第14話 冒険者ギルド(2)

文字数 473文字

 その小部屋の中央にテーブルが置かれて、その上には黄色くて厚手の大きな紙が載っている。

「この紙の上に、血を一滴でもいいから垂らしてくださいね」とアンナ。

 俺は、収納から小さいナイフを出し、指の先を刺して、血を垂らした。
 
 すると、血は黄色い厚紙に吸い取られたが、そこを中心としてリトマス試験紙のように様々な色の線が四方八方へと伸びていった。

 アンナはいろんな色の線が伸びた厚紙を壁に画鋲で貼った。よく見ると色の線の上に、特性らしき文字が浮かんでいた。どの線も同じくらいに長く太く伸びているが、特に体術(青)と魔法(金)の線の伸びがずば抜けているようだ。

 <特性>
 青の線 :体術
 赤の線 :料理
 緑の線 :音楽
 茶の線 :技術
 銀の線 :美術
 金の線 :魔法

 アンナによると、魔法の線の長さと太さは尋常ではないので、魔術師ギルドにも行くことを勧められた。他の特性は、冒険者として十分なものであると認められて、一番下のGランクのバッジ(チェリー(桜の木))を貰った。体術については、ギルドの指導員が確認することになり、奥の格闘場に行くことになった。

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