感謝祭には帰るから ゾーキング

文字数 1,562文字

・工場内の様子
 「合成宝石工場」のシーンが発生するまで、GMは工場内のゾーキングを拒否してください。そして「プレイヤーの皆さんは、PCが今どんな仕事をしているのかわかりません。分からないけど、仕事は滞りなく出来ているものとします」と告げてください。それはおかしいのではないか、とPCが反論した場合、「そう、これはとても不自然なことなんです。知りたかったら、どこかの【秘密】を調査する必要があります」と返してください。
 社員たちは特に誰かに話しかけたりすることもなく、ただ黙々と自分の作業をこなしています。仕事の話は普通に行えますが、それ以外の話は面倒くさそうにあしらいます。
 宝石の材料が何なのかについては、このシナリオではわからないものとします。材料に話しかけると、うつろな目でPCを流し見て、その後興味なさげに目をそらします。じっくり観察してきたなら、《物音》で判定を行なわせてください。成功すれば、意味のないうわ言を呟いている個体がいることがわかります。
・この地域
 PCたちの暮らしている地域がどのような土地なのか――山間の田舎町なのか、都会の真ん中に工場が建っているのか――については、プレイヤーたちと相談して決定してください。
 住人たちは「優越主義者の暴虐」のシーンが発生するまで、特に誰かに話しかけたりすることもなく、ただ歩き回ったり、互いに話をしたりしています。話しかけられると面倒くさそうにあしらいます。
 PCが警察や役所と接触するなら、反応表を3回振って、その結果のいずれかをGMが決定します(通常、PCに不利なものにしてください)。
 PCが地域から出ようとした場合、なぜか出ることができません。車や鉄道が故障したり、必要なものが買えなかったりします。首尾よく地域外に出ても、いつの間にか工場の前に戻ってきてしまいます。地域から出ようとしたPCは、《第六感》で恐怖判定を行います。
・PCの自宅
 PCたちが工場の寮に住んでいるのか、それとも一軒家や賃貸物件に住んでいるのか、PC①以外にも家族と暮らしているPCはいるのかについては、プレイヤーたちと相談して決定してください。いずれにせよ、その室内には特に変わったものなどはありません。
 ただし、PC①の自宅を調べるという宣言があった場合、《物陰》で判定を行なわせてください。成功すれば、子供部屋の片隅に簡単な実験器具と、使い方のよくわからないペン型の電子機器が見つかります。電子機器は「武器」1つとして使えます。PCに教える必要はありませんが、これらはフルーツの成分を分析する際に使われたものです。この器具類が「偽りの家族」のシーンが発生するまでに発見された場合、さらにガラスケースに入った、小さな穴の開いたフルーツが1つ見つかります。「フルーツ」のハンドアウトを公開してください。このフルーツを持ち出した場合、PC①の子供たちはフルーツを失います。
 他のPCに家族がいる場合、いずれも話しかけても気のないそぶりです。
・フルーツの分割
 フルーツは1つを分け合って食べても、一口でも食べたPCそれぞれに効果を発揮します。1つのフルーツをPC全員で食べることも可能です。
・住民たちの正体
 シナリオを進めていくうち、この恐怖の輪に住む住民たちの正体を気にするPCも出てくるでしょう。彼らが全員黒い服の男たちの一味なのか、それともPCたちを錯覚させるためだけに創られた怪異なのか、黒い服の男たちに恐怖の輪に連れてこられた被害者なのかは、調査方法や反応も含めてGMが決定、判断してください。ですがたとえ被害者であっても、彼らを正気に戻したり、外に連れ出そうとすることは困難を伴うでしょう。それを知ってなおPCが住民を助けようとするなら、難しいペナルティを課すべきです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色