第36話  ふたりの主。 論述の二発目

文字数 8,135文字

「パァー〜ァアアー」やないわな〜…。

 

内容を先に全部見てしまおう!。

 ルカ16:9ー13 (今回は

意訳は徹底せり)


Re: イエスの教説。


あなたがたに言っておく、たとえ汚穢まみれの金であったとしても、
それを使って、

を作っておきなさい。
そうしておけば、万一、文無しと成り果てたとしても、
あなたは、永遠(とこしえ)居所(すみか)へと迎え入れてもらえる。(Pt. AAA)
 I tell you, use worldly wealth to gain friends for yourselves,
 so that when it is gone, you will be welcomed into

eternal dwellings

.

誰であろうとも、小事において信頼されうる人は、大事においても信頼される。
小事に不誠実なる人は、大事においてもまた不誠実である。 (Pt. BBB)
 Whoever can be trusted with very little can also be trusted with much,
 and whoever is dishonest with very little will also be dishonest with much.

また、もし他者(たにん)の所有物において、あなたが誠実でなかったのなら、

、あなたに、

を与えようとするだろうか?。(Pt. CCC)
 And if you have not been trustworthy with someone else's property,
 who will give you property of your own?

だから、もしあなたが、俗世の垢にまみれた富において忠実でないのなら、
だれがあなたに、(まこと)の富を任せるだろうか?。(Pt. DDD)
 So if you have not been trustworthy in handling worldly wealth,
 who will trust you with true riches?

いかな僕であろうとも、ふたりの主人に仕えることはできない。(Pt. EEE)
 No servant can serve two masters.
一方を嫌悪して他方を愛するか、あるいは、
一方に専心的になり他方は軽んじるようになるかのどちらかである。
 Either he will hate the one and love the other,
 or he will be devoted to the one and despise the other.

あなたは、神とお金の両方に仕えることはできない』。(Pt. FFF)
 You cannot serve both God and Money.

  〈完〉

この後に続く16-14 からは上の話しを聞いてたパリサイ人たちがイエスに難癖をつけるの件。
そこでの受け答えとして、イエスはヨハネの口開きこそが旧約の預言が成就したこと、
そして律法の一点一画が廃れることは、たとえ天地が滅んだとしても
あり得ないが宣言される。 


Re: さて、ここからが本論です。

 繰り返しますが、この16:1−13は解釈が難しいのです。
 多説あって、どれが正解なのかは分かりません。
 以下に展開するは、あくまでその内の一つにしかすぎませんからに…。

 まずは先の漫画のラストに関わる部分から!。

Re: 『あなたは永遠の居所へと迎へ入れてもらえる』(AAAパートより)

 これを、そのまま、

、「天国に迎へ入れてもらえる」と自分は解釈する。
 だ〜か〜らー「ぱらいそ」なのだ…。
 そして、このことを左右できるのは、神かジーザスしかいない!。

*「

”事後に一同まとめて天国送りになった” 訳ではござ〜せん!!!」。

 そしてthe lord は、(しもべ)が wisely にことを行ったので、
 この unjust な使用人(僕)を commend した。賞賛した。
 なぜならthe children of this world は、
 in their generation において、
 the children of light より wiser

だから。

 the load は主で、これもジーザスとしかなんない。

 問題は

、不正を働いたあの男の、恥の上塗りたるの行為をなぜ賞賛するのか?。
 そして光の子らとの比較において、それを「より知恵が優っている」などと
 口にされるのか?。

 ここの解釈が難しい… 語られることにはどうも納得がいかない…。


 絶対的なアンカー(錨)たるポイントは:

  借金に苦しむ彼の顧客を助けている。
  金銭的に窮地にある人々を救った。
  苦境にあって苦しむヒトの、その重荷を減らした。

 その動機がなんであったにせよ、○田はこれを

行う。

  このポイントだけは絶対に動かすことはできない!

