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文字数 738文字
俺は監視カメラに向けて散弾銃をブッ放ち……。
「す……すいません、先輩……あの、話が長くなりそうなんですけど、いいですか。あ……ごめんなさい、僕、くどい話し方しか出来なくて」
えっ?
ここに居たのは……
何で、ここに……見習い君が居る?
「あの監視カメラを壊しても……先輩の顔が写ってる映像は残ってますよ」
「いや、カメラ壊したぞ」
「いや、その映像そのものは……サーバかNASか何かに残ってる筈です」
「サーバって何だ? あとナスって野菜の?」
「ええっと……ああ、PCの特殊な奴です」
「あ……なるほど、判った。どこに有る?」
「多分、警備員が知ってます」
「でも……あいつらは……」
俺は見習い君が倒した警備員を指差した。
「すいません、うっかり全員殺しちゃいました」
「き……君にしては……ちょっと痛恨のミスだな」
「大丈夫ですよ。まだ、ゾロゾロとやって来る筈ですから……穏当に説得すれば教えてくれる筈です」
「ああ、そうだな……行くか……」
「いえ……来たようです」
「武器を捨て……うぎゃあッ‼」
やって来た……あれ? 警備員じゃない、警官だ。
それも……殴り込み専門部隊の……。
「あの……すいません」
1人目、見習い君に両目をえぐられ戦闘不能……。って、防護ゴーグル付けてるのにか……?
「ちょっと聞きたいんですが……」
2人目、見習い君が足払いをしただけで……えっ? 両足の膝が変な方向に曲がってる?
「ここのサーバ・ルームの場所知ってる方居ますか?」
3人目、かなり重そうなボディアーマーを付けてるのに軽々と投げ飛ばされ……。
そして最後の1人……。
「ししししし知りませんッ‼」
「あ……そうですか。残念です。本当に残念です」
「ぎゃああああッ‼」