第5話 神功皇后の福岡 須惠のショウケ越え

文字数 438文字

宇美町の隣の須恵町から飯塚市への最短の道はこのショウケ越えである。現在の県道60号である。峠を越えると飯塚市であり、急坂を下って行くと、平地になり、田畑と道路沿いに民家が出現する。皇后はこの道を通り、しばし休滞在されたに違いない。ナビを見ていると、道路沿いに八幡宮の石造りの大鳥居がある。関係があるに違いないと車を止め近くのご婦人に尋ねた。「由緒ある立派な八幡宮と聴いています。峠を越えここで皇后が、しばし滞在されたという伝承があります」と話してくれた。椿八幡宮を参拝すると、由緒の看板があり、「御祭神は神功皇后命・応神天皇命・竹内宿祢命であり、新羅・百済・高句麗よりの帰途、立ち寄られ皇后が堅い木で作った剣の鍔を奉納された。897年勅命により太宰府政庁が椿八幡宮として創建した」と表示されていた。神主は不在だったが奥様が応えてくれた。「この道を、皇后一軍が通り、宇佐八幡へ向かったそうです。近くに大分(ダイブ)八幡宮があり、そこにも寄られたでしょう」と伝承を語ってくれた。
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