遺産:デッドループ導入型 シナリオハンドアウト(追加)

文字数 2,730文字

胎児

PCの内のひとりの身体に宿る子供。あなたは当該PCを支配者とする「脅威度3/優先順位2/属性:生物のモブ(『インセイン』P248参照)」として扱われ、常に当該PCと共に登場し、特技・【居所】・獲得した【情報】を共有する。あなたに【使命】と【秘密】はない。あなたは以下のアビリティを持つが、【基本攻撃】【戦場移動】を持たない。

【子宮】装備 あなたに対する命中判定の目標値は、「13-支配者の速度(最大値10)」を基準とする。

【胎教】装備 あなたは恐怖判定に自動的に成功し、支配者や他のPCが顕在化させた【狂気】の効果を受けない。ただし、支配者がシナリオで指定された【狂気】を顕在化させた場合、あなたが代わりにその効果を受け、通常のエネミーとしてリスペックされる。

プライズ:聖なる戦棍

ヒッコリー製の棒の先端に大きな黒い石がはめ込まれた棍棒。儀礼用だが、実際に武器として使用することができる。このプライズの【秘密】は、ドラマシーンなら、このプライズの持ち主が読むことができる(情報共有は起こらない)。ドラマシーンで、または「遺言」と同時に受け渡し可能。

【秘密】 ショック:【多重人格】か【憑依】を持つPC

このプライズの所有者は以下のアビリティを得る。

【毒電波】サポート 《痛み》 支援行動。目標一人を選ぶ。目標は、 《痛み》で判定を行う。失敗すると、未公開の【狂気】をランダムに一枚選び、それを公開する。『インセイン』P247と異なり、ドラマシーンでは使用できない。

【魔を討つ一撃】攻撃 《怒り》 目標一人を選んで、命中判定を行う。命中判定に成功し、目標が回避判定に失敗すると、目標に5点のダメージを与える。目標が【多重人格】か【憑依】を顕在化しており、このアビリティで生命点が0になった場合、「死亡」を選択しなければならない。

プライズ:若干の資産

生前のリード氏が所有していた、今からでも容易に換金可能な美術品、および彼の実験結果を書き残した熱力学の論文。どちらであるかは現在所有するPCが決めて良い。

このハンドアウトに【秘密】はない。ドラマシーンで受け渡し可能。

このプライズは1つ獲得しても功績点を得られないが、2つ獲得すれば「まとまった資産」の代替品として扱い、功績点1点を獲得できる。

プライズ:まとまった資産

生前のリード氏が所有していた、今からでも容易に換金可能な動産や、不動産の証明書。このプライズひとつは、4人家族が1年働かずに暮らしていけるだけの金額として扱う。

このハンドアウトに【秘密】はない。ドラマシーンで受け渡し可能。

ところで、セッション中にプライズを獲得すると功績点1点を獲得できる。もしTRPGに勝敗があるなら、功績点を多く獲得するのは一種の勝利と言えよう。4つ獲得すれば、【使命】の達成で得られる功績点を上回る。

プライズ:バッファローの仮面

アメリカバイソンの頭部を、毛皮と頭蓋骨を残した形で加工された仮面。先住民の祭祀に使われた物だろうか?

 このプライズの【秘密】は調査判定によって獲得することはできず、このプライズの持ち主がシーンプレイヤーになった時、仮面に適切なゾーキングを行うことによって獲得できる(情報共有は起こらない)。ドラマシーンで受け渡し可能。

【秘密】 ショック:シーンプレイヤー

ホラースケープ。恐怖判定の後、このハンドアウトの内容は書き換わる。

このプライズは獲得しても功績点を得ることはできず、【使命】を果たす条件も満たさない。

【秘密】(書き換え後) ショック:なし

特に変わった所のない、ただの民芸品だ。若干、焦げたビーフステーキのような匂いがする。リード氏の縁者がこの仮面を見た場合、「これ自体はリード氏が誰かに受け継がせたかった“遺産”ではないだろう」という空虚さを感じる。

このプライズは獲得しても功績点を得ることはできず、【使命】を果たす条件も満たさない。所有者はこのプライズを廃棄してゲームから除外してもよい。

プライズ:“遺産”

ステファン・リードが真に継承させるべき“遺産”の正体は、ある【狂気】である。【狂気】の名前がこれを正確に表現しているかどうかはわからない。“遺産”は継承者の心から発生するのかもしれない。

このプライズの持ち主は自動的に「GMが指定した【狂気】を持っているPC」となり(誰が持っているかGMは明かさない)、通常の手段では受け渡しできない。このプライズの【秘密】は当該の【狂気】が顕在化しなければ調査できず、顕在化した場合プライズの持ち主は自動的にこの【秘密】を得る(情報共有は起こる)。

【秘密】 ショック:全員。持ち主以外は 《暗黒》で恐怖判定

このプライズの所有者(以下「あなた」)は【憑依】の効果発動中、自身をステファン・リードやその先祖ではないかと思い込み混乱するが、自己の本質を言い表した「燃ゆる丑(Ablaze Taurus)」と呼ばれればとりあえず落ち着く。そしてあなたは人の血と涙と富を、自身の命の燃料として炎に焚べることこそ運命であると悟るのだ。リチャードに死に至る魔法をかけたのは、あなただ。そしてステファンがヴァイオレットに立てた誓いをも受け継いでいる。あなたの【本当の使命】(なければ【使命】)には「11歳未満の子供を6人以上殺害する、特にヴァイオレット・ターナーが生きていれば炉に入れて焼殺する」ことが追加される。また、あなたは以下のアビリティを得る。

【器用】×3 装備 『インセイン』P183  《焼却》 《味》 《民俗学》を選択、すでにあれば無視

【殺戮連鎖】攻撃 《焼却》異識 『デッドループ』P217

【災厄の日】攻撃 《終末》異識 『デッドループ』P217

【火鉢の主】サポート 可変 バッドエンド表または反応表が振られる直前に使用できる。技術の分野の中からランダムに指定特技を一つ選んで判定を行う。判定に成功したら、その表の結果は強制的に「12」となる(この効果は、自分がシーンに登場していなくても使用できる)。

【トペテ】サポート 《味》 自分がシーンプレイヤーのドラマシーン、または戦闘ラウンド開始時に使用できる。判定に成功すれば、「鎮痛剤」または「プライズ:まとまった資産」いずれか1つを獲得できる。また、エキストラの子供1D6人が、あなたとの距離が近い順に事故や病気で死亡する。

【涙の国】サポート クライマックスフェイズ開始時に(フェイズ中に【憑依】が顕在化した場合即座に)自動的に発動する。あなたの【生命力】の現在値と最大値を【正気度】の最大値+10点ぶん上昇させ、【正気度】の現在値を0にする。また、これ以降あなたはこのセッション中錯乱状態にならない。

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