第26話 『君が代』は難曲 『天国への階段』

文字数 1,612文字

金縷(きんる)の衣は再び()べし、青春は再び得べからず

金糸で織り上げられた高価な衣服は失ったとしても、これはもう1度手に入れることができる。しかし、1度失った青春は2度と手に入れることはできない。

高校の入学式の描写で来賓の挨拶をいろいろ検索した。中国三国時代の詩人、王粲(おうさん)の『金縷の衣は再び得べし、青春は得べからず』をみつけた。 

でも、開式の辞の次には国家斉唱が。

指揮者の帝王カラヤンがクラシック以外で認めた曲が2つあるそうだ。

ひとつは日本国歌「君が代」。1954年に初来日したときに、NHK交響楽団が全員総立ちで「君が代」を演奏した。カラヤンは「世界の国家の中で、もっとも荘厳な曲」と賛辞をおくったという逸話がある。

そしてもう1曲が、ロックの金字塔、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」だ。カラヤンは、「私がオーケストラで演奏するとしても、これ以上のアレンジはない名曲だ」と称えた。

天国への階段」 (Stairway to Heaven) は、イギリスロックグループ、レッド・ツェッペリンの代表曲。ジミー・ペイジロバート・プラントによる共作。1971年に発表された。レコードでの演奏時間は約8分。(Wikipediaより)
当時ロックバンドのベスト3では1位、レッド・ツェッペリン 2位、ディープ・パープル、3位、クイーンだった。
目から鱗。日本人なら知っておくべき、という意見が多数。
大好きだった尾崎紀世彦さんの独唱で。
『君が代』は 譜面上は易しく、しかし他人に聴かせられるように歌うのは難しい歌曲だと思います。 この曲は、元々は保育唱歌の一つとして(雅楽師の奥好義によって)作曲されました。保育唱歌は幼児向けの唱歌ということですから、幼児でも歌えるメロディということで、この曲も例外ではありません。 実際、君が代で使われている音名は「ド・レ・ミ・ソ・ラ・シ」の6音のみです。 音域は「ド」から1オクターブ上の「レ」までの9度ですから、狭いとは言えませんが、そんなに広くはありません。 リズムも、四分音符を中心に、二分音符が6箇所、八分音符が5箇所、付点四分音符が1箇所なので、かなり単純な方です。 ですから、確かに「君が代」は幼児でも歌える簡単な曲なのです。
でも『君が代』をきちんと歌うのは難しいのです。 特に、無伴奏の独唱は難しいです。 ポイントが何点かあります。 1点目は、音程を保つ難しさです。 全体的に音の動きが少ないので、誤魔化しがきかず、ブレが目立ってしまうのです。2点目は『君が代』は歌詞よりも旋律の方が音が多い事です。 

レドレミソミレ/ミソラソラレシラソ/ミソラレドレ 

きみがーよーは/ちよにーーやちよに/さざれいしの

ミソラソミソレ/ラドレドレラソラソミレ 

いわおとなりて/こけのむーすーまーーで 

大抵こう聞こえてしまいます。 

きみがあよおは/ちよにいいやちよに (中略) こけのむうすうまああで 

3点目は、息継ぎする場所です。 歌詞は和歌なのですから、その意味が通じるよう、息継ぎは句ごとに入れるべきなのですが、テンポの問題や旋律の特徴から、特に「さざれ石」という一つの単語も「さざれ」と「石の」に分断されがちです。酷いのになると「君が代は」も「君があ」と「代おは」と歌って分断してしまう歌手もいました。 分断していいのは「苔のむすまで」ぐらいだと思います。 最後は、発音上の問題で、『君が代は』の「が」は鼻濁音にすることです。これを疎かにすると、歌い出しに出てくるので、この曲の持つ荘厳さをぶち壊してしまうことになります。 ちなみに、もう一つ。 大会場で国歌を無伴奏で独唱する場合、緊張して一層難しくなるそうですね。 以上を踏まえて、うまく独唱できた歌い手は、少ないですね。本来は『君が代』に変声後の男達の斉唱は似合わない、と言えると思います。(知恵袋のベストアンサーより)

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

作者

英幸《えいこう》

亜紀 英幸の義母

英輔 英幸の父

美登利

瑤子 亜紀の従妹

幸子 英幸のママ 英輔の前妻

香《こう》

三島 英輔の会社の部下

圭 英幸の友人

葉月

夏生

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色