第28話

文字数 490文字

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 家に帰り、服を着替えてランニングに出た。熱で寝込んでいた分の体力、ひいては、夏休みに入ってすっかり走らなくなった分の体力を取り戻さなければならない。体力が無い状態ではスティービーは探せない。
 9月に入り、焼けるような陽射しが和らぎ、日が沈んだ後の風が心地よい夜の時間は走りやすかった。汗をかくと少し肌寒く感じる程だった。
 家に戻ると、竹内母からメールが来ていた。明日の午前中、家に来ることができますか?先月の家庭教師代をお支払いしたいので。分かりました。何時にお伺いすればいいでしょうか?と返信を打ち、シャワーを浴びた。
10時にお願いしますと返信があった。それから鈴ちゃんにメールを打った。頭痛の具合、学校のこと、次回の家庭教師の予定について、等々。一時間経っても返信がなかったので電話をかけたが出なかった。一時間後にもう一度電話をかけたが出なかった。さらに一時間経って電話をかけたがやはり出なかった。体調がすぐれないのだろうか。栞さんに連絡をして訊いてみようかと思ったが、栞さんの連絡先を知らない。時刻も23時近くになっている。明日、竹内宅にお邪魔した時に確認すればいい。
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