第41話 『欲望』とヤードバーズ ブラックリスト?
文字数 3,211文字
およそ半世紀前、ミケランジェロ・アントニオーニが『欲望』(1966)を発表したとき、観客はその不条理な世界を大いに楽しみ、その謎について、ああでもないこうでもないと議論を戦わせた。(シネマトゥデイより)
デヴィッド・ヘミングスは『グラディエーター』で、え? と思うほど変貌していた。
1960年代中盤のロンドンを舞台に、人気カメラマンの主人公が撮った、ある写真にまつわる奇妙な出来事を描く。「スウィンギング・ロンドン」と言われた、当時のイギリスの若者のムーブメントを織り交ぜつつ、サスペンスかつ不条理な独特の世界観となっている。1967年のカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞。
音楽はハービー・ハンコック。監督のアントニオーニは当初、BGM無しで映画を作ろうとしたが、ロケ地のロンドンで聴いたハンコックのジャズを気に入り採用したという。この映画でハンコックは、ジャズ以外にもポップ・ミュージック指向の強い楽曲も披露している。
ゲストとして、ヤードバーズがライブハウスのシーンで出演した。ギタリストのジェフ・ベックとジミー・ペイジが、ツイン・リードとして同バンドに参加していた時代の貴重な映像としても知られる。本来この映画では「Train Kept A Rollin'」を演奏するはずであったが、同曲の権利を保有する音楽出版社が多額の利用料を請求して来たため、やむを得ず替え歌として「Stroll On」という曲を演奏した。なお、当初はザ・フーに出演が依頼されたが、監督のギターを壊して欲しいという要望に、当時このパフォーマンスばかりが一人歩きしていることにうんざりしていたリーダーでギタリストのピート・タウンゼントが断ったという。完成した映画では、監督の要望通りベックがギターを壊す演技をしている。
もっともベックはタウンゼントとは異なり、通常、ステージでギターを壊すようなことはしなかった。だがこの映画の出演を機に、一時期ヤードバーズのライブでギターや機材壊しを盛んに行っていたという。(Wikipediaより)
そのヤードバーズをはじめ、T・レックス、ジャパン、ワム!を渡り歩いてきた“大物マネージャー”としてしられる男サイモン・ネイピア=ベルは、自身の自伝でこう断言している。
イギリスのアーティストを中心にマネージメントしてきた彼の言葉なので、そこにはアメリカのバンドはきっと含まれていないのだろう。
ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスに加え、レッド・ツェッペリン、クイーンなどなど、世代や具体的なセールス実績によって異なってくるので「4つ」と言い切るのは至難の業である。
とは言え、1960年代のイギリスの音楽シーンの立役者として活躍したヤードバーズの存在は外せないだろう。
ビートルズやローリング・ストーンズと比較すれば(特に日本では)彼らは過小評価されがちだが、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジという、後に世界的な活躍をするギタリストが在籍した伝説のバンドだということは、ロックファンの間では“周知の事実”である。
バンド名は「モダンジャズの神様」と呼ばれたサックスプレーヤー、チャーリー・パーカーのあだ名“ヤードバード(囚人)”に由来するという。 www.tapthepop.net
カメラマンのトーマスがデビット・ヘミングス。
ロック・ファンには有名すぎる映画。でも、ぜんぜんわからない!
特にラストは。映画評論家ポーリン・ケイルも「わからない!」と投げ出した。
ある意味、これは今まで最大規模の素人映画だと言ってよい。(ポーリン・ケイル著)
デビット・ヘミングス
1954年にデビューしたものの、B級作品への出演が続く。1966年、ミケランジェロ・アントニオーニの『欲望』に主演してブレイクした。
1973年には監督作品『別れのクリスマス』でベルリン国際映画祭の監督賞を受賞した。2003年、ルーマニアで映画『エヴァンジェリスタ』の撮影中に心臓発作に見舞われ急死した。(Wikipediaより)
【サスペリア2】
閲覧注意前半、水面下で繰り広げられる秘密警察とクーデター派の諜報戦はサスペンスに満ち、戦車隊が街中に進撃してくる後半からはスペクタクルに溢れ、全編通じての権力争いの駆け引きは知的興奮を呼び覚ます。そして、それらをあくまでもリアリティにこだわって、セミ・ドキュメンタリー・タッチで淡々と見せる新鋭M・バークの演出力。カナダ軍の全面協力によって実現した都市制圧の図など鳥肌も立ちかねない凄さだ。仮に“クーデター映画”というジャンルがあるならば、間違いなく最高峰に位置する完成度である。(Wikipediaより)
サンダンス国際映画祭で特別審査員賞を受賞した話題作。シゴキ体質の弁護士と自傷癖のある秘書の間に芽生えたSM的主従関係が、やがて恋愛へと発展していく様を愛情あふれる眼差しで見つめた異色純愛ストーリーだ。監督は本作が長編2作目となる新鋭スティーブン・シャインバーグ。主演には、本作で各映画賞の新人賞を総なめにしたマギー・ギレンホールと『セックスと嘘とビデオテープ』のジェームズ・スペイダーがあたり、絶妙なコラボレーションを見せている。(シネマトゥデイより)
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