ひとりふたり 結末

文字数 1,763文字

・死亡したPCの処遇
 死亡したPCの遺体は、クライマックスフェイズの勝利者が「すぐに遺体を持ち帰る」と宣言しない限り山の中に残され、捜索隊が発見したときには何かしらの生物に喰われて損傷が著しい状態で発見されます。岩本里実は死亡したPCの遺体を持ち帰りません。
・岩本里実が勝利者になった場合
 行動不能および死亡したPCは、見知らぬ和室で目を覚まします。死亡したPCも含め、いずれも傷が完治しています。町井康代の遺体が麓まで持ち帰られなかった場合も、町井は蘇生しています。
 岩本里実が目の前に立っており、「君たちはこの屋敷に招待された客人だ。まあ色々と酷い目に遭うと思うけど、頑張ってやっていくんだよ」と言っていずこかへ去ります。その際、死亡したPCには「言ったろ?殺しはしないって。死んだままのほうがマシだったかもしれんけどね」と告げます。PCたちのいる部屋の入口に、明らかに人間のものでない影が映るところでシーンを終了します。
・行動不能になったPCの処遇
 クライマックスフェイズの勝利者が「行動不能になったPCを担いで帰る」と宣言しなかった場合、そのPCは山道のど真ん中で目を覚まします。空は明るくなっています。しかし、「遭遇表・山林」で登場したエネミー(くねくねの場合、明らかに複数存在する動く死体)が、PCの目の前にやってきます。PCは命からがらそのクリーチャーから逃れますが、アフタープレイで【恐怖心】が1つ増えます。
・町井康代について
 自発的な脱落に成功したPC、戦闘に勝利したPCは山の麓、人里まで辿り付きます。空はだんだんと明るくなってきます。
 町井康代の遺体を誰も持って帰っておらず、岩本里実が勝利した場合、血涙を流し続ける女はもうこの場にいません。
 町井康代の遺体を誰も持って帰っておらず、PCのいずれかが勝利した場合、血涙を流し続ける女は山道の入り口に留まります。もう追ってきません。もう追ってきませんが、PCたちをじっと見ています。PC⑤がこの場にいる場合、彼女は寂しそうに微笑んで、山の暗闇の中に消えていきます。
 町井康代の遺体が山の中にある場合、後日その遺体は何らかの生き物に無残に食い荒らされた状態で発見されます。
 町井康代の遺体を持ち帰ることに成功した場合、血涙を流し続ける女の姿が光の粒となってだんだん縮んでいきます。その際、血涙を流し続ける女は生前の町井康代の姿を取り戻します。彼女は「あたしはきっと、まだ天国にはいかないような気がする。でも、別の場所に行っても、絶対大丈夫」と話し始めます。PCたちといくばくかの会話の後、彼女の姿は完全にかき消えます。
・PC①④の結末
 町井康代の遺体を持ち帰られた場合、遺体から殺人の証拠が検出され、PC④は逮捕されます。証拠があるため、催眠術で整合性を取ろうとしても言い逃れはできません。
 町井康代の遺体が山の中にある場合、遺体は何らかの動物に食い荒らされます。後日、PCたちは町井康代の死に関する参考人として警察に取り調べを受けますが、証拠不十分で釈放されます。PC④は、再び警察や他のPCの記憶を改竄できるでしょう。
 PC④が死亡しておらず逮捕もされていないなら、PC④は任意に他のキャラクターが持っているPC①の【秘密】を失わせることができます(しなくても構いません)。それが行われなければ、PC①の【秘密】を持っているPCは、PC①のセクハラを警察に訴えることができます。
 PC④がNPCであった場合、PC①が田井に協力的だったならば、田井は他者の記憶を改ざんします。
 これらはいずれも、PC①の【本当の使命】と関わりがありません。PC①は最悪逮捕されても、【本当の使命】を達成しているならば経験点が入ります。
・PC⑤の結末
 PC⑤の【本当の使命】が達成されている場合、PC⑤は自分にプラスの【感情】を持っているPCの元へ遊びに行きます。PC⑤の牙がギラリと光ります。対象のPCは「しょうがないなあ」という気持ちになり、PC⑤に腕を差し出します。
 PC⑤の【本当の使命】が達成されていない場合、PC⑤は再び山の中に戻ってきます。優しくて美味そうな人間が再び山の中に入ってくるまで、PC⑤はいつまでもその身と心を漠然とした飢餓に苛まれることでしょう。
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