第14話 神功皇后の福岡 大学の先生が調査の岩﨑八幡宮 嘉麻市

文字数 921文字

国道211号線沿いに、皇后軍は進軍しているようだ。この路線上に八幡宮が続いている。
岩﨑八幡宮は、パンやさんの前に鳥居があった。参道を歩くと、階段の下に、人の歩けるみちがあり、村里の方へ続いている。古そうな構えの立派な家がある。多分氏子でもされていたのでは、後で寄ってみようと思った。社は古そうで、室内の壁に、菩薩様を描いたような額が飾ってある。周囲には、由緒書きの看板はない。これは皇后が通った道に、違いないと確信のようなものを感じた。付近の家を、突撃訪問だ。構えの良い家を訊ねた。60歳台のご婦人が玄関の鍵を開けて顔をだした。神功皇后の足取りを捜しているのですがというと、表情が和らぎ、奥の方に声を掛けた。80歳過ぎの多分、母親らしい人も廊下に来て、昔話に加わった。主人が生きている頃は、皇后の話をしていましたが。私達は、分かりません。八幡様を境に地区が違い、向こうは岩﨑地区と言います。こちらは山野地区で、後に戻った山野に若八幡神社があります。隣の岩﨑地区の自転車やさんに尋ねると、なにか分かるかもしれません」自転車さんは留守だっった。
国道を右にそれて住宅の方へ行くと、用水の向こうに立派な構えの農家がある。呼び鈴を押すと70歳前後の奥さんが出て来た。皇后の話しをすると、「主人の方が詳しいようです」と呼んで来た。こざっぱりした農家の作業服を着ておられた、昼食でもされていたのだろうか。玄関の上がり框に座らせてもらい話を聴いた。地図を示し、ここは岩﨑地区、向こうは山野地区、岩﨑八幡宮に大学の先生が調査に来られ、「ここは神功が寄られた所だ」と話をされていた。「この先にも別の地区の神社があり、そこでは稲藁を、四方に竹を立てた中に、置いて、神主がお祓いをしている行事を再三見ている」「手前の山野地区にも若八幡神社があり、そちらの方は、宇佐神社の直轄の社で、位は高いらしいようです。私が軽トラで案内しましょう」と、先導してくれた。国道を10分程車で戻り、くねくね道を行くと、立派な神社があった。由緒もあり、赤鳥居の並ぶ稲荷神社や百羅漢もある。軽トラの主人は帰られた。国道211号線より奥に入ったところであり、皇后軍の進路よりずれている場所だ。
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