実は妹?

文字数 441文字

ロトと娘二人の近親相姦事件のあと、今度はアブラハムとサラの関係に衝撃的な事実のあったことが明らかになります。


「どうしてあなたは自分の妻を妹だと言ったのか? おかげで私は知らずに彼女を妻として迎え入れようとしていたし、そのせいで神様から死を与えられるところだった!」……たぶんそんなふうに怒ったアビメレク。


するとアブラハムは「この土地には、神を畏れることが全くないので、わたしは妻のゆえに(妻を奪おうとする者に)殺されると思ったのです。事実、彼女は、わたしの妹でもあるのです。わたしの父の娘ですが、母の娘ではないのです」(創世記二○・一一、一二)と言い訳します。


いや待って……それって腹違いの妹と結婚したってこと? 大丈夫なの、それ? 


果たして、アブラハムの言葉が真実なら、彼は「血の繋がった相手と結婚した男」になりますし、アビメレクへ言い訳するためについた嘘であるなら、「2度も3度も嘘をついた男」ということになります。どちらにしても、あまり誠実な人には見えてこなくなりますね……。

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登場人物紹介

白兎のシロウ。

聖書を読み始めた。

黒兎のクロウ。

シロウの親友。

足長兎のナガオ。

シロウに茶々を入れる役目。

硬兎のカタナリ。

とりあえず硬い感じに生きている。

幽霊のヤドナシ。

ちょこっと解説してくれる。

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