第72話 悠斗と真彩の秘め事
文字数 6,803文字
【ハーモニー社・京都烏丸店】
京都烏丸店の視察に来ている真彩と優衣。
店内を見て回り、細かくチェックしている。
時々、店長に質問をする真彩。
真彩の質問は、端的で鋭い。
スタッフに全員に声掛けし、コミュニケーションを図る真彩。
【ハーモニー社・京都四条店】
真彩、京都四条店でも同じ様に、店内チェックし、スタッフとのコミュニケーションを図っている。
お客様が快適に過ごせる様、人と人との距離、空間を重視している真彩。
利益を考えた詰め込み過ぎのレイアウトではなく、ゆったりと過ごせる様にと、工夫している。
そして、遣るべき事を終え、真彩と優衣、店を出て、阪急電車の京都河原町駅へと向かっている。
【京都・河原町駅付近の道路】
あちこちの店を観察しながら、ゆっくりと歩く真彩と優衣。
京都烏丸店の視察に来ている真彩と優衣。
店内を見て回り、細かくチェックしている。
時々、店長に質問をする真彩。
真彩の質問は、端的で鋭い。
スタッフに全員に声掛けし、コミュニケーションを図る真彩。
【ハーモニー社・京都四条店】
真彩、京都四条店でも同じ様に、店内チェックし、スタッフとのコミュニケーションを図っている。
お客様が快適に過ごせる様、人と人との距離、空間を重視している真彩。
利益を考えた詰め込み過ぎのレイアウトではなく、ゆったりと過ごせる様にと、工夫している。
そして、遣るべき事を終え、真彩と優衣、店を出て、阪急電車の京都河原町駅へと向かっている。
【京都・河原町駅付近の道路】
あちこちの店を観察しながら、ゆっくりと歩く真彩と優衣。
真彩「寺院が多いから、何か落ち着くっていうのもあるけど、風情が好き」
優衣「うん。何か、良いよね……」
真彩「それに、京都市内は碁盤の目だから、私にはすっきりしてて分かり易くて良いんだよね」
優衣「でも、逆に、碁盤の目だから、同じような風景になって、どこにいるのか分かり難いのでは?」
真彩「そんな時は、数え唄を覚える!」
優衣「数え唄?」
真彩「うん。東西通りの数え唄だったら、♪ まるたけえびすに おしおいけ あねさんろっかく たこにしき しあやぶったか まつまんごじょう せったちゃらちゃら うおのたな ろくじょうさんてつ とおりすぎ ひっちょうこえれば はっくじょう じゅうじょうとうじで とどめさす ♪……って覚えたら、地図が頭に入るよ?」
優衣「へーぇ、そんな唄、あったんだ……」
真彩「南北通りの数え唄もあるよ? でも、東西の数え唄だけで、大体、地図が頭に入るから」
優衣「うん。何か、良いよね……」
真彩「それに、京都市内は碁盤の目だから、私にはすっきりしてて分かり易くて良いんだよね」
優衣「でも、逆に、碁盤の目だから、同じような風景になって、どこにいるのか分かり難いのでは?」
真彩「そんな時は、数え唄を覚える!」
優衣「数え唄?」
真彩「うん。東西通りの数え唄だったら、♪ まるたけえびすに おしおいけ あねさんろっかく たこにしき しあやぶったか まつまんごじょう せったちゃらちゃら うおのたな ろくじょうさんてつ とおりすぎ ひっちょうこえれば はっくじょう じゅうじょうとうじで とどめさす ♪……って覚えたら、地図が頭に入るよ?」
優衣「へーぇ、そんな唄、あったんだ……」
真彩「南北通りの数え唄もあるよ? でも、東西の数え唄だけで、大体、地図が頭に入るから」
優衣「へーぇ……きっと楽しかったでしょうね?」
真彩「うん。楽しかったよ。色んな事、教えてくれて……」
真彩、大学の先輩であり、元カレの佐伯潤とのデートの日々を思い出している。
