創作あれこれ

文字数 1,513文字

 私には小説を書き始めるにあたり、特に具体的な目標などはありませんでしたが、一つだけ、目標というか、自分の中で作ったルールがあります。
 それは、「書き始めた物語は必ず完結させる」というものです。
 というのも、私の作品を読んで下さってる方はご存じと思いますが、私は設定厨の長編書き……物語を完結させることよりも、あれこれと設定やら登場人物の過去やらを作って延々書き続けるのが大好きなのです。
 自分のことをよく知っている私は、一年と少し前、「必ず完結させる」ということを決めて小説の執筆を開始しました。

 初めて書いた「リュカントロポスの咆哮」は、本当は少なくとも第一部が完結するまで公開するつもりはありませんでした。色々あって公開しちゃいましたが……。今は更新が止まっていますが、頭の中で第三部までラストは出来ているので、いつか必ず完結させようと思っています。
 初めて公開したのは「混沌譚一 ティエラ山篇」です。このシリーズは短編連作のつもりで書き始めたので、シリーズとしては完結しなくても一話ごとには完結する予定でした。中−長編連作になってしまってはいますが、こちらは一話ごとには完結しています。(断じて完結詐欺ではないっ!)。

 結果として連載中の長編を二作抱え込んでいる状態になってしまった私は、これ以外に決して新シリーズを抱えてはならないと肝に銘じています。
 現実問題、二シリーズでさえ抱えきれていません。私は同時進行で複数の物語を書くことが出来ません。それどころか、交互に書くことさえ出来ません。
 現在「混沌譚」シリーズの番外篇を本篇とは別の主人公で書いていますが、同一シリーズの本篇と番外篇ですら、並行しても交互にも書けません。
 物語を書く時には、頭の中がその作品の世界や登場人物のことで一杯になってしまうので、どうしてもいっときに一作品しか書けないんです。

 でもね。

 実際に書き始めはしませんが、書きたいネタというのがあります。

 一つはヴィクトリア朝あたりのイギリスをモデルにした(←この辺はテキトー)架空ファンタジー。
 男装の麗人の貴族のお姫様と、その許嫁の年下の王弟殿下(ブラコン)がコンビを組み、色々な事件を解決していく、なんちゃってミステリー。
 お姫様の方が武闘派で、王弟殿下が頭脳担当ね。王弟殿下はまだ子供なので、二人の関係は恋愛未満です。
 飽くまでなんちゃってミステリーであって、本格ミステリーではない。ここ大事。

 もう一つは近未来SF。
 一人の天才科学者が創った完璧なバーチャルリアリティ世界。様々な娯楽産業に開放されており、ゲーム会社がこの世界を使ってRPGゲームを創ったり、映画会社が体感映画作品を創ったりしている。
 世界中で大流行しているバーチャルリアリティ世界だけれども(名称未定)、そのあまりの精緻さに現実と錯覚し、現実世界に戻ってこられなくなる利用者が頻出する。
 バーチャルリアリティ世界で迷子になった利用者を探し出し、現実世界に連れ戻すことを生業とするハッカー集団の話が書きたい。

 どっちも短編連作に出来ると思うんだよなあ。(ここ重要!)
 長編の執筆に疲れた時のために、こういう短編連作シリーズを書きたいような気もするんだけど、本当に書くとなったら細かい設定を詰めないといけないし、登場人物を作らないといけないし、登場人物の過去とか家族とか知り合いとか…以下略を細々考えないといけないし、全てが矛盾しないよう整合性を整えるのにすごく神経を使うし、こうやって頭の中で空想してるだけの時とは違うんだよなー。

 ということで、空想をここに書き殴って満足することにしよう。
 終わり。

二〇二一年一月七日
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み