第80話

文字数 533文字

 さっきから引き撃ちをただ、思考停止して続けていたわけではない。俺の能力は光のブレスエネルギーを生み出し、扱うこと。だがこの能力は月下美人の特性を持つはず。つまり、何かしらの条件を満たして、能力無効効果を発揮できる。

 更に俺の目だ。右目が奇妙な見え方をしている。ブレスエネルギーの流れだ。支配の能力なのかは不明だが、スレイやビンセントが発するブレスエネルギーの流れが見える。

 そしてその流れは一定の形を作ってから放出されている。
 つまり、能力や技術を使う予備動作が理解できるということだ。

 更にこの光ブレスエネルギーの特性。文字通り光なのだ。光速で撃ち出すことも可能だが、空気抵抗を受けないようで、それによるビッグバンは期待できない。何より光速で撃ち出すと、威力がほぼというか、完全に威力ゼロである。光速に近付ける程、威力は弱くなり、逆に光速から遅くなるほど、威力を増す。

 そして支配能力の応用だ。俺の意識から命令が途切れた状態で敵が接近した場合、ある程度のマクロは組めそうだ。

 これらの要素を組み合わせて……。

「これは賭けだが……スレイ」
「乗るしかないようね」
「相談は終わったか!? いい加減くたばるがいい!」
「行くぞっ!」
「えぇ!」

 俺は光の剣を四つ、生成した。
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