 その方策は、あの愚策は、真っ当な人間にはやれないもの。
 発想もないだろうし、あってもまず出来ない。
 聖なる秩序に奉ずべくの天使であれば尚更やれない…。

 ところで真面目/実直/誠実であることは、
 これもまた、ある種の縛りの元に伏することを余儀無くされる。
 結果、ある領域においては融通が全く効かなくなる。

 「

になるからねー」。(knock!knock!knock ! …)

 そんな御託はさておいといて、
 今ここに苦しむヒトを現実に救えたなら、

、賞賛となるのだ…。

 何故ならば苦境にあって苦しむヒトあれば、
 彼をイエスの分身と思って助けなければならないからだ。
(いやこれはちと先走り。自分の分身だと思って、親身に思ってだ…)

 『はっきり言っておく、わたしの兄弟であるこの最も小さき者の一人に
  してくれたことは、わたしにしてくれたことと同じなのだ。』

 これはマタイ25:40節にある言葉だ。文中にはないが、これが前提になっている。

 AAA における「友たるものを作っておけ」は、暗に「イエスを…」のメッセージになる。
 それは簡単にはいかない。思うだけではだめで、身近に苦しんでいる、苦しんでいる
 であろうヒトを、

手を下して救うことに関与して

初めてそうなれる。
 Gならば、更にそのためには存在することこそが必要なのだと言い添えるだろう。

 言っておこう。(相手への)愛なくして実行はなに一つ覚束ない…。
 心理的ブレーキや怠惰としての抵抗を突破できるとしたら、
 それは相手への

が本物だからだ。

 そして、その結果/成果に関してはまったく気にする必要はない。
 むしろそこんところには「関心は持つな」だ。

 脱線するね…。コロナ禍によって仕事がなくなってしまった人が大勢いる。
 彼らはいきなり収入が途絶えてしまったんだ。約三ヶ月

ぐらいかな…。
 僕は、お世話になっているテニスのコーチに寸志を渡した。
 彼の様子には危機感があったから。焼け石に水にしかならなかっただろうけどね…。
 ps.彼をイエスの分身とは全く思いはしなかったけど援助はしなきゃとは思った。
 これもね〜あくまで現実的な関係内においてだけでいいと思うんだけんどねー。w。

 閑話休題、続けて、「文無しと成り果てたとしても…」は、これは「死んだとしても」だ。
 家も資産も家族も置いていかなければならなくなる。自分の身体でさえ…。
 でも天国の門の鍵、ダビデの鍵を持つ方が「

あなたには門を開いてくださる」
 との伝え。あなたは死後その中にて在れるようになる…。


Re: 『誰であろうとも、小事において信頼されうる人は、大事においても信頼される。
   小事に不誠実なる人は、大事においてもまた不誠実である』。(BBBパートより)

 ここは分かる。分かりやすい。出だしには、何やら

/融通性みたいなものも
 感じられたが、もうそれは影も形もなくなる。常識としての正論しかない。


Re: 『もし他者の所有物において、あなたが誠実でなかったのなら、
   だれがあなたに、あなた自身の物を

だろうか?』
( CCCパートより)

 矢庭に深刻なる語り口調へと変わっている。

 誰かが貴方に金品を預けたなら、(それを元手に更に増やすよう預けたなら)、
  貴方はそのミッションを

果たさなければならない。

 その金をまるで自分の物であるかのように錯覚して、

ような真似は
 してはならない。これの意味は『天から与えられた人生を無駄にするような真似を
 してはいけない』が正解かもね。

 それは()やして当然のもので、かつ成果は預けた主に帰属する。
 秩序としての絶対前提だ。そうして誠実に勤め上げたなら、
 主からの報酬が貴方に与えられる。

 ”property of your own” がそれだ。 ← 貴方のみの

としてしまう。

 これは、死後の蘇り、永遠の命、天国への所属権のこと。
 イエスを中心としてのコミュニティーの一員と実体的に化すこと。
 これは絵空ごと、譬え話、象徴の部類の話ではない。その言葉のまんまの話し。

    元々の話として一切合切自前ではあるまいて?!
    その体、その命、この世界…。
    与えたったんやっちゅうに!

