テーマとかメッセージとか

文字数 593文字

 こないだ作品のテーマ性とかメッセージ性とかについての話を聞いたので、なんとなく自分の作品についても考えてみたのですが。
 結論として、あんまり考える必要はないな、と思いました。

 私は、何か「こういうことを伝えたいから」という動機で作品を書いたことはありません。自分が読んで好きな類の話を、自分の趣味と性癖を炸裂させて書いているだけです。
 でも自分の思考が作り上げた世界ですから、自分の考えの影響を受けた舞台設定にはなっていると思います。
 登場人物は空想上の人間ですが、私の脳味噌が産みだした人物ですから、自分の想像の範疇を超えた存在にはなり得ません。
 私に想像がつく範囲内の考えを持ち、私に想像がつくことを喋ります。そういう意味では、私の思想の影響を受けた性格を持ち、行動をすると思います。
 ただ私には、自分の思想を伝えるためこの世界を作ったとか、登場人物にこういう行動をさせた、発言をさせたとかいう感覚はありません。
 自分が自分の作品を楽しむために、自分にとって面白いと思える世界設定の中で、自分にとって了解可能だったり共感しやすかったりする行動を主人公に取らせているという感覚です。

 テーマとかメッセージを伝えるために物語を書けるのってすごいなと感じたのですが、自分には無理だという結論に達したので、この件について考えるのはやめにした、というどうでも良い話でした。

二〇二一年一月二日
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