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文字数 1,016文字
何が……どうなってる?
どうやら……スピードは
体格は、もちろん、
力も多分、
なのに……押されてるのは
えっと……これ、喜んでいいのか?
どっちが勝っても、俺はロクな事にならない。
でも、俺を絶対殺すマンの方が……少なくともやられかけてるようだ。
それをチビのメスガキが高い蹴りで受け……って、えっ?
何で、それだけの事で、
チビが飛び上がり、顔面狙いの回し蹴り。
ギリギリで避けた、
ざまあ見ろ……悪は滅んで、正義は勝つ……いや、待て、正義の暴走は悪い事じゃ……ああ、訳が判んなくなった。
チビは
「愚か者を私達の手で血祭りに上げて、私達の正義を遂行しろ。それが、あんたの要求だったな」
「なるほど……俺も……力を持った愚か者と云う訳か」
「その通りだ。久しぶりに会えたと思ったら、あんた、言ってる事が、イチイチ、馬鹿っぽくなってるぞ」
お……おい……あのチビ……ガチで
お……お巡りさああああん……って、そうだ、その手だっ‼
俺は、古川のおっちゃんに電話。
『どうした? おい……』
「すぐに警察幹部に命令してっ‼ 俺の居場所はGPSで判るよねっ? そこにありったけの警官隊を寄越して……そして……クリムゾン・サンシャインのコスプレをしてる奴以外は、全員、問答無用で射殺するように言ってっ‼」
『ちょっと待て、何を言って……』
「やれってんだよ、ボケ爺ィっ‼」
『おい、何を……』
「早くやんね〜と、副市長の娘に
『ま……待て、それは、君が俺を罠にハメて……』
「あんたを罠にハメたのは俺だけど、メスガキの@#$に○△×をハメたのはあんただっ‼ 早くやれっ‼ 俺の破滅は、あんたの破滅の筈だ、わかったかっ⁉」
『あ……ごめん、俺は、別の穴の方が専門……』
「今、やる話か、このボケ老人ッ‼」
『や……やるよ、やればいいんだろっ‼』
だが、次の瞬間……誰かが、俺の首根っこを掴み……。
「話をややこしくしてくれたね……キミもズラかれ」
「正義の暴徒」の1人が、俺の体を雑に持ち上げた。