 だからこれはイエスが

ヒトには、
 つまりは人生において、神に忠を尽くさなかったヒトには、
 そう言った”property of your own”

と、
 はっきり

されてしまっているのだ。

   苦しむ(身近にいる)他人を救う。
         ↓
   これを行うヒトを、イエスは友とみなされる。
         ↓
   イエスは、友となったヒトを、やがてに、今度は彼が死滅より救い上げる。

 これはやがてに、あやまつことなく実際現実に起こること。お約束ごとだ。


Re: 『もしあなたが、俗世の垢にまみれた富において忠実でないのなら、
   だれがあなたに、真(まこと)の富を任せるだろうか?』 (DDDパートより)

 それがどんな汚れた金(worldly wealth,)であろうが、富としての価値があることに
 変わりはない。その価値たるを不誠実にも己が勝手な了見で懐に入れるのであれば、
 who will trust you with true riches? 
 誰が、そんな奴と、本当に価値ある財宝を with させるものか?!。

 これは

だ。


 追記:

 抜けた解釈をここに入れとく。

 訳として『不正の富に忠実でなかったら、だれがあなたがたに…』が一般的です。
 一切合切は神よりのものなのだ。良きことも/ものも悪きことも/ものも。
 『くすねて溜め込んだその金であってさえ活かさないのであるならば…』なのだ。
 そんな金であっても、神意に叶うように使えば忠とされる。
 なんかギリギリの、限界いっぱいの話しをされているような…。

 世俗にまみれた宝とは、終局ヒトの命のことなのだろね。
 世に染まった/天に起源を持つ/エデンより追放されたる魂。
 その短い人生を我執で無駄に過ごすが ”くすねる” 行為となるのだろう…。


Re: 『いかな僕であろうとも、ふたりの主人に仕えることはできない』(DDDパート)
   その理由として、『一方を嫌悪して他方を愛するか、あるいは、
   一方に専心的になり他方は軽んじるようになるかのどちらかである』が続く。

 完全に出だしの???はどっか行ってしまう。
 再び「あれなんやったん?」が頭を()ぎりだすのだが…。

 ところで、ここでの

って何?。
 片一方はジーザスが語る父なる神であることに間違いあるまい。
 では残り一方は?。

 この世、現実としてのこの世界だろね…。その

さね…。
 具体的には所属する組織。その中でのサクセス・ストーリー。立身出世。
 あと生きている間にしかできない楽しみってやつをしっかり味わうこと。
 すべてに金が絡んでくるから、お金なのかもねー。
 

Re: 『あなたは、神とお金の両方に仕えることはできない』(最終部FFFパート)

 正解はお金でしたー。
 って言うか〜、あなた

お金が供給される労働の舞台、メカニズムのことかな?。
 
 端折る。

 会社勤めにおいて…。
 すべての出来事の背後に神の働きが思惑があるとして何事も観るのが正解。
 その時の状況/機会に、主は何を求められているのかを意識する。
 その上であなたは奮闘するだけでいい。

 もしくは…順境ではただ楽しみ、
 逆境では、そのとき作用するプラクリティーの裏をかく。
 彼ならば”自然に逆らう”との表現をするかもしれない…。

 お金は必要な分だけ神に願えばいい。
 それが切実で、本当に入り用であれば、それは自然と用意される。
 かなり気前の良い方である…。


了。
 



まとめ:

もう時の猶予はあまりない上での話しとして聞くべきなのだ。
その切迫感をもって読まないことには、イエスの最初の言動は謎のままに終わる。
如何な手を使ってでもイエスに友と認められよう、愛を他人に行っておけとのメッセージ。
その時が訪れてしまえばもう打つ手は一切なくなる…。

イエスのこの世への降臨そのものが、もうことが動きだしたことの証なのだ。
その始まりは、ヨハネがアナウンス役を果たしてた。
今はもうカウントダウンに入っている時節なのかもしれない…。




蛇足:

