引くほどおもてなし

文字数 361文字

神の使いがやってきたときのアブラハムとロトの反応は面白いほど似てますね。新約の「ヘブライ人への手紙」では、「旅人をもてなすことを忘れてはいけません。


そうすることで、ある人たちは、気づかずに天使たちをもてなしました」と出てきます。この「ある人たち」というのは、おそらくアブラハムとロトのことを指してます。


ところが、アブラハムもロトも神の使いが家の近くにやってくるやいなや、走り寄って出迎え、地面にひれ伏し、無理やりにでも自分の家でもてなそうとしたことが書かれています。


いや……絶対、特別な人って知ってたでしょ? じゃなきゃ初対面の人にひれ伏したりしないでしょ?


逆に言えば、「誰かをもてなす」という行動は、神様から引き出されてようやくできるものなんだと言おうとしているのかもしれません。誰だって余所者には警戒しますからね……。

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登場人物紹介

白兎のシロウ。

聖書を読み始めた。

黒兎のクロウ。

シロウの親友。

足長兎のナガオ。

シロウに茶々を入れる役目。

硬兎のカタナリ。

とりあえず硬い感じに生きている。

幽霊のヤドナシ。

ちょこっと解説してくれる。

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