つい、顔がほころぶ真彩。
【高槻レオマンション・806号室】
夜、真彩が玄関の鍵を開けて入って来る。
すると、家の中は照明で明るい。
真彩「?……」
真彩、玄関に揃えられている悠斗の靴を見る。
真彩(心の声)「悠斗、今日は早かったんだ……」
真彩「うん。楽しかったよ。色んな事、教えてくれて……」
真彩、大学の先輩であり、元カレの佐伯潤とのデートの日々を思い出している。
つい、顔がほころぶ真彩。
【高槻レオマンション・806号室】
夜、真彩が玄関の鍵を開けて入って来る。
すると、家の中は照明で明るい。
真彩「?……」
真彩、玄関に揃えられている悠斗の靴を見る。
真彩(心の声)「悠斗、今日は早かったんだ……」
と、真彩が大きな声で言う。
すると、リビングから悠斗が、
すると、リビングから悠斗が、
と言って、エプロン姿で真彩の前に現れる。
真彩、ちょっと驚いた表情。
真彩「今日、早かったんだね?」
悠斗「ああ。早く帰りたかったから、いつもの倍のスピードで仕事片付けた」
真彩「えぇ? 倍? 倍はキツイね。私には絶対無理だわ。でも、最近、新プロジェクトで忙しいって言ってたのに?」
悠斗「うん。忙しいよ。でも、要領よく片付けてる」
真彩「凄いね……流石だね」
【LDK(リビング・ダイニング・キッチン)】
真彩、洗面所で手を洗い、うがいをして、自分の部屋に行って着替えてから、リビングにやって来る。
悠斗「俺、何で頑張ってるか分かる?」
と、キッチンカウンターから真彩に話し掛ける悠斗。
真彩「えぇ? 新プロジェクトが楽しいとか?」
悠斗「ブー!」
と言って笑う悠斗。
真彩「?……」
真彩、ちょっと驚いた表情。
真彩「今日、早かったんだね?」
悠斗「ああ。早く帰りたかったから、いつもの倍のスピードで仕事片付けた」
真彩「えぇ? 倍? 倍はキツイね。私には絶対無理だわ。でも、最近、新プロジェクトで忙しいって言ってたのに?」
悠斗「うん。忙しいよ。でも、要領よく片付けてる」
真彩「凄いね……流石だね」
【LDK(リビング・ダイニング・キッチン)】
真彩、洗面所で手を洗い、うがいをして、自分の部屋に行って着替えてから、リビングにやって来る。
悠斗「俺、何で頑張ってるか分かる?」
と、キッチンカウンターから真彩に話し掛ける悠斗。
真彩「えぇ? 新プロジェクトが楽しいとか?」
悠斗「ブー!」
と言って笑う悠斗。
真彩「?……」
と言って、ニタニタする悠斗。
悠斗「冗談じゃないよ。ホントだよ?!」
真彩「いや、仕事なんかよりって……大丈夫? そんな事、上に知られたら左遷されちゃうよ?」
と、笑いながら言う真彩。
悠斗、調理台でチャーハンを皿に盛り付けしている。
真彩がそこに来て、
真彩「良い匂い」
と言って、匂いを嗅ぐ。
真彩と悠斗、自然な流れで、只今のキスをする。
悠斗「お疲れ」
と言って、真彩に微笑む悠斗。
真彩「今日、頭、沢山使ったから疲れた。沢山、歩いたし……」
と言って、悠斗の背後から抱き着き、悠斗に甘える真彩。
真彩は小さい頃から甘え上手である。
悠斗は、真彩が甘えて来るのを喜んでいる。
悠斗「今日は、チャーハンとスープ。勿論、肉抜き」
真彩「嬉しい。有難う……」
真彩、抱き着いている腕に力が入る。
そして、真彩、悠斗の手伝いをする。
真彩と悠斗、配膳を終え、二人、合掌する。
そして、真正寺のお寺で教えて貰っている、食べれる事への感謝の観念を、一緒に唱える。
唱え終わって、
真彩と悠斗「頂きます!」
と言って、顔を見合わせ、笑顔の二人。
真彩、スプーンを持ち、チャーハンを一口食べ、何度も噛む。
