感謝祭には帰るから 導入フェイズ

文字数 987文字

・シーン1 おはよう
 PC①の導入シーンになります。
 月日は11月の中旬。時間は朝。PC①は目を覚まし、配偶者や子供たちと食事の席に着きます。当時のアメリカのどの家庭にも見られる、普通の朝食です。
 子供たちの人数や、配偶者の職業、それぞれの名前については、PC①に自由に決めさせてください。ここで「PC①の家族たち」のハンドアウトを公開してください。
 PC①の配偶者はPC①に、工場に最近入ってきたPC②の働きぶりについて、それとなく訊ねてきます。GMはPC②のプレイヤーに、普段の職務態度について聞くとよいでしょう。
 また、PC①の配偶者は11月第4木曜日は感謝祭なので、PC①にその日は家でゆっくりするよう言います(アメリカにおいて、感謝祭は祝日で、大事な家族行事の1つです)。
 PC①の家族たちが仕事に向かうPC①を見送ったところで、このシーンは終了します。
・シーン2 就業開始

 このシーンはマスターシーンです。PC全員が登場します。

 PC全員、そしてほかの工員たちが時間をおいて続々と工場に出勤してきます。「工場の製品」「取引業者」のハンドアウトを公開してください。
 この工場では何を作っているのか、どのような作業をしているのか、この時点でプレイヤーから質問があると思います。GMは、「現段階では、工場内のゾーキングは拒否されます。プレイヤーの皆さんは、PCが今どんな仕事をしているのかわかりません。分からないけど、仕事は滞りなく出来ているものとします」と告げてください。それはおかしいのではないか、とPCが反論した場合、「そう、これはとても不自然なことなんです」とだけ返してください。
 始業までにはまだ時間があります。誰が発端となったのか、PCたちは世間話をすることになります。ここでPCたちに自己紹介をしてもらい、各自のハンドアウトの【使命】を読み上げてもらいましょう。
 やがて始業時間になり、PCたちはいそいそと自分の持ち場に付きます。そして、次のナレーションを読み上げます。
「一生懸命だ。誰もが自分の務めを果たすために一生懸命だ。だからこそ、その報いは大きいものでなければならない。大丈夫だ。君はきっと帰れる。あの時あの人に、そう言ったのだから。マルチジャンル・ホラーRPG インセイン「感謝祭には帰るから」誰もが心に狂気(インセイン)を抱えている……。」
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