第38話  それは1972年のことだった…⑦

文字数 4,848文字



Re:この作者の、物語における、定番の展開パターンを確認しておこう…。

             ある日突然に、

絶たれてしまう。
             それもまったくの不条理なありかたで。
             その理由さえもよく分からぬうちに…。

             命乞いなどまったく意味を持たない。
             より強きものどもに蹂躙されるがまま。
             自分は相手にとっての餌食としての意味しかない。

             目前の彼奴は、なんか強面で性悪根性丸出し。
             めちゃくちゃ凶悪そうな面構え。
             とんでもなく硬そう。武装(armed)の表しでしかない。
             歯は立つまい…。いや、立つわけがないのだー!。
             その手の専門部隊、組織なのだから。

         『これって何の話し?。いったい現実の

例えているの?』


おそらくはベトナム戦争に対する日本国内におけるイメージだったのだろう。
当該の72年っていったら、65年以降、激戦となっていったベトナム戦争の
実際内容が、現地情報が、世界中で明らかにされてしまい、アメリカ本国でも反戦集会が
盛んになっての二年後。海の向こうの戦争に対して、一種、神経症的な脅迫観念が、広く
一般的なイメージとして国内では共有されていた…。(枯葉剤の使用とかナパームの話し)

合わせて、時代背景として思い出しとくべきなのは…、
学生運動ってが日本でも異常に盛り上がってた時代があってー、ある意味そのクライマックスと目されているのが、69年の東大安田講堂の占拠。バリケードをもっての独立区ってのが築かれた。でもそれは、機動隊の突入によっての封鎖解除される。なんか内乱めかした様相となってたみたいー。ガゾリンで火は燃やされるわ、ヘリ飛ぶわ、テレビで延々と中継されるわで…。私目は幼すぎて(6歳)「なんかあったかも〜」ぐらい。テレビはまだ白黒だったし。
ボーボーのボーの茫漠たるものの申し子だったし…w。

*ポイントをはっきり言っとこう。「国家権力は、機動隊を投入してまでして、強行な態度に出た」だ。このことの衝撃は大きい。最初から、なんか勘違いして、夢見もて何やらお祭り騒ぎの気分でいた若者らに向けて、突如、組織化された国家暴力が牙を向けてきたのだから。この態度表明をもって何かが決定的に変わった。以降は時を追うごとに表立った過激な学生運動は下火になってゆく。いまじゃ、せいぜいデモぐらいか…。(地下に潜った?戦略を変えた?)

まあ、若くって元気のいい、当時の(頭でっかちの)青年たちが、
その当時の稀なる社会現象/潮流の中で、
何を観て何を感じてたかを想像するのは難くないかもね。
特に異常に感受性が強い若いヒトらにおいてならば…。

*追加:
その三年前の69年はアポロ11号での月面着陸が果たされている。
要は時代を動かすなにか大きな力が、この時節には働いていたのだ。
全てが関係し合って、あの作品も生まれてきたのだ…。

巨視的には第一次も第二次も、ありゃ異常な事態だ。不自然にすぎる展開だった。
にっ、しては、その損害損失、人命の被害はあまりにも

が実態ではないかーーー!…。

*真っ当な普通のヒトの神経において、それらを直視するならば間違いなく精神異常に陥る。
でも、これは、自分の中では、今日日ともなれば、DS(猶系の一セクト)をキーワード
として解釈は、頭ん中の整理は一応なった。
*自分がおかしくならないのはキリスト教的世界観の中にあるお陰なだけ…。

(省略)

そこには、修復が不可能と成り果てているとある

がある。
修復は『あのイエスは預言にある救世主であった』と認めればいいだけの話しだ。
でも、そのイエスが実際におられた期間ででしかそのことの審判はできなかったであろうに。
しかもだ、嘘偽りの罪として、イエスをかの民族は殺してしまったのだ。裁判において。
その民が神と仰ぐ、そのお独りたる御子をだ!。
このことが余計ことを難しくしてしまってる。

