ひとりふたり NPCのロールプレイ指針

文字数 1,760文字

・PC④がNPCであった場合
 PC④(田井姫乃)の手番はサイクルの最後に行われます。田井は以下の行動を、上から順に優先して行います。
①:戦闘中に使用できる「サポート」のアビリティを持つPC1人の目をじっと見つめ、【催眠術】を使用。
②:「森の中」のハンドアウトが公開されている場合、一人で行動し、その【秘密】に調査判定。詳しくは後述。
③:「山小屋の周囲」の【秘密】が公開されていない場合、一人で行動し、その【秘密】に調査判定。
④:「山小屋の周囲」の【秘密】が公開されている場合、下山を主張し続ける。
⑤:下山が受理されなければ、PC以外の【秘密】に調査判定を行う。拡散情報でない限り、自身への【感情】を持たないPCには「うーん、知らない方がいいね。メリットないよ」と告げ、【秘密】を渡さない。
⑥:PC①に《薬品》で回復判定を行う。この時、「頑張ってね。応援してるよ。私が困ってたら、助けてくれると嬉しいな」と肩を叩きます。
 田井が「森の中」の調査判定に成功した場合、シーンの描写はありません。田井は慌てて山小屋に逃げ帰ります。そして他のPCに「あそこ熊がいるから近寄らない方がいいよ」と告げます。実際はくねくねが出現し、勝者となっています。PCが改めて「森の中」の調査判定に成功した場合、「遭遇表・山林」は振らずにくねくねを登場させます。
 田井は基本的に「面倒見のいい明るいお姉さん」であるかのように振る舞います。血涙を流し続ける女に関しては存在に気付いていないかのように振る舞います。
 【秘密】がPC全員に露呈した場合、田井は怯えた表情を浮かべていずこかへ逃げ、下山道を【居所】としてPCを葬り去ろうと待ち構えます。その後戦闘を仕掛けられた場合、ただちにクライマックスフェイズに移行します。
・PC⑤がNPCであった場合
 PC⑤(稲本廉太郎)には手番がありませんが、手番を消費しない行動で他者が頼んだことは喜んで行います。
 稲本は一見けだるげですが、狂気カードを得たPCに対して「大丈夫?水筒にカモミールティー入れてるけど飲む?」と気遣いを見せます。また、自分へのプラスの【感情】を獲得したPC、および血涙を流し続ける女には特に親身に接します。
 町井康代の遺体は「動物に喰われるかもしれない」と何が何でも持ち帰ろうとします。PC①やPC④の【秘密】を知った場合、表面上は平然とした表情を見せますが、問い詰められると当該PCへの憎悪をあらわにします。
 3サイクル目の最後または誰かが下山の欲求判定成功したとき、自分の【秘密】を知るPCがいれば、稲本は当該PCに「一緒にここを出るために力を借りたいけど、いいかな?」と尋ねます。受理されれば【ものまね】を使用し、戦闘中に使用できるアビリティをコピーします。ただし、PC①やPC④の【秘密】を知っている場合、そのPCには絶対に【ものまね】を使用しません。
・岩本里実の振る舞い
 岩本は常に朗らかな印象を与えます。クライマックスフェイズでPCたちに襲撃をかけるときでさえ。
 彼女は【秘密】が誰かに知られるまでは、空気銃で淡々と鳥を撃っています。
 岩本の【秘密】が誰か1人にでも知られた場合、彼女はテントごと姿を消します。岩本の【秘密】が知られたシーンに岩本自身が登場していた場合、画面が切り替わったかのように音もなく一瞬で姿が消えます。その場合、シーンに登場しているPCは、《情景》で恐怖判定を行ってください。
・血涙を流し続ける女の振る舞い
 町井康代の遺体を目撃したPCは、彼女が町井康代だと理解します。
 血涙を流し続ける女は常に無表情でしゃべりません。あらゆる刺激に無反応です。町井康代の遺体を見せた場合一瞬目を見開きますが、すぐに表情を戻します。ただし、【秘密】を知った相手に対しては、近づいて耳元で【秘密】の内容を囁きます。
 基本的にPCとは付かず離れずの距離を保ちます。ただし、PC④に対してはより距離を取ろうとし、自分の【秘密】を知っているPCや自分にプラスの【感情】を持つ対象が近づいた場合は特に離れようとしません。
 PC①やPC④の【秘密】を見せた場合、顔を曇らせます。PC①やPC④の処遇について彼女に意見を述べるのであれば、ただ一言「糾弾してほしい」とだけ告げます。
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