第8話

文字数 1,180文字

 流布している吾々の桎梏でしかない常識・倫理を破棄し、新たなる価値観・世界観を提示し、実行し広宣し、スタンダードなものとし、幸福の波紋を広げて行こう。吾は新たなる基準を提唱する。「人々を不幸へと誘うものが不倫」なのだ。

 法律の殆どが既成の所有(権)なるものを保持するためのものであり、持たざる者はますます困窮し、持てる者は増して収奪し、豊かになっていく傾向にある。合法ということで自身を保護し、多くの人から不当な対価を得ている人は、気づき走ることをやめ熟考してみるがよい。「現在の生活を維持するため、自身はなにを得て、如何に多くのものを失っているのだろうか」と。

 家族が経済的に充足していないと不仲になってしまっていることがこの世界の大半である。であるなら、自らがそれを覆す例となり、人々への福音として、「歩くパラドックス的解決・解消のルールブック」でいよう。

 「困るのは自身が『困っている』と想い込んでいるからのことが大半だ。よーく考えてみよう。明日までに、〇〇円支払わないと電話やネットを止められてしまう。だったら、実際に止められてみるがいい。殆ど何も困っていない自身に気づくだろう。

 お金がないので、ものが食べれていない? だったら、社会福祉協議会などを訪ねるなどして相談し、フードバンクの食品を戴くなり、「断食にはいい機会だ」と考えを改めてみよう。すべてものは考えようだ。「困る」と悩むからそんな状態に自身が落ち込むのであり、「なにも問題ではない」と考えると「問題に苛まれていない自分」に気づくだろう。

 自堕落と想われようが、喫煙・飲酒などの愚行権を行使することに幸せを感ずるなら、そうするのが価値あることであり、それを禁じたりすることを「不倫」であると、吾は見做し、定義している。他者の自身には関係のない性的関係などに関心を向け、あれこれ批判している時間があったら、もっと有意義なことを成し遂げるべく活動したら? 人を批判している時間、それこそが「不倫」の最中である。

 すべての人に誠実に応える義務も必要もない。それが例え、とてもお世話になっている同志や仲間だったとしても。その人が落胆したり喚いたりしたりしても、その人を裏切ったり、欺いたりするのでない限り。「今は応える余裕や気持ちを持ち合わせていない」のなら、いちいち呼びかけに応えず、無視している自分を許してあげよう。

 どんな不満足なこと、嫌なこと、気にそぐわないことなどが出来(しゅったい)しようとも、そのすべてが自身の幸福への道標・過程・前菜だ。美味しいメインディッシュを堪能するにはあまり美味しくない、ひょっとしたらくそ不味い前菜を食べたことがよいコントラストとなり、人生というディッシュの味わい深さに感激出来るだろう。

 「愛を学ぶために孤独があるなら、意味のないことなど起こりはしない」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み