この時節の、あのドラマの背後には、当然に、間違いなく、あの暗黒の王たる、サタンも
関わっている。人々のこころに色を刺し、その密やかなる瀆神における衝動を、ヒステリーを、背後から煽り、操るかのようにして、奴もそこにいた。(ケダモノ)としてのみの衝動/傾向性、虚栄心の、その浅ましさのままに、行動する様、人々のこころにそうするよう(火を)焚き付けて回っていた。

このことは、残念だろうけれど、民族全体にとって今も踏み絵となって残ってる。
「各個人ににおいて」にはなるのだろうけど。はっきりと決着をつけねばならないこと。
しかしだ!。もしこれを認めないを自己のポジションとするならば、
脱線の、その延長線上に、道を築くしかなくなる。
果たして、この道は、何処へ続く?、至ることとなるのであろうか?。

注:ここは、キリスト教者からの見立てにしか過ぎません!。


閑話休題。話を戻そう…。

大戦以降の世相も、現代の世界の動きも、おかしなものであることに変わりなし。
なんか一握りの特権階級の思惑で、それもまったく生活から遊離したところでの目的で、
現実があれやこれやが決定されて執行されてゆく。(言説化するならば自民党。それも
GHQ斡旋に依って成立していた既得権益にそのものそのままに居場所を固めている)
こういったことは肌感覚としてしか、分からないことのなのだ。
ある意味、健全であればあるほどに、何となくではあるが知れてしまうことになる。

あれやこれやの日本の政策も海を越えたところからの号令であることが、何となくだが分かってしまう。そして、その結果として、なんと自分たち日本人が慣れ親しんできた生活世界がどんどんと失われてゆくではないかー!。

こういった感慨とともに、現実面では、生き馬の眼を抜くの表現通りの経済競争/戦争が
激化してゆく。もう戦後の復興などのステージにはいない。世界規模での経済力の確保
こそが目標になってゆく。この流れにおいて、どんどんと義理人情は廃れてゆく。
仁・義・礼・智・忠・信・考・悌の八つ珠たちは、何処か彼方へと吹っ飛んでいってしまひ、
もう完全に失われてしまふ…。

こういった進展を純粋なこころに、その直感にて知りえて、然れど、なす術を何も得べかりき
ならば、よき指導者たる熟年者が側にいなかったならば、彼ら青年たちが、ただ悪戯に
パニック症へと傾くばかりとなっても何ら不思議はない。何か本能的な飢餓感から暴動、
暴挙、乱暴なる振る舞いへと走ったとしても変じゃない。要は、精神異常を引き起こす環境が
土俵がどんどんと日本全土に広がり恒久化の様相を見せ始めていたのだ。

*今は、平成以降は、更にプラスして、もっと浮遊感に満ち溢れたものになってしまってる。

こういった思いを無自覚に抱え込んでいる人々に、火を焚べるってのは、左程難しいことでは
ないんだ。大体がだ、

馴染んできたのかもよく分かっとらんのだし、その正当性も、その吟味も何もしてこなかった人々ばかりなんだから。この辺はやっぱり、良い意味での『文化』ってのが大切ではある。ただし、形骸化してない真に生きてている文化としての意味でだけどね〜。w。


Re: バック トゥ ザ デビルマン

大いなる脅威の力ってのがあってー、まずこれに逆らうことは叶わない。
そして、やがてに、

、自分は襲われて、殺されて、死んでしまう…。
こういう

がばら撒かれている。

多いよね〜彼の作品においては…。

救世主たるイエスを”

