第24話 再び魔術師ギルドへ
文字数 903文字
早速その足で、魔術師ギルドへ。並びなので近くて便利だ。受付のドロシーにバネッサと面会したい旨話すと、少し待つように言われた。その後しばらくの間ドロシーといろいろ話していると、とてもよいヒントを得られた気がした。
やがて別室へ通された。すぐにバネッサが入ってきた。やっぱりとてもきれいな人、いやエルフだ。年はわからないけど、おっとこれはエルフには禁句らしい。
さて、ここは少し考えどころだな。
俺は、ゴブリンで苦しんでいる近隣の村が大変な目にあっていること、そしてその村には魔術師ギルドの関係者(ドロシーの両親)がいることを、先ほどの彼女との会話からキャッチしていたのだ。搦手から攻めることが良いとみた。
考えた結果、逆張りでいくことにした。討伐依頼のことはこちらからは一切言わない。それよりも強調したのは、隣の冒険者ギルドのこと、特にその事なかれ主義である。どんな依頼も第三者から来たものをそのまま末端の冒険者に繋ぐだけ、何のリスクも負わない体質は無責任であると。まさか魔術師ギルドにはそんな風潮はないだろうと、話を向けるとバネッサは少しムッとした様子で、当たり前だと胸を張った。
バネッサに、ドロシーのことを話す。これからゴブリンが増えるとまずい状態、危険な状況を彼女の実家の村が迎える。ドロシーはなんとかして欲しいと言っているが、こんな時、官僚的な冒険者ギルドはなにも動かないだろう。魔術師ギルドはどうするのか、まさかほっかむりして知らぬ存ぜぬはないだろうと。
案の定、バネッサはかなり強い反応を見せた。エルフは年だけはくっているが得てして駆け引きにはチョロいようだ。彼女は魔術師ギルドとして先頭に立ち、できる限りのことはすると断言した。俺は、そういうことならば、場合によってはその討伐に参加しても良い旨を仄めかす。バネッサは感激して是非パーティーを組んで欲しいとのことであった。
かかったな。意外と簡単に乗ってきたぞ、さすがはエルフ、チョロいもんだ。俺はやむを得ず参加するとのスタンスを貫く一方で、バネッサとドロシーを含めての作戦会議を行うことに。そこでは彼ら主体の作戦が練られていったのだった。
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やがて別室へ通された。すぐにバネッサが入ってきた。やっぱりとてもきれいな人、いやエルフだ。年はわからないけど、おっとこれはエルフには禁句らしい。
さて、ここは少し考えどころだな。
俺は、ゴブリンで苦しんでいる近隣の村が大変な目にあっていること、そしてその村には魔術師ギルドの関係者(ドロシーの両親)がいることを、先ほどの彼女との会話からキャッチしていたのだ。搦手から攻めることが良いとみた。
考えた結果、逆張りでいくことにした。討伐依頼のことはこちらからは一切言わない。それよりも強調したのは、隣の冒険者ギルドのこと、特にその事なかれ主義である。どんな依頼も第三者から来たものをそのまま末端の冒険者に繋ぐだけ、何のリスクも負わない体質は無責任であると。まさか魔術師ギルドにはそんな風潮はないだろうと、話を向けるとバネッサは少しムッとした様子で、当たり前だと胸を張った。
バネッサに、ドロシーのことを話す。これからゴブリンが増えるとまずい状態、危険な状況を彼女の実家の村が迎える。ドロシーはなんとかして欲しいと言っているが、こんな時、官僚的な冒険者ギルドはなにも動かないだろう。魔術師ギルドはどうするのか、まさかほっかむりして知らぬ存ぜぬはないだろうと。
案の定、バネッサはかなり強い反応を見せた。エルフは年だけはくっているが得てして駆け引きにはチョロいようだ。彼女は魔術師ギルドとして先頭に立ち、できる限りのことはすると断言した。俺は、そういうことならば、場合によってはその討伐に参加しても良い旨を仄めかす。バネッサは感激して是非パーティーを組んで欲しいとのことであった。
かかったな。意外と簡単に乗ってきたぞ、さすがはエルフ、チョロいもんだ。俺はやむを得ず参加するとのスタンスを貫く一方で、バネッサとドロシーを含めての作戦会議を行うことに。そこでは彼ら主体の作戦が練られていったのだった。
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