真彩「んん? 美味しい! メチャ美味しい!」
悠斗「ホント? 良かった……」
悠斗は、真彩が喜んでくれるのが何よりも嬉しい。
そして真彩、今度はスープを飲む。
真彩「スープも美味しい! ホタテの味が凄く出てる。悠斗、料理、上手だね」
真彩、微笑みながら悠斗を褒める。
真彩「いや、仕事なんかよりって……大丈夫? そんな事、上に知られたら左遷されちゃうよ?」
と、笑いながら言う真彩。
悠斗、調理台でチャーハンを皿に盛り付けしている。
真彩がそこに来て、
真彩「良い匂い」
と言って、匂いを嗅ぐ。
真彩と悠斗、自然な流れで、只今のキスをする。
悠斗「お疲れ」
と言って、真彩に微笑む悠斗。
真彩「今日、頭、沢山使ったから疲れた。沢山、歩いたし……」
と言って、悠斗の背後から抱き着き、悠斗に甘える真彩。
真彩は小さい頃から甘え上手である。
悠斗は、真彩が甘えて来るのを喜んでいる。
悠斗「今日は、チャーハンとスープ。勿論、肉抜き」
真彩「嬉しい。有難う……」
真彩、抱き着いている腕に力が入る。
そして、真彩、悠斗の手伝いをする。
真彩と悠斗、配膳を終え、二人、合掌する。
そして、真正寺のお寺で教えて貰っている、食べれる事への感謝の観念を、一緒に唱える。
唱え終わって、
真彩と悠斗「頂きます!」
と言って、顔を見合わせ、笑顔の二人。
真彩、スプーンを持ち、チャーハンを一口食べ、何度も噛む。
真彩「んん? 美味しい! メチャ美味しい!」
悠斗「ホント? 良かった……」
悠斗は、真彩が喜んでくれるのが何よりも嬉しい。
そして真彩、今度はスープを飲む。
真彩「スープも美味しい! ホタテの味が凄く出てる。悠斗、料理、上手だね」
真彩、微笑みながら悠斗を褒める。
と、悠斗、微笑みながら言う。
すると、
すると、
と言うと、また美味しそうに食べる真彩。
悠斗(心の声)「んーん、何か、嬉しいんですけど……」
真彩が美味しそうに食べてくれるので、悠斗、内心、「ヨッシャ!」と喜んでいる。
× × ×
食事を終え、食後の感謝の観念を、手を合わせて唱える真彩と悠斗。
真彩「悠斗と一緒に食べれて、感謝も倍になったわ」
真彩、悠斗が喜ぶ事を、自然に、言葉に出して言う。
悠斗「何か、昔の真彩に戻ったみたいだな」
真彩「えっ?」
悠斗「真彩、いつも、素直に感謝の気持ちを口に出して、俺が喜ぶ事、沢山言ってくれてたから……」
真彩「えぇ? 別にヨイショする為に言ってるんじゃないよ?! 本当にそう思ったから口に出して言ってるだけなんだけど?」
悠斗「そういう素直な真彩ちゃんが、俺、大―好き」
悠斗、首を傾げて真彩の顔を見て微笑む。
すると、真彩も悠斗の真似をして、首を傾げて悠斗を見て微笑む。
真彩(心の声)「おままごとか?!(笑)」
【バスルーム】
バスルームで、バスタブに入り、向かい合っている真彩と悠斗。
一日の出来事を語り合っている。
悠斗(心の声)「んーん、何か、嬉しいんですけど……」
真彩が美味しそうに食べてくれるので、悠斗、内心、「ヨッシャ!」と喜んでいる。
× × ×
食事を終え、食後の感謝の観念を、手を合わせて唱える真彩と悠斗。
真彩「悠斗と一緒に食べれて、感謝も倍になったわ」
真彩、悠斗が喜ぶ事を、自然に、言葉に出して言う。
悠斗「何か、昔の真彩に戻ったみたいだな」
真彩「えっ?」
悠斗「真彩、いつも、素直に感謝の気持ちを口に出して、俺が喜ぶ事、沢山言ってくれてたから……」
真彩「えぇ? 別にヨイショする為に言ってるんじゃないよ?! 本当にそう思ったから口に出して言ってるだけなんだけど?」
悠斗「そういう素直な真彩ちゃんが、俺、大―好き」
