第39話:早春の沖縄旅行2

文字数 1,671文字

 やがて、11時過ぎて、疲れてきて、そろそろ帰りましょうかと薫子が言うので、清水が了解と言い、フロントへ行き、精算を終えて、店の前で待っていたタクシーで、ホテルに帰った。その晩、ビールをあけ、昔、ケントスで踊った時の思い出。高校時代、もう少し勉強して、大学に卒業しておばば良かったと後悔した話を清水に打ち明けた。

そして、ディスコで踊って、体に火がついて、その晩は、心ゆくまで、お互いを愛し合って、長い夜を過ごした。そうして、疲れ切って、いつの間にか、深い眠りについた。翌朝は、8時過ぎまで寝ていて、起きてから、シャワーをあび、買ってきたパンと珈琲を入れて、朝食をとった。


今日は、レンタカーを借りて、9時過ぎ、那覇インターチェンジから、沖縄高速道路に入り、沖縄南インターチェンジで降りて、うるま市に入り、伊計島へ向かった。与那城から、海中道路に入ると、左右とも大海原で、驚かされた。その後、左右に島が見えてきた。少し行くと海の駅が見えたので、一休みして、カフェからの大海原の景色を堪能。

 この道の駅には、鮮魚店、お土産やレストラン、カフェがあり大きな駐車場には、多くの車が見られた。さらに先へ進むと、進行方向左側に、沖縄石油基地に多くの大型石油備蓄タンクが見えた。そこを過ぎると急に、左右の草むら深くなってきた。その後、伊計ビーチという看板が見えた。

 その先に進むと、どんどん道が狭くなり、リゾートアイランド伊計島まで来た。入り口で、聞くと食事できると言われ、早めの昼食にした。ホテルに着くと、素敵なプールとビーチパラソルやみられた。そのホテルのレストランに、入って昼食をとり、一休みして、来た道を戻っていった。

 その後、高速道路を降りて、首里城へ向かい、駐車場に車を止めた。そして首里城の名所を回ろうと城内の案内ツアーに参加。最初に、首里城の外観を見、首里城内の御差床「うさすか」を見学。これは、 国王の玉座の事で豪華な装飾と、左右に龍の彫り物でできた門があり、その向こうの数段上に、紅い玉座が、鎮座している。

 その後、鎖之間「さすのま」に移動して琉球菓子のおもてなしを受けた。沖縄の代表的な菓子、花ぼうる、ちいるんこう、くんぺん、ちんすこうの4種類の伝統的なお菓子と、さんぴん茶「ジャスミン茶」が、出されて、美味しくいただいた。その他、城壁から見える、沖縄北部や那覇市街地を一望した。

 そこからの、帰りに有名な守礼門の前で記念写真を撮った。15時半頃にホテルに戻り、少し疲れたので、部屋で仮眠した。その後、16時半、今晩、久しぶりに映画を見ないと、薫子が言うので、フロントで聞くと、おもろまちに、大きな映画館があり、そこが良いと奨められた。そこで17時、モノレールでおもろまちへ行き大きなデパートに入り夕食を食べた。

 その真向かいの映画館で、ディカプリオ主演の「華麗なるギャツビー」をみて、昔のアメリカ富裕層の豪華な生活をみて、感激。その後、ホテルに戻りウイスキーを飲んで就寝。翌日8時に起き、那覇空港に向かい、11時の飛行機で13時半に羽田空港について、高速バスで横浜駅で解散した。

 その後、風邪の流行にもかからず冬を過ごした。3月中旬、桜が咲き始めると、多くの桜が一斉に咲く。横浜には、素晴らしい花見の名所が多いので散歩しては花見を楽める。中でも、日ノ出町と黄金町の中間にある大岡川の桜は、素晴らしく、この辺では一番の名所であり、特に夜桜見物には大勢の観光客が訪れる。

 もちろん、薫子と清水もでかけたのは言うまでもない。桜が、終わると、今度は、5月過ぎる頃から、山下公園のバラと、港の見える丘公園のバラ園の色とりどりのバラが満開になる。多くのバラが。咲き誇る。

 そして、その香りの良さもあって人気で大勢の観光客がやってくる。それを楽しみに、薫子と清水は、自転車で港の見える丘公園、山下公園に出かけ、多くのバラの写真を撮った。薫子は、カルチャースクールの英会話の先生の収入が入ると、清水と共に、中華街、関内周辺の有名な洋食屋を食べ歩いた。
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