第38話 何者なんだ…
文字数 1,394文字
ソファーベッドを常にベッドにし、シーツを敷いてそのまま日常を過ごすという事で落ち着いた。
毛布はベッドの上に置くことになった。
育児がしたい?
一体、何を考えているのだろうか。
やはり、男性は基本的に育児には向いていないと思うんですよ。
特に子が小さいうちは。
晶さんは流行に乗るようなタイプには見えないし、発言も20代のそれとは思えないです。
晶は、どれだけ完璧であれば気が済むのだろう。
その言動が実際に行動に伴えば、だが、晶ならきっとやり遂げるに違いない。
彼はそんな気にさせる男だった。
一緒に住むとなれば、私は全力で生活を回しますよ。
家を買うつもりなら、少しでもお金を貯めないと。
戸建てでも何でも、常に引っ越しを視野に入れて部屋を整えていく方が効率的だと思います。
最初の勢いは重要だ。
しかし、気を抜いてダレるような事があってはいけないと、心に強く刻み込んだ。
しっかり休んで、しっかり働こう。
全身全霊をかけて。
そう考えながら、先に入浴をした。
寝る支度をしていると、同じく入浴を済ませたらしい晶が後ろから抱きついてきた。
そう思いながら、はなびはそっと目を閉じた。