遺産:デッドループ導入型 メインフェイズ
文字数 2,070文字
これ以降、展開はオリジナルのシナリオから大きく逸脱することになります。
・食事会
1サイクル目の1シーン目の後に挿入します。
内容はオリジナルの「シーン1 食事会」と同じです。
リチャードの口と眼窩から突如として炎が噴き出します。リチャードは「あああああああ!!丑(Taurus)よ!燃ゆる丑(Ablaze Taurus)よ!!貴方の財を偸盗したことは謝ります!!語らざるべき秘密を隠し通せなかったことも!!どうか、どうかお許しください!!」と叫び、全身の穴という穴から沸騰した血を流してあらぬ場所へ走り回ります。その光景は、たまたま近くにいたPC全員が目撃します。
リチャードが吐いた炎は全身に燃え移り、リチャードは地獄から響くような絶叫と共に2分ほどで黒焦げの死体と化します。炎を消す試みは必ず失敗します。シーンの場所がモロク館の中だった場合、館の床や家具にはなぜか延焼しません。
PCの【多重人格】が顕在化した効果のシーンとして挿入します。
発狂者は 《我慢/情動7》で恐怖判定を行います。この時、GMは「この恐怖判定は、成功すると何かが起こる。失敗した方がいいかもしれない」と告げてください。発狂者やヴァイオレットの【居所】またはプラスの【感情】を持っているキャラクターは、この恐怖判定にマイナス1の修正を与えることができ、また判定が失敗すればその場に駆けつけることができます。
恐怖判定に失敗すれば発狂者は我に返ります。恐怖判定に成功すると、発狂者はヴァイオレットを炉に投げ入れ、蓋を閉めます。ヴァイオレットは「嫌ァァァアアア!!違う!!熱い!!もっと幸せな場所にいけるって聞いたのに!!ステファンのうそつき!!うそつき!!助けてPC⑤!!PC⑤!!」と叫び、やがて「PC⑤……ステファン……」とか細い声を上げて事切れます。炉の蓋を開けると遺体は残っていませんが、彼女が身に着けていなかった明らかに高価そうな宝飾品を見つけます。発狂者は「まとまった資産」を手に入れます。ヴァイオレットの肉は灰となり、館に張り巡らされたダクトの中を駆け巡っているでしょう。
ヴァイオレットが死んだ場合、発狂者は望むなら、顕在化した【多重人格】と他のPCが持っている未顕在の【狂気】のうちGMが選んだ1枚(プレイヤーには明かされませんが、【憑依】があれば【憑依】を優先。まだ誰も持っていないなら適当に選びます)とを入れ替えても構いません。