第44話 神功皇后の福岡 糸島の鎮懐石八幡宮

文字数 618文字

三韓征伐の足取りが、今一つ分からなかった。今回唐津街道の宿場を訪ねた時のこと。近くに神功皇后が三韓征伐に海を渡る前に、妊娠していることが分かった。戦争に行くのに出産することは全軍の士気にかかわる、神に祈り出産の時期を、いま少し待ってくださいとお祈りした。糸島の深江神社にて卵型の丸い石を肌身に抱き、御腹と御心を鎮めれれた。腰に巻いて海をわたると、願いは叶った。三韓征伐を終え、宇美神社で応神天皇をご安産された。帰路、その玉石を子負ヶ原の丘の上に奉納された。人々は「皇子産石(みこういし)と呼び崇拝するようになった。深江神社に丸い石を奉納されているという。名付けて鎮懐石八幡宮という。
八幡宮に参拝すると神主さんが居られたので、説明を聞いた。丁度女性客がお参りに来られ、色紙を買われ参拝された。聞くと六冊目であるという。
石段を登り本尊の方へ向かった。紫陽花が薄紫に所々に咲き、蚊取り線香が所々に煙っている、
中段の見晴らし台から海の方をみた。糸島の海は穏やかで、向いに島々が見える。壱岐島も薄空色にみえる。何といういい眺めであろう。神功皇后もこの地に立たれ、心洗われ、内に秘める闘志をかきたてられたに違いない。本殿に参拝のあと、石段をおり、社務所で色紙を一枚かった。神主さん近くで神功皇后の謂れのある神社はないでしょうかと聞くと、染井神社というのがあり、神功皇后の逸話が残っているという。糸島には他にも、関連の八幡宮があると教えていただいた。
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