第43話 ジェームスディーンにはなれなかったけれど

文字数 2,423文字

やがて岡林は人や街を嫌い、自然の環境に身を置こうと岐阜県中津川近くの山村に移り住み、約1年後京都府綾部市の総戸数17戸の過疎村に居を移し農耕生活を始める。


農村に移住して、村の生活の中でリラックスし始めていたが、ギターに触れることもせず、歌手であることも忘れようとしていた(たまにゲスト出演などで他人のコンサートに出ても円形脱毛症になることがあった)

そんな中つぶれかけの蔵の中で座禅・瞑想を30分ほどするようになり、半年ばかり過ぎた頃、誰かがポンと肩を叩いたような感覚になり、

「無理をしてきたなぁ。もうこれから無理をする必要はないんだよ」

という声が聞こえ、突如背中に電気が走ったようになり、涙がとめどなく溢れてきた。30分ほど泣き続け、体中をしばっていた鎧が粉々に飛び散ったような爽快感が広がっていくようであった。

それ以降、どんどんリラックスするようになり、いろんな価値観が変わっていくようになり、自分の歪をもっと知りたいと精神分析の本も読み漁ったりする中、新しい音楽を作る気持ちになった。

はっぴいえんど は、日本のロックバンド。細野晴臣、大瀧詠一、松本隆、鈴木茂によって結成された。日本語ロック史の草創期に活動したグループの一つ。
1973年にCBS・ソニーへ移籍し、活動を再開。松本隆をプロデューサーに迎え制作されたロック路線のアルバム『金色のライオン』、『誰ぞこの子に愛の手を』などを発表。

ディラン風の暗喩を多用した「あの娘と遠くまで」、「26番目の秋」などの曲などを発表するが、相変わらず「フォークの神様」を期待するファンは多かった。

数年間の農村生活の間、文明との接点は古ぼけたステレオだけ、次第に肩肘から力がとれた。知人である黒田征太郎宅のテレビで、西川峰子の「あなたにあげる」を聴いて感激。

「おれのものも歌だが、演歌もまた歌だ。歌にはいろいろな役目がある」と、ぽつりぽつりと自分だけの演歌を作り始めた。作り始める中、いろんな演歌のレコードを買いあさり、演歌にのめり込んでいる中、自身の音楽のルーツが賛美歌やクラシック音楽だけではなく、ラジオから流れて聴いていた演歌にもあったことに気づく。

「月の夜汽車」「風の流れに」が美空ひばりに採用される。4年間にわたる農耕生活を終え山を降り亀岡市に転居。


美空ひばりの後押しも受け、12月に中野サンプラザで久しぶりのワンマンコンサートも行った。

1980年、テレビドラマ『服部半蔵 影の軍団』のエンディング・テーマである「Gの祈り」を発売。

1980年代中頃より、往年のフォークスタイルであるギターとハーモニカによる弾き語りツアー「ベアナックルレビュー」を開始、全国を巡る。

また、この頃より、封印していた初期の曲の一部を再び歌うようになる。

1981年にロンドンでキング・クリムゾンのロバート・フリップに「俺たちの真似じゃない、日本人のロックを聴かせろ」と言われたことで、日本民謡的なリズムに乗せた独自のロック「エンヤトット」を思案。平野融らとともに模索を続ける中、韓国の打楽器集団サムルノリと出会い、開眼する。

1987年、自主制作テープ『エンヤトットでDancing!!』を発表。その後、東芝EMIや日本クラウンなどでアルバムを発表。全国各地でコンサートを行う。

「古いファンからはあまり喜ばれなかった」と本人が語る「エンヤトット路線」ではあったが、2007年10月20日に36年ぶりの日比谷野外音楽堂ライブ「狂い咲き2007」を行うまでに至る。また10年以上「封印状態」にあったURCレコード時代の音源を含む全アルバムが、紙ジャケットで再発された。

2010年、EMIミュージック・ジャパンから美空ひばりのカバー曲を中心とした『レクイエム〜我が心の美空ひばり〜』を発表。5月には久々となる全国ツアーも行った。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E6%9E%97%E4%BF%A1%E5%BA%B7

もう新しく歌にすることはない。

そう達観していた74歳の「フォークの神様」が曲作りに向かった。創作へ駆り立てたのは、コロナ禍であらわになった文明のもろさへのおののきだ。悲しみは、新しい喜びを運ぶのか−。生きることの不安にもがいていた半世紀前の自身に語りかける。(林啓太)


 人間の姿が消えた地球上に草木が茂り、獣たちが駆け回る。

三月に二十三年ぶりに出したアルバム「復活の朝」。全九曲のうち、アルバムのタイトルと同名の曲では、「地球の復活」を高らかに歌い上げる。「主役面で環境を壊す人間が、もし地球からいなくなれば、という皮肉」と言う。

https://www.chunichi.co.jp/article/245051

ジェームズ・ディーン(1931年2月8日 - 1955年9月30日)は、アメリカ合衆国の俳優。

活動期間 1951年 - 1955年

主な作品 『エデンの東』(1955年)『理由なき反抗』(1955年)『ジャイアンツ』(1956年)

自身の孤独と苦悩に満ちた生い立ちを、迫真の演技で表現し名声を得たが、デビュー半年後に自動車事故によって24歳の若さでこの世を去った伝説的俳優である。非常に短い活動期間ながら、彼の存在は映画俳優や、ロックンロール、ロッカー、ティーンエイジャーのライフスタイル、カウンター・カルチャーにも影響を与えた。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3

好きな歌手なので、あれもこれもたくさんになってしまいました。ここまで読んで聴いてくださったら感激です。

この曲冒頭……似てますよね。

『作品の中の音楽』11話に佐渡裕さん指揮があります。

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