悠斗、首を傾げて真彩の顔を見て微笑む。
すると、真彩も悠斗の真似をして、首を傾げて悠斗を見て微笑む。
真彩(心の声)「おままごとか?!(笑)」
【バスルーム】
バスルームで、バスタブに入り、向かい合っている真彩と悠斗。
一日の出来事を語り合っている。
真彩「京料理って薄味だから、私にピッタリなんだよね。また今度、一緒に行こ?」
悠斗「うんうん。行く行く! 楽しみだなぁー」
悠斗、微笑みながら真彩の話を聞いている。
悠斗(心の声)「昔を思い出すなぁー。昔もこうやって向かい合って、真彩が話すのをウンウンって聞いてたなぁ……あぁー、俺、シ・ア・ワ・セ……」
【悠斗の部屋】
悠斗の部屋のベッドに、横になって話している真彩と悠斗。
悠斗「あぁ、ねぇ、昨日、話してて真彩、寝ちゃったからさぁー、昨日の話の続き、聞かせてよ」
真彩「えっ?……昨日の話の続き? 何だっけ?」
悠斗「真彩、相思相愛の彼氏がいたって言ったから……」
真彩「あぁ……悠斗に言ったらまた邪魔されると思ったから、内緒にしてたの」
悠斗「本当だったんだ……あの時、彼氏、いたんだ……」
真彩「あぁ、でも、付き合い始めたとこだから、手繋いだ程度だよ?」
悠斗「……ちょっとショックなんですけど……」
と言って、口を尖らす悠斗。
真彩「?……」
悠斗「じゃぁ、真彩はあの時、俺の行為、嫌だったって事?」
真彩「あぁ……まぁ、そうね……」
と言って、真彩、微笑む。
悠斗「今考えると、俺、強引だったよな。自分の気持ち、抑えられなくて……真彩の気持ち、考えてなかった。あっ……という事は、俺、嫌がる真彩をレイプしたって事?」
真彩「あぁ……そうだね……」
と、真彩、あっさりと言う。
悠斗「うんうん。行く行く! 楽しみだなぁー」
悠斗、微笑みながら真彩の話を聞いている。
悠斗(心の声)「昔を思い出すなぁー。昔もこうやって向かい合って、真彩が話すのをウンウンって聞いてたなぁ……あぁー、俺、シ・ア・ワ・セ……」
【悠斗の部屋】
悠斗の部屋のベッドに、横になって話している真彩と悠斗。
悠斗「あぁ、ねぇ、昨日、話してて真彩、寝ちゃったからさぁー、昨日の話の続き、聞かせてよ」
真彩「えっ?……昨日の話の続き? 何だっけ?」
悠斗「真彩、相思相愛の彼氏がいたって言ったから……」
真彩「あぁ……悠斗に言ったらまた邪魔されると思ったから、内緒にしてたの」
悠斗「本当だったんだ……あの時、彼氏、いたんだ……」
真彩「あぁ、でも、付き合い始めたとこだから、手繋いだ程度だよ?」
悠斗「……ちょっとショックなんですけど……」
と言って、口を尖らす悠斗。
真彩「?……」
悠斗「じゃぁ、真彩はあの時、俺の行為、嫌だったって事?」
真彩「あぁ……まぁ、そうね……」
と言って、真彩、微笑む。
悠斗「今考えると、俺、強引だったよな。自分の気持ち、抑えられなくて……真彩の気持ち、考えてなかった。あっ……という事は、俺、嫌がる真彩をレイプしたって事?」
真彩「あぁ……そうだね……」
と、真彩、あっさりと言う。
悠斗、ショックを隠せない様子。
悠斗「……あぁ……そうだな。否定出来ない……」
真彩「私、あの時、食べるの拒否してたから力が入らなくて、抵抗したくても出来なかったし……」
悠斗「?……」
真彩の言葉に悠斗、唖然とする。
真彩(心の声)「ふふっ……悠斗の反応面白い。もうちょっと悠斗をからかうか……」
悠斗「真彩が抵抗しなかったから、同意したと思ってた……って言うか、俺が強引に襲った? えぇー、じゃー、俺、ホントに性犯罪者じゃないか?!」