2Fのテーマとして相応しいものであったとすべくの刻印を打っておこう。

Re: worldly wealth なるものについて…。

辞書引いたら「邯鄲の夢」がでやがった。なんたる偶然!。

閑話休題、直訳すれば世にて財産/資産として認められる物。

つまりは

だ。

担保さえ提供できない人間に法定外な高利で金を貸し付ける。
借金を返すアテがなければ強制的に決済させる。
その手段はエゲツないの限り。

プログラミング、プロトコル、システム、法律、規定、仕来たり…

これへの嵌め込みだ。

弱者はこれに知らず知らずの内に支配されてしまう。
単純であるからこそ、そうすることは容易である。
また余裕がなくて、深くものを考えることができないから。
溺れる者は藁にもすがる。簡単にハンコ押してしまう。

*法定外といっても、当事者間においては、
  その条件での合意が成立してたことを忘れてはいけない。

貸す側もこの仕事をやりたくって始めたわけじゃない。
この仕事でしか食っていけなかったから今日までやってきただけ。
金の力、そのもので、生き延びるしか他に手はなかった…。

借りる側より遙かにシビアな生活環境で生活してきている。
お前ら日本人なんかより「ずっとずっとじゃ〜!」
『הרבה יותר, הרבה יותר』「もっともっということじゃ〜」

その長きに渡る民族としての苦難の歴史は、誰も想像はつくまい…。
頼るべきは己の知恵の錬磨と、マインドの強固な洗練/高度化だけだった。

社会的権威と認められるために、血の滲む努力の研鑽が数代に渡って行われてきている。
民族にとっての歴史とは、正に、終わりなき試練としての歴史と言って差し支えあるまい…。

だが、逆境が長くに過ぎると、

よ…。
人間らしさは失なわれ、

わけさ…。
そして極点においては、倒錯の権化たる元締たる魔に魅入られることとなった。

神によって選ばれた(たみ)であるから


の格好の絶対の的になってしまった…。

いつの間にやら脱線していた。
これはプロトタイプとしてのあの民族の話だ。

閑話休題、いつの間にやら世間は世知辛いものに変わり果ててしまっている。
お金だけが頼りだとの思い込みで一色だ。(敗戦を契機としてなんだろうね…。)
自分にとってのその仕組みを押さえることに皆躍起になってる。
その為ならば、手段は選ばない。道徳なんぞ糞食らえだ。
身内親族であっても必要ならば”バッサリ”切り捨てる。
誠に非情にして強欲の限りかな。我欲の塊のようでいらっしゃる。

その様に、あってで/してで、手中に収める/手元にきたる、お金が worldly wealth 。
ごめん。長なりました。イメージ持ってもらえました?。www。



まとめの2:

再掲:

The master commended the dishonest manager because he had acted shrewdly.
主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。
For the people of this world are more shrewd in dealing with their own kind
than are the people of the light.
この世の子らは、その時代に対しては、光の子らよりも利口だ。
この世の人々は、光の人々よりも自分の類達を扱うことにかけては知恵が回る。

ごっそ塵芥(ちりあくた)の如き世間を(すく)って、
その中に生きる罪びとたるものたちへ


救いの要諦を伝えようとしてる。(結果としてね…)

  世に(こな)れて染まってしまっている罪びとたるヒトよ。
  ()れど汝らは未だ天の宝、そのままなのだ。
  ただ神のみに奉じ、汝らなりのやり方をもって愛を他人に行え。
  その身に備えた

でも構わん…
  さすれば我は汝らを友と認め、やがてくる新たなる世界の住人となさしめよう。

人類への愛もて自分の命をなげうつために降臨したイエスであればこそ、
あの『愛もて他人の苦境を救う』以外に認めるに足りる価値たるものはない。

その方法は、場合によっては、なんだっていいんだ。
この辺を「さばけた」と自分は言っている。

やがてに、全人類的な淘汰が神によってなされるのだから…。
その後の身の振り方の方を、

意識すべきなのだ。
どっちについたとしても…その結果は永遠永劫のものになる…。


バイなら。

  
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