第17話:金沢と兼六園観光

文字数 1,671文字

 引札「現在のチラシ」の発行された地域は大阪、瀬戸内の諸港、山陰、北陸から東北までの日本海側の諸港、北海道のものがほとんどで、発行者は船問屋をはじめ、茶・藁製品・塩・紙などの商店など。ちなみに北前船資料館には、1が、御定宿、越前国敦賀港富貴町、三田村弥次郎、2が、萬問屋 備中玉島港中買町 井上栄三郎

 3が、船荷卸商店 加賀国安宅港 松村伊右衛門今江支店。4が、船荷物取扱所 加賀国江沼郡小塩 橋本三四郎、4枚の引き札「広告チラシの」が展示してあり、じっくり見て写真を撮って来た。その後、港の近くの魚料理の店に入り11時過ぎから昼食を食べた。タクシーに電話で橋立港近くの食堂に来てもらい片山津温泉の老舗の湖畔の宿に送ってもらった。

 途中、いくつかの小さな池があった。片山津の予約してある旅館につき、目の前には。大きな湖が見え、近くの店屋で聞くと、柴山潟と言い、海と繋がっている大きな沼があった。14時に、宿にチェックインした。早速、温泉に入り、ゆっくりし、ビールを飲んで、17時まで、小一時間、仮眠した。

 仲居さんが、夜、柴山潟の真ん中付近で、ライトアップされた噴水があがるので是非ご覧下さいと言われた。夕食後、暗くなるとライトアップされて、その後、ライトの明かりの中で噴水が、かなりの高さまで上がった。その噴水の写真を数枚、撮った。その後、再び、温泉に入り、ビールを飲んで、この晩は、早めに眠りについた。

 翌日は、朝7時に起きて、柴山潟の周りを散策して、8時過ぎ、宿に戻り、朝食をとり、チェックアウトして、タクシーで粟津駅に送ってもらった。そこから、電車で、金沢駅へ40分足らずで金沢駅に着いた。2012年4月25日は、祭日の前日で、既に大勢の観光客が来て、金沢駅も大勢の観光客が降り立った。

タクシー乗り場も少し、行列ができていた。そして、タクシーに乗り、直ぐに、兼六園と金沢城へ向かい15分ほどで到着した。兼六園は、加賀百万石の藩主・前田家の庭として作庭された名庭園だ。園内では、松を主役に、桜、梅、カキツバタなどの木々や花々が園内を彩り水辺が和の趣きを感じさせてくれる。

 また、眺望スポットやモニュメントが点在し、お茶室も用意されている。金沢城公園の石川門から石川橋を渡ると兼六園の桂坂口。桂坂口から兼六園に入ると、かなり急な坂道が続く。この坂道「桂坂」を上り切ると目に飛び込んでくるのが兼六園のシンボル・霞ヶ池。ここは兼六園でテレビのロケが行われる時は、必ず紹介される場所である。


 霞ヶ池に架かる虹橋を中心に、「ことじ灯籠」と対岸の内橋亭が入ったアングルは最高の撮影スポットであり、何枚もの写真を撮って回った。また、虹橋で撮影をした後は、池の反対側から雪吊りで知られる唐崎松「からさきのまつ」も素敵なので写真に収めた。朝早く桂坂口も、それほど混んでいなかったので、ここから入園した。

 そして素晴らしい景色を楽しみながら歩いた。次に、奥の桜ヶ岡口へ回り見学を続けた。霞ヶ池の奥には広大な日本庭園が広がっていた。曲水と呼ばれる小川の水辺を眺めながら歩いて行くと、左手に日本武尊像「やまとたけるのみこと」が見えてきます。この像は西南戦争で命を落とした旧加賀藩士の慰霊碑で、人物の銅像としては日本最古。

 日本武尊像の先にある花見橋も撮影スポット。小川の両岸に桜並木が続き水辺にはカキツバタがある。この小川は逆S字を書きながら霞ヶ池へと流れ込んむ。兼六園を彩る名脇役のひとつが、曲水「きょくすい」と呼ばれる水辺。金沢城公園から最も遠い位置にある山崎山のふもとを出発点とし宏大な園内を逆S字に曲がり、ことじ灯籠で知られる霞ヶ池へと注ぎ込まれて行く。

 曲水には約4万本ものカキツバタが植えられ初夏の季節には紫の花を咲かせる。そしてカキツバタは花が開く瞬間にポンという小さな音を出す。カキツバタの花が開く時間帯は夜明頃である。かつて兼六園が24時間の無料開放だった頃、カキツバタの花が開く瞬間の音を聞くために夜明け前から兼六園を訪れる人がいたと聞く。
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