真彩「えぇ? 今頃自覚したの? 私には彼氏がいたにも拘らず、恋愛感情なかった貴方に犯されて、大事な処女を奪われたんだよ?!」
悠斗「……」
悠斗、真彩の言葉に唖然とする。
真彩「一生、罪償ってね! ちゃんと責任取ってよね」
自分の言った事に墓穴を掘った悠斗。
悠斗「……」
真彩「罪を償うには、うーん。そうだ、悠斗は、一生、私の『下僕!』……という事で!」
と言って微笑む真彩。
悠斗「……」
悠斗、その時の出来事を過去回想している。
悠斗「真彩……ごめん。ごめんなさい。俺、真彩の人生、狂わしたんだな? 俺、ホント、ヤバイ奴だよな……今、気付いた。今解った……」
真彩の前ではいつもひょうきんな悠斗だが、今は、悲愴な面持ちをしている。
真彩「でも、あの時、悠斗も付き合ってる人いたよね?」
悠斗「付き合ってるって言うか、告白されて、言われるがままに一緒に遊びに行ったりしただけだよ。グループで……」
真彩「ふーん……」
悠斗「ずっと真彩が傍にいたから、彼女欲しいって思ってなかったし……」
真彩「じゃー、悠斗、ホントに私が初めてだったの?」
悠斗「あぁ、勿論。真彩が初めてだよ……」
真彩「そうなんだ……」
悠斗「えっ? ホントにって……嘘だと思ってたの?」
真彩「うーん。半信半疑だった。だって、知識あるなぁー……って思ったから。テクニックあったし……」
悠斗「あぁ、それは、エロ雑誌とDVD、クラスの男子で回し合ってたからな。実践はなくても、知識だけは頭に入れて豊富だったよ」
と言って、苦笑いの悠斗。
真彩「私、あの時、食べるの拒否してたから力が入らなくて、抵抗したくても出来なかったし……」
悠斗「?……」
真彩の言葉に悠斗、唖然とする。
真彩(心の声)「ふふっ……悠斗の反応面白い。もうちょっと悠斗をからかうか……」
悠斗「真彩が抵抗しなかったから、同意したと思ってた……って言うか、俺が強引に襲った? えぇー、じゃー、俺、ホントに性犯罪者じゃないか?!」
真彩「えぇ? 今頃自覚したの? 私には彼氏がいたにも拘らず、恋愛感情なかった貴方に犯されて、大事な処女を奪われたんだよ?!」
悠斗「……」
悠斗、真彩の言葉に唖然とする。
真彩「一生、罪償ってね! ちゃんと責任取ってよね」
自分の言った事に墓穴を掘った悠斗。
悠斗「……」
真彩「罪を償うには、うーん。そうだ、悠斗は、一生、私の『下僕!』……という事で!」
と言って微笑む真彩。
悠斗「……」
悠斗、その時の出来事を過去回想している。
悠斗「真彩……ごめん。ごめんなさい。俺、真彩の人生、狂わしたんだな? 俺、ホント、ヤバイ奴だよな……今、気付いた。今解った……」
真彩の前ではいつもひょうきんな悠斗だが、今は、悲愴な面持ちをしている。
真彩「でも、あの時、悠斗も付き合ってる人いたよね?」
悠斗「付き合ってるって言うか、告白されて、言われるがままに一緒に遊びに行ったりしただけだよ。グループで……」
真彩「ふーん……」
悠斗「ずっと真彩が傍にいたから、彼女欲しいって思ってなかったし……」
真彩「じゃー、悠斗、ホントに私が初めてだったの?」
悠斗「あぁ、勿論。真彩が初めてだよ……」
真彩「そうなんだ……」
悠斗「えっ? ホントにって……嘘だと思ってたの?」
真彩「うーん。半信半疑だった。だって、知識あるなぁー……って思ったから。テクニックあったし……」
悠斗「あぁ、それは、エロ雑誌とDVD、クラスの男子で回し合ってたからな。実践はなくても、知識だけは頭に入れて豊富だったよ」
と言って、苦笑いの悠斗。
悠斗「うーん……て言うか、初体験同士、試行錯誤しながら二人で作り上げたって感じかな?」
