第42話 白い空間(再々訪)

文字数 1,413文字

 俺は早速に、商業ギルドへ出かけて、商業ギルド長のブルーノと担当商人のメアリーに、辺境伯エリックと家令マックスとの話し合いや屋敷兼店舗を商店通りの一等地に授かることになった旨を説明した。二人は話の進展度合が早いことにかなり驚いていた。俺からは、場所が決まり、ハードは店舗も辺境伯家が支援してくれるが、むしろ肝心なのはソフトである食品や料理であると話した。

 宿に一旦戻ると、部屋で今後の店舗のこと、料理や食品のことを具体的に少し考えることにした。椅子に座っていると突然、頭に鐘の音が響いた。



 気がつくと、俺はまた白い空間にいた。ただし、じいさんはいないようだ、替わりに空港の時刻掲示板のように回転している黒に白抜きの掲示板が正面にあった。

数秒後に、その回転が止まり、機械音が鳴った。



よく見ると、回転の止まった掲示板には3枚のボードがあり、よくわからないが
先日じいさんの言っていたポイントの対価らしきものが示されていた。

1. スキル補助: 収納/醸造・発酵 500P、収納/冷凍・冷蔵 500P、収納/エイジング他(燻製・乾燥) 500P
 収納3点お得セット(割引)1400P

2. 魔道具: 魔灯 100P

3.ポーション・魔食品:魔またたび(猫系)200P

よく見てみると各ボードにはポイント利用ボタンとその下に細かく効用のような説明が書かれていた。

 

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素晴らしい。これは是非とも導入したいやつだ、俺は直ぐにポイント利用ボタンを全て押下した。

機械音が続く。

///PPP



 

調



これも、なかなか便利である。森での野営には持ってこいだ。ボタンを押す。

PP



俺の前に、カンテラのような魔灯が出現した。なかなかよい感じである。

 



 これは、いらないかもしれない。スルーだな。いや、でもやっぱりどこかで使うかもしれないから、一応取っておくか。

PP



しばらくすると目の前が暗くなって俺は宿の部屋に戻っていた。手の中には魔灯と魔またたびがあった。

 じいさんは前に他の世界との在庫調整があるといっていたし、突然不定期に白い空間で掲示板が出現するみたいだ。少し変なものも混じっているが、よい機能もあるようだと俺は少し嬉しくなった。これで発酵食品などの幅が広がるぞ。



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