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文字数 775文字
俺達は一仕事終えて水天宮に来て本殿に手を合わせていた。
そう……筑後川のすぐ
きっと「正義の味方」を名乗るテロリストどもは、構成員達にさえ徹底的な洗脳か、「魔法」や「超能力」による精神操作か……下手したら脳改造でも行なっているのだろう。
偽物のクリムゾン・サンシャインになる予定だった男は……俺達が根気良く理性的に説得し続けたにも関わらず、何も吐かなかった。
どうやら、「正義の味方」どもの組織に狂信的な忠誠を誓っているらしい。多分、洗脳や精神操作や脳改造による忠誠心だろうが……。
俺達は、とんでもない連中を敵に回したのでは無いか?
そんな不安が心を
だが……俺達は戦いを始めてしまった。
正義は必ず暴走する。
自分達を正義だと狂信している奴らは……どれだけでも無慈悲になれる。
だが、今の時代は……そんな独り善がりな「正義」に取り憑かれた狂信者どもがデカい
そして……普通の人達は、「正義の暴走」をやり続けるテロリストどもを恐れて……奴らを批判しようとはしない。
だが……俺達は違う。
俺達と……そして「正義の味方」を騙るクソどもとは違う「真のヒーロー」である俺達のクリムゾン・サンシャインが力を合わせれば……必ず奴らの「正義の暴走」を止める事が出来る筈だ。
ふと……東の空を見ると……真紅の朝日が昇っていた。
そして……太陽の反対側に有る筑後川では……可哀そうに……自称「正義の味方」どもに洗脳された哀れな親子は……今頃、魚の餌にでもなっているのだろう……。
本殿を出て参道を歩いていると、幕末の尊皇派の志士の像が目に留まる。
ああ、そうだ……。
俺も、また、何としても、この狂った時代を終らせ、かつての美しい日本を取り戻してみせる。
ヒトモドキの関東難民どもを一掃した日本を……。