2日目
文字数 464文字
婚活アプリで知り合った人と会った。駅で待ち合わせて、駅のそばの商店街にあるカフェに入る。
レトロな雰囲気の可愛いカフェだった。正直なところ、婚活相手よりカフェの方に目を奪われた。
「本名は野瀬青花さんって言うんだね」
「ええ」
婚活相手はなかなか本名は言わず、職場の病院の寮で暮らしていると説明した。
そういうもんかと受け流す。
目の前のクリームソーダやオムライス、サンドイッチに舌鼓を打つが、話はあまり盛り上がらない。
昨日いっぱい「ありがとう」と言ってみたが、効果はなかったのだろうか。
「青花さんは、派遣で事務職を?」
「ええ。このご時世で、働けるだけありがたいですよ」
本当は長年飲食店で働いていたが、疫病の影響で職場が潰れてしまった。それでどうにか派遣で食い繋いでいるのが現状だった。けっこうな崖っぷちな状況ではあった。だからこそ、婚活を成功させたいという計算も働いてしまう。
「そうなんですか」
「ええ」
やっぱり話は盛り上がらず、ここでお別れとなった。
あまり良い予感はしないが、とりあえず奢ってくれただけでもよしとしよう。
レトロな雰囲気の可愛いカフェだった。正直なところ、婚活相手よりカフェの方に目を奪われた。
「本名は野瀬青花さんって言うんだね」
「ええ」
婚活相手はなかなか本名は言わず、職場の病院の寮で暮らしていると説明した。
そういうもんかと受け流す。
目の前のクリームソーダやオムライス、サンドイッチに舌鼓を打つが、話はあまり盛り上がらない。
昨日いっぱい「ありがとう」と言ってみたが、効果はなかったのだろうか。
「青花さんは、派遣で事務職を?」
「ええ。このご時世で、働けるだけありがたいですよ」
本当は長年飲食店で働いていたが、疫病の影響で職場が潰れてしまった。それでどうにか派遣で食い繋いでいるのが現状だった。けっこうな崖っぷちな状況ではあった。だからこそ、婚活を成功させたいという計算も働いてしまう。
「そうなんですか」
「ええ」
やっぱり話は盛り上がらず、ここでお別れとなった。
あまり良い予感はしないが、とりあえず奢ってくれただけでもよしとしよう。
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