さあ、またまた出てきた聖書の偉大な人物のヤバい話……そう、「信仰の父」と呼ばれるアブラハムは登場してすぐ嘘をついてしまう人間でした。
彼は神様から「あなたは生まれ故郷、父の家を離れてわたしが示す地に行きなさい」と言われ、その言葉に従って旅立った人物ですが、ノアの時と違ってもはや「正しい人」「無垢な人」という説明は出てきません。
神様の命じたことにすぐ従ったから、神様に忠実で立派な人だ……ということになっていますが、そうストンと言い切れないところもやっぱり出てきます。
神様から祝福を受ける、神様から特別な命令を受ける、それらは決して、その人の偉大さや立派さを表すものじゃないんだな、と思わされます。