”世界観であるが為にこうなってしまう。いる。

ここに、もう片側への傾きの、最たる実態を確認できるのさ。

これは、作者の嗜好/志向による。若き日ならばそっちの方にがアンテナ感度がいいもんね。

回心の機会は準備される。されていたはずだ…。

しかしだ…

彼がメディアを通しての表現者たるのが職業となっていたことに問題はあった。

彼方の傀儡とすべく、格好の逸材として目を付けられてしまったのだろう。

それにはいろんな条件があったはずだ…。

導体としての役割を果たすには、それそれなりに優秀でなければならない!。

ジミヘンみたいになられても困るから。

何よりも、無垢の魂を無傷のままに保持していなければならないー!。

この辺はオモライくんや、おこもちゃんの絵を見れば分かることー!。

そして、あの、イカサマ中のイカサマたるの秘技奥義が使われる。

『入れ替えっこー』『取り替えっこー』の技がー。

最悪の



自分つく嘘に、自分がまず率先して騙されてしまう様する。

そして即座に、そのことは、記憶の彼方へと忘却して完全に忘れ去ってしまう。

「自分が殺しといて、殺されたふりして、
 いつの間にやら、その被害者が、加害者へと成りかわる」

その禁忌のタブーそのものは他人の手に委ねといて、
その結果成果のみを自分は難なく手に入れる。

あのお姉さん、もっ一回登場願う?

まあ、何だっていいんだけど、とにかく、彼は、かの力との交合を果たす。
彼自身、その本質としては、悍ましいもの、怖気振るうもの、
忌避し恐れ否定する、その正体不明の力と!。
そうして、その自身の霊感を預けた。開いた、受け入れた、シンクロした!…。

そのことの見返りには、大きな大きなお話しのアイデアがいくつも浮かんできた。
どれもこれも、とんでもない力のダイナミズムを表現する世界だ。
百年かかっても描ききれない程のお話しのアイデア、その数々。
この霊感の命ずるままに俺はただひたすらに描き切ろう!…。






〈続く〉





あとがき
今もて、イエスが欠落しっぱなしってのが本当に不憫に思えてしようがありません。
世界的な名声や社会的経済的大成功が与えられてしまったことにも問題はあるのでしょう。
本当に

の魂であったものを…。
そのことの証として、おこもちゃん…。





                   秘蔵の一枚
            今でこその、好きで好きでたまらないキャラ…。
            この娘は無条件にこころの底から愛せれる。






追記は確実かな…


役者ほど危ない職業はない。
「その役を演じているのだ」は心の奥底のどこかでは憶えておれないといけない。
ギリギリの綱渡りとなる。芸術家だよ。数多の放射を自在に操る魔術師。
日本では一人として画面の中に、この職業の方を見かけたことはないな。

いや、一人いた…。松本人志。



あちらの「二種類の女」の冒頭より抜粋:

長きに渡る大戦の終結後、男たちの間ではある精神病が広まっておりました。
この心の病にかかった者は、完全な発狂に至るか、あるいは自殺をしてしまったのです。
この原因について、長期間にわたる厳正なる調査が行われました。

そして、次のことが突き止められたのです。

まず第一に、この病にかかる者は、
『誰かに、または何かに対して、心の底かから、全幅の信頼を預けて、安心する』
といった経験がなかったということ。

そして第二に、女性と、

、性交渉を定期的に営んでいた男性
には、
まったくこの病気は発症しなかったということでありました…。


コメント:

どちらも、何か心安らげるものとの

が大事なのだと語っているまで。

なるものが急速に急激に失われていったのが60年代70年代。
そして現在に至って、尚も、その環境悪化は引き続き進行/悪化してってる。
それも加速度を増してだ。コロナ騒ぎもその一環に過ぎないのさ…。

つまりは、

大勢において、もう必然となってしまっている。

何が救いとなるかは上記の文中に既に明言されている。

愛を中立としての信頼関係。

取り敢えずー、自分の求めはさっさと捨てよ!。

相手にしてあげるだけで足りよだ。

この世は”方円の器”であることに信頼を置いて。

万一でも、あなたの孫子にそのリターンは帰る。

絶対に…。




ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み