたら嬉しいからさぁー。あの時はホント、新鮮で、勉強そっちのけで真彩とのセックスに狂ってたからなぁー……」
と言って笑う悠斗。

真彩「ふーん。私達はセックスを楽しんでたけど、裸で抱き合って寝てる所をママに見られた時、ママがどんな気持ちだったのか、未だに恥ずかしくて聞けないよね……」

悠斗「あぁ、あの時はビックリしたな。旅行から帰って来る日、間違えてカレンダーに書いてあったから……まさか一日早いとはね……」
苦笑いの悠斗。

真彩「ふっ……」
と、真彩も笑う。

真彩「でも、ママ、怒ったり、問い詰める事しなかったね……」

悠斗「ああ。でも、次の日、俺の部屋に沢山の避妊具が置いてあったのにはビックリしたな」

真彩「ホント、あれにはビックリしたよね」

悠斗「母さん、懐が深いよな」

真彩「でも、あれからだよね。ママの前でも堂々とキス出来る様になったし、また一緒にお風呂も入れる様になったもんね……」

悠斗「あぁ。朝まで一緒のベッドで寝れる様になったしな」

真彩「パパはいつも帰って来るのが遅いから、好き放題してたよね……」
悠斗「あぁ。ねぇ、あの時の事、怒ってる? 俺の事、嫌だった? 真彩の人生、狂わせたから。強引だったし……」
真彩「うーん、ビックリしただけで、怒ってはいないよ?! 私の処女を奪ったのが悠斗で良かったって思ってるよ?! でも、まさか初体験の相手が実の兄とはね……」
と言って、悠斗を見て微笑む真彩。

悠斗「えっ……ホントに怒ってないの?……良かったー……」
悠斗、胸を撫で下ろし、嬉しそうな顔をする。

真彩「あの時は、何が何だか分からなくて戸惑ったけど、でも、声出したり、嫌がったりはしなかったでしょ? まぁ、力が入らなかったのもあるけど。でも、本当に嫌だったら、嚙みついたり、どんな事してでも抵抗してるから……」

悠斗「あぁ……うん……」

真彩「身を任せたって事は、悠斗の愛を受け入れたって事だから……安心して?!」

真彩、悠斗に微笑む。

悠斗「そっか……良かった。でも、俺、また真彩の恋路を邪魔した訳だな……」

真彩「そうだよ。相思相愛だったのにー……」
   
真彩、わざと相思相愛を強調して言い、悠斗の目をじっと見る。

悠斗「あぁ……ごめん……」

真彩「でも、悠斗が私を女として見てたなんて、全然、思ってもみなかったよ。只、私の恋路を邪魔する、心配性でお節介で、過保護な兄って感覚しかなかったから……」

悠斗「心配性でお節介で過保護な兄か……単なる俺の嫉妬なんだけどな。真彩を誰にも取られたくないって気持ちが強かったからなぁ……あぁ、今もだけど……」
悠斗、苦笑いする。

悠斗「でも、その彼氏君に悪い事した訳だ……」

真彩「そうだよ!」

悠斗「ねぇ、何て謝ったの?」

真彩「えーっと……何て言ったんだっけなぁー?……あぁ、『ごめん、訳あって付き合えなくなった』てな感じで言ったと思う。あんまりよく覚えてないんだよね。悠斗との事がインパクトあり過ぎて……」

悠斗「えっ?……そんなんで彼氏君は引き下がったの?」

真彩「ううん。その訳をずっと聞きたがってた。納得いかなかったみたい。だって、仲良かったから。でも、本当のこと言える訳ないでしょ? だから、謎の残る形で終わらせた」
と言って、笑う真彩。

悠斗「そっか……そりゃーそうだよな。言える訳ないよな……」

真彩「うん……」

悠斗「げっ……俺、何か、凄い悪い事したんだな……引き裂いた訳だ」

真彩「まぁ、そうね……」
と、しれっと言う真彩。

悠斗「……」

真彩「でも……悠斗の事が好きな女の子が沢山いたのに、それも綺麗だったり可愛かったり、あぁ、学校でナンバーワン美女にも告られてたよね? だから、私なんかで良いのかな?……って、悠斗と関係持って、しばらくしてから思った」

すると悠斗、
悠斗「あぁ……一番初めに最高級の極上ジューシーメロン食べちゃったからなぁー……」
と、訳の分からない事を言い出す。

真彩「えっ?」

悠斗「最高級の極上ジューシーメロン食べた後に、普通のメロン、食べたいか?」

真彩「あぁ、最高級の極上ジューシーメロン、美味しかったよね。伯父さん持って来てくれた時、感動したもんね。糖度が高くて美味しかったよね!」

悠斗「あのねー、俺が言いたいのはだな、真彩は、その、最高級の極上ジューシーメロンだって事!」

真彩「えっ?……」

悠斗「真彩は、ジューシーで最高に美味しいからな!……」
と言うと、悠斗、真彩の目を見て微笑む。 

真彩「もう……変な例え止めてくれる?!」
悠斗「解ってくれた? 真彩は俺にとって最高なんだよ。そして、俺は真彩しか愛せないの! 覚えといてね!」
真彩「……」

悠斗「で、返事は? 俺と結婚してくれる?」
と言って、真彩の目をじっと見る悠斗。
真彩「……私なんかで良ければ……」
と言って、真彩、悠斗に微笑む。

悠斗、真彩の言葉を聞いて、
悠斗「嬉しい!……」
と言うと、真彩の上に覆い被さる悠斗。

そして、真彩を愛撫し始める。
二人、激しく愛し合う。

避妊具を着け、腰を振る悠斗と真彩。

真彩「……あぁ……んん……」

悠斗「……うぅ……」

そして、同時にオーガズムを感じ、幸福感を味わう悠斗と真彩。

二人、力尽きた後、悠斗が真彩の首にキスマークを付ける。

真彩「あぁー、わざとキスマーク付けたでしょ!」

悠斗「うん。本当はもっと見える所に沢山付けたい。真彩に変な虫がつかない様に」

真彩「もうー……」
と言いつつ、笑顔の真彩。

悠斗に愛されている喜びを噛みしめている真彩。
真彩(心の声)「ホント、どんだけ私のこと愛してるんだ? 嬉しいなぁ……シ・ア・ワ・セ」
悠斗「俺っ、一生、罪を償うから!」
と、悠斗、急に言い出す。

真彩「えっ???」
悠斗「俺、一生、真彩の『下僕』だから! 姫、一生、お仕え致します!」
真彩、悠斗の言葉に驚く。
   
しかし、
真彩「宜しい! 頼みましたよ!」
と、真彩、上から目線で悠斗に言う。

微笑み合う悠斗と真彩。
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