父親は兄を愛し、母親は弟を愛し、弟は兄から「長子の権利」を奪い取る……なかなかドロドロした家族模様ですね。
キリスト教では困っている人に対する思いやり、ホスピタリティの精神が求められますが、ここでイスラエルの先祖となったヤコブがとった行動はその精神からかけ離れたもの……。
「長子の権利」が何を示すのかはよく分かっていません。相続の権利なのか、家族の長としての権利なのか、後に出てくる父親からの祝福を受ける権利なのか……。
いずれせよ「それ、兄弟間の交渉で勝手に決められるものなの? 父親の了承なしにできないんじゃ?」と思わせられます。
この家族、いったいどうなっていくのか?