都合が良すぎ?

文字数 486文字

まるで昼ドラのような展開がアブラハム一家には続いていきます。サラから「ハガルとイシュマエルを追い出して!」と言われたアブラハムは葛藤します。


アブラハムにとってはイシュマエルもイサクと同じく自分の子ども……しかも、サラとの間に子どもができると信じられなかったとき、「どうかイシュマエルが御前に生き永らえますように」と自ら神様にお願いした子どもでした。


そんな中、神様から非常に都合の良い言葉がアブラハムに語られます。「あの子供とあの女のことで苦しまなくてもよい。すべてサラが言うことに聞き従いなさい」……これを聞いて、彼はすんなりその言葉にどおり行動します。えっ、いいの……それで? ちょっと都合良すぎない?


しかも、よくよく考えてみれば、最初にサラが辛く当たるようになってハガルが逃げ出したとき、彼女を止めてサラの元へ帰るよう言ったのは神の使いでした……だったら最初から止めずに逃がしとけば良かったのでは? 


複数の人を繰り返し騙したアブラハムの心情と彼自身が聞いた「神の言葉」……その内容を無条件に「本当の神の意志と一致している」と捉えてよいのかは、ちょっと疑問が残りますね。

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登場人物紹介

白兎のシロウ。

聖書を読み始めた。

黒兎のクロウ。

シロウの親友。

足長兎のナガオ。

シロウに茶々を入れる役目。

硬兎のカタナリ。

とりあえず硬い感じに生きている。

幽霊のヤドナシ。

ちょこっと解説してくれる。

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