真彩「色んな体位させられたのって、試してたんだ……言われるがまましたけど……」
悠斗「うん。どんな体位したら感じ合えるのかな?……って。で、真彩が官能してる顔見て満足してた。真彩が喜んでくれたら嬉しいからさぁー。あの時はホント、新鮮で、勉強そっちのけで真彩とのセックスに狂ってたからなぁー……」
と言って笑う悠斗。
真彩「ふーん。私達はセックスを楽しんでたけど、裸で抱き合って寝てる所をママに見られた時、ママがどんな気持ちだったのか、未だに恥ずかしくて聞けないよね……」
悠斗「あぁ、あの時はビックリしたな。旅行から帰って来る日、間違えてカレンダーに書いてあったから……まさか一日早いとはね……」
苦笑いの悠斗。
真彩「ふっ……」
と、真彩も笑う。
真彩「でも、ママ、怒ったり、問い詰める事しなかったね……」
悠斗「ああ。でも、次の日、俺の部屋に沢山の避妊具が置いてあったのにはビックリしたな」
真彩「ホント、あれにはビックリしたよね」
悠斗「母さん、懐が深いよな」
真彩「でも、あれからだよね。ママの前でも堂々とキス出来る様になったし、また一緒にお風呂も入れる様になったもんね……」
悠斗「あぁ。朝まで一緒のベッドで寝れる様になったしな」
真彩「パパはいつも帰って来るのが遅いから、好き放題してたよね……」
真彩「色んな体位させられたのって、試してたんだ……言われるがまましたけど……」
悠斗「うん。どんな体位したら感じ合えるのかな?……って。で、真彩が官能してる顔見て満足してた。真彩が喜んでくれたら嬉しいからさぁー。あの時はホント、新鮮で、勉強そっちのけで真彩とのセックスに狂ってたからなぁー……」
と言って笑う悠斗。
真彩「ふーん。私達はセックスを楽しんでたけど、裸で抱き合って寝てる所をママに見られた時、ママがどんな気持ちだったのか、未だに恥ずかしくて聞けないよね……」
悠斗「あぁ、あの時はビックリしたな。旅行から帰って来る日、間違えてカレンダーに書いてあったから……まさか一日早いとはね……」
苦笑いの悠斗。
真彩「ふっ……」
と、真彩も笑う。
真彩「でも、ママ、怒ったり、問い詰める事しなかったね……」
悠斗「ああ。でも、次の日、俺の部屋に沢山の避妊具が置いてあったのにはビックリしたな」
真彩「ホント、あれにはビックリしたよね」
悠斗「母さん、懐が深いよな」
真彩「でも、あれからだよね。ママの前でも堂々とキス出来る様になったし、また一緒にお風呂も入れる様になったもんね……」
悠斗「あぁ。朝まで一緒のベッドで寝れる様になったしな」
真彩「パパはいつも帰って来るのが遅いから、好き放題してたよね……」
と言って、悠斗を見て微笑む真彩。
悠斗「えっ……ホントに怒ってないの?……良かったー……」
悠斗、胸を撫で下ろし、嬉しそうな顔をする。
真彩「あの時は、何が何だか分からなくて戸惑ったけど、でも、声出したり、嫌がったりはしなかったでしょ? まぁ、力が入らなかったのもあるけど。でも、本当に嫌だったら、嚙みついたり、どんな事してでも抵抗してるから……」
悠斗「あぁ……うん……」
真彩「身を任せたって事は、悠斗の愛を受け入れたって事だから……安心して?!」
真彩、悠斗に微笑む。
悠斗「そっか……良かった。でも、俺、また真彩の恋路を邪魔した訳だな……」
真彩「そうだよ。相思相愛だったのにー……」
真彩、わざと相思相愛を強調して言い、悠斗の目をじっと見る。
悠斗「あぁ……ごめん……」
真彩「でも、悠斗が私を女として見てたなんて、全然、思ってもみなかったよ。只、私の恋路を邪魔する、心配性でお節介で、過保護な兄って感覚しかなかったから……」
