四日目(金) 男はエロい生き物だった件
文字数 3,801文字
「指とか火傷した時、女の子にパクって咥えてもらえるの良いッスよね」
「あぁ、わかるぜ。こぅ、心にグッとくるよなぁ」
「あれって舌を火傷したら、キスとかしてもらえないッスかね?」
「その理論だと、チ○コを火傷したらヤベェことになんだろ」
「そんな手があったとは盲点だったッス!」
一体何が盲点なのか……明日には捕まってたりしないよなコイツ。
阿久津と早乙女と冬雪の女子勢が帰宅して残されたのが男三人になるなり、まだ深夜でもないのに陶芸室では下ネタオンパレードの会話が繰り広げられていた。
「そういえばオレ、前に陶器でチ○コ作ったんスよ! ペニ丸って名前も付けて! そんで思ったんスけど、陶器のバ○ブとかってあるんスかね?」
「普通に考えりゃ、角があって怪我に繋がるからねぇだろぉなぁ。あぁ、でも縁起物としてならぁるかもしれねぇぜ? チ○コを象った祭りもぁるくれぇだしなぁ」
日本史の授業で、縄文時代には呪術や祭祀で使われる石棒という男根を模した石器があると学んだが、この二人の発想は縄文人のそれに近いんじゃないだろうか。
陶芸王者フユキングが聞いたらガチのマジでブチ切れそうな話をしていたテツは、水を得た魚のようにノリノリで語った後で俺に振ってくる。
「ネック先輩も、この際だから語っちゃいましょうよ」
「何をだよ?」
「そりゃ勿論、陶芸部女子陣のエロいところッス」
「はいはい、エロいエロい」
「聞いてくださいよバナ先輩ー。ネック先輩、合宿の時だってこんな感じで全然話してくれなかったんスよー?」
「あぁ? せっかく後輩が心を開ぃてるってのに、テメェそれでも男か?」
「本当、ネック先輩はムッツリで困り者っス」
コイツの脳内だと、オープンスケベ以外は全員ムッツリ扱いしてそうだな。
別にその手の話は嫌いじゃないし、中学時代の友人やアキトとは普通に話して盛り上がることもあるが、いかんせんこの後輩の話題は生々しすぎて反応に困る。
「陶芸部の女子って顔面偏差値高いのに、妄想しないなんて勿体ないッスよ! しかもミズキ先輩とかは、エロに対しても寛容な雰囲気じゃないッスか」
「ミズキっつーと、ぁの眼鏡か?」
「そうッス。オレの見立てだと、あれは恐らくDはあるッスね」
「確かに良ぃ肉付きしてやがったな。太股もムチムチだったぜ」
「流石バナ先輩! わかってるッス! マジ揉みたいッス! 挟んでもらいたいッス!」
「女ってのは痩せたがるけどよぉ、ぽっちゃりくらぃが丁度良ぃんだよなぁ」
「ッスよねっ? ネック先輩もそう思いませんっ?」
「まあ、何事も程々なのが良いんじゃないか?」
そのナイスバディの風呂上がり姿を見たって言ったら、殺されそうな空気だな。
確かに火水木の身体は魅力的ではあるが、アイツの良い所と言ったら何よりも器が広いところな気がする。双子の兄がいるためか男についても理解があり、こちらの期待通りのイベントを企画してくれる異性というのは本当に貴重な存在だ。
陶芸部が賑やかなのは火水木のお陰と言っても過言じゃない。夢野や阿久津の件でも世話になってるし、そのうち何か恩返しでもするべきだろうか。
「エロに寛容っつったら、ユッキー先輩もッスよね。もうガードゆるゆるな所がマジで最高ッス! 透けブラどころか鎖骨まで見放題じゃないッスか」
「チビ助ねぇ……悪ぃが俺ぁ幼児体型はちょっとな。クロガネは何でもぃけるクチか?」
「下は小4、上は50・80喜んでッスね」
「だぁーっはっは。保険会社かっつーの」
「いやでもユッキー先輩はブラチラもパないんで、先っちょのピンクが見えないかと試行錯誤してるっス。これはチビ助って言うよりチ○ビ透けッスね」
「どこのオッサンだテメェは? 完全にオヤジギャグじゃねぇか」
