鬼畜な御使い
文字数 405文字
妻のサラが自分の女奴隷にアブラハムの子を産ませようとする前、実は、アブラハムは神様から自分の子孫が大地の砂つぶ、天の星のように多くなると約束されていました。
しかし、サラが「主はわたしに子どもを授けてくださいません」と言うと、「いや、神様約束してくれたから大丈夫だって」とは答えずに、女奴隷ハガルと子どもを作ってしまいます。
おいおい……神様の約束を信じたんじゃなかったの? さらに、ハガルは自分に子どもができると、子どものできないサラを軽んじてしまい、サラはサラで自分が子どもを産ませたハガルに辛く当たってしまいます。
思わず逃げ出すハガル、しかしサラのもとへ帰るように言う神様の使い、しかも言い方鬼畜……もうアブラハム一家はボロボロです。ここから本当に彼の家庭が祝福される場面なんて訪れるのか?
無茶でしょう、あり得ないでしょう……そう思わざる得ない出来事が実現されていく。そんな話がこの後続いていくわけです。