ひとりふたり シナリオハンドアウト

文字数 1,817文字

山小屋の周囲

山を登り、この山小屋に到着し、昼食をとった。だが、PCたちはこの山小屋の周囲をあまり探索していなかったのではないだろうか。もしもの時のために、改めて下山経路を確かめるべきなのではないか?というか、この山小屋はサークル仲間が所有してたと言うが、誰のものだったっけ?

【秘密】 ショック:なし

拡散情報。安全に下山できる経路を確保した。だが結局、キャンプ参加メンバーでこの山小屋を所有している人物はいないようだ。
2サイクル目以降、メインフェイズ中に「下山する」と宣言して全員が同意した場合、シーンプレイヤーは欲求判定を行う。成功すれば、下山し始めたものとしてただちにクライマックスフェイズに移行する。
また、PCたちの山小屋から少し離れた平原に、ぽつんとテントが1つある。人がいるようだ。近づいてみてもよい。

この土地の妖怪伝承

この山には妖怪が住むという伝承が、麓の町には残っている。町の人も別に本気で心配しているわけではないが、もしかしたらこの状況を引き起こした「何か」が、妖怪として伝わっていたのではないか?

【秘密】 ショック:なし

拡散情報。山には3種類の妖怪がいるという。1つは「イイズナ」。「飯綱」「管狐」の一種であり、人間の集団に紛れ込み、取り憑いた者の精気を啜る代わりに福をもたらすと言われる。
いま1つは「黒坊主」。こちらは一般的な伝承とは異なるようで、人間を攫ったり記憶を消したりする黒い着物の集団であるとされる。
人の死体を漁って喰う怪物の民話もあるが、名前や姿形は伝わっていない。

岩本里実

あなたはPCたちの泊まる山小屋から若干離れた平原で、一人で狩猟に興じている美少女だ。地形といい空気といい、この山はとても良い土地だと感じている。あなたの【使命】は、この山での狩りを楽しむことである。

【秘密】 ショック:全員。さらに《戦争》で恐怖判定

オマエは並行世界隠蔽組織「黒い服を着た男たち」の工作員だ。この山は仲間との合流地点で、山小屋も実はオマエのものだ。PCたちが無自覚な世界移動者であることを知ったオマエは、準備が整い次第PCたちを拉致して恐怖の輪に幽閉するつもりだ。逃げ道が限られた地形といい時空間移動に適した空気と言い、この山はとても良い土地だと感じている。オマエの【使命】は、この山での人狩りを楽しむことである。
「世界移動者」「恐怖の輪」の意味をPCは知らない。PLが知りたければ、デッドループP206・P208を参照。

血涙を流し続ける女

オマエはPCたちの前に突然現れた幽霊だ。オマエは何とはなしにPCたちが気になってたまらない。オマエの【使命】は、PCたちに取り憑くことである。

【秘密】 ショック:なし

オマエは……あなたは町井康代という大学生である。あなたは自分のサークルで「この山に行こう」という話題が出た時、一も二もなく飛びついた。この山にはもう一度会いたい人物がいたからである。そしてそれは果たされ、共に帰るつもりだった。だがあなたは殺された。何に殺されたのかは覚えていないが、この山の今の空気は何かおかしい、以前と違う。今いるPCたちがこの山に長くいてはいけない気がする。あなたの……オマエの【本当の使命】は、PCを最低2人以上この山から生きて脱出させることである。
オマエはある人物と互いに「共感」の【感情】を持っているが、それはその人の【本当の使命】を満たせない。あなたはもう、この世にいるべきではないのだから。

森の中

この場所は、とあるキャラクターの【居所】である。このハンドアウトへの調査判定は該当するキャラクターの【居所】を訪れる必要がある。狂気【闇からの祝福】の対象にもできない。
シーンプレイヤーはこの場所を訪れ、《埋葬》《罠》《霊魂》《地底》の補助判定に成功した場合でも、この【秘密】を獲得できる。

【秘密】 ショック:全員。さらに《死》で恐怖判定

腐葉土の中に、女性の死体が埋まっている。彼女の持ち物に、「町井康代」という名前が書かれている。
死臭につられたのか、怪しい影が現れる。「遭遇表・山林」を振り、遭遇したエネミーと戦闘を行う。勝利者は戦果としてプライズ「町井康代の遺体」を得ることができる(別の戦果を選んでもよい)。勝者がいなかった場合でも、PCはプライズ「町井康代の遺体」を回収してもよい。敗北した場合、シーンに登場したキャラクターは全員、戦闘で脱落しなかったエネミーの【居所】を得る。

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