第48話 欲の渦
文字数 1,597文字
晶が目を覚ました時、はなびは自分に背を向けて横になっていた。
そっと後ろから覗き込むと、はなびはスマホをいじっていた。
スマホを受け取った晶は、眉を顰めてLINEを確認する。
全てを理解した晶は、静かに頭を抱えた。
本当にやらかした、と自分を責める。
それから、晶ははなびに背を向けて暫く不貞寝していた。
はなびは不思議そうにパジャマの背中を見て、首を傾げる。
はなびは俯き、唇を噛み締めた。
暫く考えてから、晶の背に額を乗せる。
落ち込む晶を尻目に、はなびはベッドから抜け出すと、コーヒーメーカーのスイッチを入れた。