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文字数 741文字
嘘だ。
嘘だ。
嘘だ。
「嘘じゃないね……。クリムゾン・サンシャインの名が歴史に残るとしたら、ヒーローとしてじゃない。初代は屑人間にも人権が有ると信じて、その屑人間のせいで酷い目に遭った阿呆」
え?……何の事だ?
初代は……「正義の暴徒」どもか……
何かが変だ……。
俺の思い込みか……
「そして、2代目のお前は……連続殺人鬼。3代目軍団は2代目を
「あ〜……
「へっ?」
「あれ?」
気付いたら……渋滞で車が停まっていて……軽トラの助手席に居たおばちゃんが……俺達を見付けて声をかけたらしい。
「変ったコスプレやね……まあ、よかけど、こっから先は、自分の足で歩いてもらえるね?」
「は……はい」
「は……はい」
俺達は、とぼとぼと歩き出した……。
ちょっと待て……これから、どこ行きゃいいんだよ、俺?
「話の腰を折られ……おい……ちょっと足首を見せろ……」
「ん? 何だ?」
「『何だ?』は、こっちの台詞だ。これ、何だ?」
「GPS発信機の足輪だが……」
「あ……そう言や……あんまり実感湧かないが……お前……脱走中の連続殺人の容疑者なんだよな……」
そう言って……