第17話 ゆうこ しのび逢い ベナレスの車引き

文字数 1,066文字

作品には出てこない曲が登場しています。関係なくもないですが……
『初恋』『ロマンスカー』『踊り子』と、名曲を生み出したシンガーソングライターの村下孝蔵さん。1999年に他界。46歳でした。

村下のデビュー3年目、4枚目のシングルである。レコード会社の女性社員たちから絶賛されたためシングル化することとなったが、アルバム用に録音された時の最初のタイトルは、「ピアノを弾く女」であった。社内会議で最終的にシンプルな方が憶えられるという判断で「ゆうこ」というコーラスを入れ込みタイトルも「ゆうこ」に変えた。ゆうこ」は見事ヒットし、村下はこの曲で初めて「夜のヒットスタジオ」に出演した。

タイトルの「ゆうこ」は、当時婚約中であった副島優子の名前からとられた。副島優子は画家の船田玉樹の娘で、アコーディオン奏者として活動している。村下と優子はその後まもなく結婚し、娘(シンガーソングライターの露菜)をもうけたが1985年に離婚した。なお、村下は副島と離婚した後に別の女性と再婚しているが、再婚相手となった女性も「ゆうこ(裕子)」という名前である。

女の子が生まれた。名前は……ゆうこ……その名に男は憧れるのだろうか? 
娘の友人にゆうこさんがいた。すでに、子の付く名前は少数だった。誰が付けたのかな?
「また逢う日まで」などのヒット曲で知られる歌手の尾崎紀世彦さんが2012年5月31日、肝臓がんのため東京都内の病院で死去されました。享年69歳でした。
日本のポップス界を代表する歌手・尾崎紀世彦。圧倒的な歌唱力で人々を魅了し続けた。
中学の修学旅行でバスガイドさんが歌った。流行っていた『また逢う日まで』を、真面目で歌番組も見ない私は知らなかった。テレビで観た途端、好きになりました。週刊誌も買った。

覚えているのは、

「おかしくないのに笑えるか」

という対談。

失恋してから3年以上経つのか……失恋して自殺をあいつに止められ旅に出た。ベナレスで夜明けのガンジス川を見た。素晴らしかった。あいつの言った通り。貧しい村でかわいそうな子供を見た。悩みなどちっぽけなものだ。苦しかった恋は終わった。もう未練はない。熱病にかかっていたのだ。
2001年4月、『酒と泪と男と女』などのヒット曲を生んだ歌手の河島英五さんが、肝臓疾患で亡くなりました。48歳でした。
ベナレスで夜明けのガンジス川を見たんだ。素晴らしかった。
なんだよ? それ?
昔、なにかで読んだの。自分の苦悩のなんとちっぽけなことか……
昔、執筆を始めた頃に、新聞の投書欄で読みました。絶望して訪れたインドのベナレス。
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登場人物紹介

作者

英幸《えいこう》

亜紀 英幸の義母

英輔 英幸の父

美登利

瑤子 亜紀の従妹

幸子 英幸のママ 英輔の前妻

香《こう》

三島 英輔の会社の部下

圭 英幸の友人

葉月

夏生

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