第38話:早春の沖縄旅行1

文字数 1,676文字

 日本人女性も胸の大きい人が増えたのねと言うと、お腹をキュット、締め付けて、あまり食べられないのが可哀想だったと言うと大笑いした。次に清水が、富裕層は、鼻持ちならないと言い金に関する話しか興味がないのだからと話した。清水が、住む世界が違う人間達だと言うと薫子もうなづいた。2月に入り、暖かい所へ行きたいわと行った。

沖縄旅行をしようかと清水が言うと金曜から月曜ならOKよと言うので沖縄旅行を企画した。2月15日、家を9時半に出て羽田空港行き高速バスに乗り10時過ぎに到着。沖縄行きの搭乗手続きをとり登場口近くで昼食をとって12時50分発の飛行機で那覇空港めざして飛び立った。15時半過ぎに那覇空港に到着。

 那覇空港からゆいレールで県庁前で降りて、予約しておいてホテルに入った。シャワーをあびて、ホテルの近くのリウボウデパートへ出かけて、お菓子やパン、ビールとつまみを購入してきた。ホテルに帰り、フロント、夕食が安くて、おいしい店を聞くと、ステーキハウスCANVASを教えてもらった。

 次に、夕方、懐かしい音楽を聞きながら踊れる店は、ないかと聞くと、ゴールドディスク「昔の那覇ケントス」のパンフレットをくれた。お礼を言って、ホテルを出て、ステーキハウスCANVASがへ向い歩いて橋を渡り、少し行った所を左折して、最初の道を右折すると直ぐ、店の看板が見えた。

 入って見ると、昔、なつかしいファミリーレストランの4人掛けのボックスシートが行く多くあり残りは全てカウンターだった。懐かしいねと言い昔のスカイラーク、デニーズと同じ形だねと言った。メニューが置いてあり、見ると、ボリューのあるステーキが多く、一番小さいサイズと清水はライス、薫子はパンを頼んだ。

 ステーキが、運ばれてくると木の板に乗った鉄板の中にステーキとコーンとカリフラワー、まさに、かつて、すかいらーくで食べた素敵と同じだった。余りに懐かしいので、食べる前に写真を撮った。18時過ぎると、お客さんが増えてきて直ぐに満員となり数人が席を空くのを待っていた。それを見て、食べて、珈琲を飲んで、直ぐ精算しレストランを出た。

 料金も安く、牛肉が、旨くて驚いた。部屋に帰り、ゴードディスクの始まる時間を調べると21時から2時迄と書いてあった。そこで21時前に出発しようと考えフロントに電話して20時半にタクシをお願いした。その後、風呂に入りビールをを飲むと眠くなり1時間、仮眠して20時に起きて着替えた。しばらくしてタクシーが来たと言われた。

 そしてフロントへ急ぎ、タクシーに乗り、5分ほどでゴールドディスクに到着した。席に着くと、ウエイターが来て、何にしますかと効くので、2人ともセットで、お願いした。セットは、飲み物2杯とつまみがセットになっていて2800円。薫子が、ほろ酔いになって、気分が良くなったから、踊りましょうよと言った。

 清水が、上手に踊れないかも知れないがと言いながら、フロアーにあがり、辺りを見ながら踊り出した。薫子は、踊りが上手で、曲に乗って上手に踊っていた。そして踊りを楽しんでいるのが良くわかった。なにか開放感さえ感じる気がしするくらい明るい笑顔になった。一曲、踊り終わると、楽しいと言い、清水の手を握った。

 清水が、薫子の顔ををのぞき込むと目が潤んでいた。どうしたのと聞くと、うれし泣きと言った。金沢の冬は、雪が多くて寒くて寂しかった。しかし何とか耐え忍んで暖かい春を待つのよ。それが横浜に来て雪が降って真っ暗な夜が来る事がない。ここ那覇に来ると、跳ね返す程の明るさに満ちあふれて、若者のエネルギーを感じると昔の青春時代を思い出したのと言った。
 
 これを聞いて、これから2度目の青春時代だと思って楽しめるだけ楽しんで行こうよと言った。そして薫子の手を取って、次の曲も踊りに行こうと清水が誘うと、うなづいた。フロアーにあがって、さらにアップテンポの曲に負けないように薫子は、はじけだした。それを見ている清水は、うれしくてしょうがなくなった。青春って素晴らしいねと言い踊りまくった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み