第9話 シャコンヌと、なぜかWho Wants To Live Forever

文字数 878文字

J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番:シャコンヌ。

この曲を知ったのは、ディヴィッド・ギャレットのCD。

何気なく録画したN響のコンサートに、ディヴィッド・ギャレットが……当時17歳くらい。


 

欲しいのは、バッハのヴァイオリンなんとか……無伴奏?

どういう曲?

正座して聴く感じ。
シャコンヌか?
そうそう、シャコンヌ。
2番目に登場するのがDavid Garrett。

パルティータ 第2番 BWV,1004は、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグ、シャコンヌという5つの舞曲からできています。

あまりにも、素晴らしい展開と、単純なのに印象に残る旋律を持っているため、この「シャコンヌ」は、音楽の父、J・S・バッハの代表曲の1つとなっています。そればかりでなく、本来形式名である「シャコンヌ」の中でも際立って目立つ作品のため、通常、「シャコンヌ」といえば、バッハのこの作品を指し、シャコンヌの代名詞ともなっています。

ここからは作品とは無関係ですが……

衝撃! 17歳の美少年。

当時はまだパソコンはなかった。

たまたま来日した。

行きました。

ヴァイオリン・リサイタル。オペラグラスで覗く。拍手に答えてアンコールを何度も何度も。初々しかった。

その後にCDを買い、並んでサインをしてもらった。

間近で見た彼のなんとかわいくてきれいなこと……

その後、来日するたびにリサイタルに。情報があると飛んで行った。


今では検索すれば簡単に見つかる。パガニーニの映画『愛と狂気のヴァイオリニスト』にも主演。

クイーンの曲も。

クイーン登場。今は亡きフレディ・マーキュリー。

若い頃、友人がクイーンのフレディ・マーキュリーが好きで、カセットに録音してくれた。当時はフイルムコンサートというものがあって、よく引っ張っていかれた。

まだ、クイーンは男性には認められていなかった。評論家のSさんも、合唱団、なんて言ってらした。フイルムコンサートの最後がクイーン。始まる前に男性陣が席を立つ。聴いていられるか……と出て行き、女性だけが残った。

あのグループが、40年以上後にこんなに盛り上がるとは……


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

作者

英幸《えいこう》

亜紀 英幸の義母

英輔 英幸の父

美登利

瑤子 亜紀の従妹

幸子 英幸のママ 英輔の前妻

香《こう》

三島 英輔の会社の部下

圭 英幸の友人

葉月

夏生

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色