ティエラ山篇の改稿

文字数 1,402文字

 ちょっと疲れたので日記を書くことにします。
 最近はずっと「混沌譚一 ティエラ山篇」の改稿作業を行っていました。
 私が初めて書いた小説は「リュカントロポスの咆哮」ですが、初めて公開した作品は「混沌譚一 ティエラ山篇」です。
 どちらもオリジナル設定要素の強い作品ですが、「混沌譚シリーズ」は世界設定そのものからオリジナルなので、一作目は特に情報量が多めです。
 「ティエラ山篇」を書いた頃、小説を書き始めて間もなかった上、読んだ方からの反応など貰ったこともなかったので、ともかく情報を正確に伝えなければという意識ばかりが強く、くどくどくどくど説明くさい文章を書いていました。(今もですが、今よりもっと酷かった。)

 改稿に当たり、自分の文章の余りのくどさに辟易!

 私は風景描写や情景描写はあまり書き込みません。どう足掻いても自分のイメージを読んでる方の頭の中に完璧に再現することは不可能なので、想像の余地を残した方が良いという考えからです。まあ、自分の頭の中のイメージがぼんやりしてるってのもありますが・笑。
 そのくせ登場人物の心情なんかは理論的かつ正確無比に伝えねばならないという強迫観念のようなものがあるらしくて……笑。
 一年以上小説を書き、公開を続けて来てようやく「書き込みすぎる癖を抑えないと読みにくい」ということを意識しながら書けるようになってきました。(あくまで当社比です。)

 てことで「ティエラ山篇」の改稿に当たり、文章を相当バッサリと削りました。こんな細かな説明は不要と考え、段落ごと削った部分も多々あります。なので、それなりにエピソードも追加したものの、文字数としては二千文字ほどしか増えてません。
 他に登場人物の会話の内容もかなり手直ししました。
 会話の場面は元々書くのが苦手で……必要な情報を盛り込もうとすると、どうしても不自然な受け答えや唐突な話題転換、無理やりな展開になってしまうことが多いです。今も得意になったわけではないのですが、「ティエラ山篇」を書いた頃よりは誤魔化しテクが身についたと信じたい・笑。
 というわけで、今の自分の目で見つめ直し、会話文も相当に書き換えました。

 「ティエラ山篇」は「混沌譚」という長いシリーズの入り口となる一作なので、読んだ方に続きを読みたいと思わせる作品にしたいという思いはこの一年ずっとありました。公開して数ヶ月後にいちど改稿していて、いま公開しているのは初版を大幅改稿した改訂版です。
 今回の改稿を最後に、「ティエラ山篇」を完成型にしたいと考えています。
 とりあえず第一回目の改稿作業は終了させました。これから夏か秋くらいまで改稿を繰り返し、完成型に持っていきたいです。
 そして「これで完成型だ」と思えたら、「ティエラ山篇」はWEB投稿サイトでの公開をやめる予定です。頂いたファンレターが見られなくなるのは寂しいので、DAYSに作品タイトルページと最初の数ページ分は残しておくつもりですが、完成型は電子書籍に移行したいと考えています。
 公開サイトをDAYS一本に絞ってから、自分の作品とWEB小説という公開方法との相性についてあまり気にしなくなりましたが、まあ間違いなく向いてないのは変わりないので・笑。

 この辺の事柄については一度この日記に書きたいなーと考えているのですが、残念ながら今日は時間切れです。
 そのうち書きます。

二〇二一年四月三日
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