悠斗「心配性でお節介で過保護な兄か……単なる俺の嫉妬なんだけどな。真彩を誰にも取られたくないって気持ちが強かったからなぁ……あぁ、今もだけど……」
悠斗、苦笑いする。
悠斗「でも、その彼氏君に悪い事した訳だ……」
真彩「そうだよ!」
悠斗「ねぇ、何て謝ったの?」
真彩「えーっと……何て言ったんだっけなぁー?……あぁ、『ごめん、訳あって付き合えなくなった』てな感じで言ったと思う。あんまりよく覚えてないんだよね。悠斗との事がインパクトあり過ぎて……」
悠斗「えっ?……そんなんで彼氏君は引き下がったの?」
真彩「ううん。その訳をずっと聞きたがってた。納得いかなかったみたい。だって、仲良かったから。でも、本当のこと言える訳ないでしょ? だから、謎の残る形で終わらせた」
と言って、笑う真彩。
悠斗「そっか……そりゃーそうだよな。言える訳ないよな……」
真彩「うん……」
悠斗「げっ……俺、何か、凄い悪い事したんだな……引き裂いた訳だ」
真彩「まぁ、そうね……」
と、しれっと言う真彩。
悠斗「……」
真彩「でも……悠斗の事が好きな女の子が沢山いたのに、それも綺麗だったり可愛かったり、あぁ、学校でナンバーワン美女にも告られてたよね? だから、私なんかで良いのかな?……って、悠斗と関係持って、しばらくしてから思った」
すると悠斗、
悠斗「あぁ……一番初めに最高級の極上ジューシーメロン食べちゃったからなぁー……」
と、訳の分からない事を言い出す。
真彩「えっ?」
悠斗「最高級の極上ジューシーメロン食べた後に、普通のメロン、食べたいか?」
真彩「あぁ、最高級の極上ジューシーメロン、美味しかったよね。伯父さん持って来てくれた時、感動したもんね。糖度が高くて美味しかったよね!」
悠斗「あのねー、俺が言いたいのはだな、真彩は、その、最高級の極上ジューシーメロンだって事!」
真彩「えっ?……」
悠斗「真彩は、ジューシーで最高に美味しいからな!……」
と言うと、悠斗、真彩の目を見て微笑む。
真彩「もう……変な例え止めてくれる?!」
悠斗「えっ……ホントに怒ってないの?……良かったー……」
悠斗、胸を撫で下ろし、嬉しそうな顔をする。
真彩「あの時は、何が何だか分からなくて戸惑ったけど、でも、声出したり、嫌がったりはしなかったでしょ? まぁ、力が入らなかったのもあるけど。でも、本当に嫌だったら、嚙みついたり、どんな事してでも抵抗してるから……」
悠斗「あぁ……うん……」
真彩「身を任せたって事は、悠斗の愛を受け入れたって事だから……安心して?!」
真彩、悠斗に微笑む。
悠斗「そっか……良かった。でも、俺、また真彩の恋路を邪魔した訳だな……」
真彩「そうだよ。相思相愛だったのにー……」
真彩、わざと相思相愛を強調して言い、悠斗の目をじっと見る。
悠斗「あぁ……ごめん……」
真彩「でも、悠斗が私を女として見てたなんて、全然、思ってもみなかったよ。只、私の恋路を邪魔する、心配性でお節介で、過保護な兄って感覚しかなかったから……」
悠斗「心配性でお節介で過保護な兄か……単なる俺の嫉妬なんだけどな。真彩を誰にも取られたくないって気持ちが強かったからなぁ……あぁ、今もだけど……」
悠斗、苦笑いする。
悠斗「でも、その彼氏君に悪い事した訳だ……」
真彩「そうだよ!」
悠斗「ねぇ、何て謝ったの?」
真彩「えーっと……何て言ったんだっけなぁー?……あぁ、『ごめん、訳あって付き合えなくなった』てな感じで言ったと思う。あんまりよく覚えてないんだよね。悠斗との事がインパクトあり過ぎて……」
悠斗「えっ?……そんなんで彼氏君は引き下がったの?」
真彩「ううん。その訳をずっと聞きたがってた。納得いかなかったみたい。だって、仲良かったから。でも、本当のこと言える訳ないでしょ? だから、謎の残る形で終わらせた」
と言って、笑う真彩。
悠斗「そっか……そりゃーそうだよな。言える訳ないよな……」
真彩「うん……」
悠斗「げっ……俺、何か、凄い悪い事したんだな……引き裂いた訳だ」
真彩「まぁ、そうね……」
と、しれっと言う真彩。
悠斗「……」
真彩「でも……悠斗の事が好きな女の子が沢山いたのに、それも綺麗だったり可愛かったり、あぁ、学校でナンバーワン美女にも告られてたよね? だから、私なんかで良いのかな?……って、悠斗と関係持って、しばらくしてから思った」
すると悠斗、
悠斗「あぁ……一番初めに最高級の極上ジューシーメロン食べちゃったからなぁー……」
と、訳の分からない事を言い出す。
真彩「えっ?」
悠斗「最高級の極上ジューシーメロン食べた後に、普通のメロン、食べたいか?」
真彩「あぁ、最高級の極上ジューシーメロン、美味しかったよね。伯父さん持って来てくれた時、感動したもんね。糖度が高くて美味しかったよね!」
悠斗「あのねー、俺が言いたいのはだな、真彩は、その、最高級の極上ジューシーメロンだって事!」
真彩「えっ?……」
悠斗「真彩は、ジューシーで最高に美味しいからな!……」
と言うと、悠斗、真彩の目を見て微笑む。
真彩「もう……変な例え止めてくれる?!」
真彩「……」
悠斗「で、返事は? 俺と結婚してくれる?」
と言って、真彩の目をじっと見る悠斗。
悠斗「で、返事は? 俺と結婚してくれる?」
と言って、真彩の目をじっと見る悠斗。
と言って、真彩、悠斗に微笑む。
悠斗、真彩の言葉を聞いて、
悠斗「嬉しい!……」
と言うと、真彩の上に覆い被さる悠斗。
そして、真彩を愛撫し始める。
二人、激しく愛し合う。
避妊具を着け、腰を振る悠斗と真彩。
真彩「……あぁ……んん……」
悠斗「……うぅ……」
そして、同時にオーガズムを感じ、幸福感を味わう悠斗と真彩。
二人、力尽きた後、悠斗が真彩の首にキスマークを付ける。
真彩「あぁー、わざとキスマーク付けたでしょ!」
悠斗「うん。本当はもっと見える所に沢山付けたい。真彩に変な虫がつかない様に」
真彩「もうー……」
と言いつつ、笑顔の真彩。
悠斗に愛されている喜びを噛みしめている真彩。
悠斗、真彩の言葉を聞いて、
悠斗「嬉しい!……」
と言うと、真彩の上に覆い被さる悠斗。
そして、真彩を愛撫し始める。
二人、激しく愛し合う。
避妊具を着け、腰を振る悠斗と真彩。
真彩「……あぁ……んん……」
悠斗「……うぅ……」
そして、同時にオーガズムを感じ、幸福感を味わう悠斗と真彩。
二人、力尽きた後、悠斗が真彩の首にキスマークを付ける。
真彩「あぁー、わざとキスマーク付けたでしょ!」
悠斗「うん。本当はもっと見える所に沢山付けたい。真彩に変な虫がつかない様に」
真彩「もうー……」
と言いつつ、笑顔の真彩。
悠斗に愛されている喜びを噛みしめている真彩。
悠斗「俺っ、一生、罪を償うから!」
と、悠斗、急に言い出す。
真彩「えっ???」
と、悠斗、急に言い出す。
真彩「えっ???」
真彩、悠斗の言葉に驚く。
しかし、
真彩「宜しい! 頼みましたよ!」
と、真彩、上から目線で悠斗に言う。
微笑み合う悠斗と真彩。
しかし、
真彩「宜しい! 頼みましたよ!」
と、真彩、上から目線で悠斗に言う。
微笑み合う悠斗と真彩。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
(ログインが必要です)