「ネック先輩も、ユッキー先輩は良いと思うッスよね?」
「まあ、そうだな」
実はスカートの下はハーフパンツを履いておらず、ダイレクトパンツであるという事実は未だに気付かれてないらしい。正直ブラチラや透けブラに関しては、申し訳ないが俺も目の保養にしている時があったりする。
それでも冬雪はエロいというより、可愛い部類だろう。アキトはヨンヨンに似ているという理由で萌え対象として見ているし、クラスメイトからもマスコット扱いだ。
もっとも仮に冬雪が陶芸をしている姿を見たら、そのイメージも少しは変わるかもしれない。一心不乱に集中している職人モードの冬雪は、それこそ心にグッとくるものがある。
「後はユメノン先輩ッスね。あ、途中で帰ったポニーテールの人ッス」
「あぁ、ありゃかなりの上玉だな」
「最近気付いたんスけど、ユメノン先輩って隠れ巨乳じゃありません?」
「巨乳って程じゃねぇが、割とぁるようには見ぇたぜ」
「ですよねっ? でもユメノン先輩は、ネック先輩が狙ってるんスよねー」
「ぁん?」
「何でそうなるんだよ?」
「いやいや、今日だって一緒に釉薬掛けしてたじゃないッスか! しかも超楽しそうに!」
「あれは夢野が眠そうだったから、火水木に頼まれただけだっての」
「本当ッスかー? まあ結婚式には呼んでくださいね! オレ余興頑張るんでっ!」
仮に誰かしらと挙げるにしても、コイツを呼ぶのは物凄く不安でしかない。
最早テツの中では、完全に俺が夢野狙いだと決めつけている様子。一応否定はしているが、今日みたいなものを見せられればそう思われても仕方がないとは思う。
2079円。
久し振りに会うことができた今日も、眠そうだったため値段のヒントは結局聞けず。まあ月末の大掃除には来ると言っていたし、その時に聞いてみるとしよう。
「最後はツッキー先輩ッスね」
「もぅ一人はいぃのか? テメェと仲が良かった……そぅそぅ、メンチだメンチ」
「メッチッスよ。アレはオレの管轄外なんで」
「下は小4、上は50・80も喜べるストライクゾーンだったんじゃねぇのかよ?」
「それはあれッス。オレは有理数なら何でもOKッスけど、メッチは無理数ッスから」
「つまりアイツは√なりπってことか。中々弄り甲斐があるよぉに見ぇたけどな」
「あんなまな板以下なπのどこを弄るって言うんスか?」
「チビ助も似たようなもんだろぉが」
「いやいや。ユッキー先輩は膨らみありますけど、メッチは0どころかマイナスッスよ」
この会話、録音して早乙女の奴に聞かせたら間違いなく半殺しだろうな。
確かに早乙女は性格に難ありというか、阿久津を尊敬するあまり周囲が見えていない一面はある。ただ俺が敵視されていたのは自業自得だし、それも少しは見直され始めてきたことを考えても別に悪い奴ではない。
そもそも管轄外と言っている割に、テツは事ある毎にちょっかいを出していたりする。ひょっとして裏では狙っていたり……いや、流石にそれは考え過ぎだろうか。
「それよりツッキー先輩ッス! あのクールな感じが良いッスよね」
「水無月はクールっつーよりドライって感じだけどな」
「いやー、罵られながら踏んでもらったりしたいッス。でも、あの固いガードを抜けてデレたところも見てみたいんスよね。自分にだけ見せてくれる一面みたいな」
「そぅか」
告白して振られた相手ということもあってか、橘先輩の反応はいま一つ。そうとは知らずに脚の魅力について語るテツは、ペラペラ話し続けた後で大きく溜息を吐いた。
「はあ…………オレ、彼女が欲しいッス。いつでもおっぱい揉ませてくれる相手が欲しいッス。あーあ、エロいことしても許してくれる美少女が空から降ってきたらいいのに」
「ったく、テメェは何も分かってねぇなぁ」
「何がッスか?」
「良ぃかクロガネ。彼女が欲しけりゃ、相応の努力をしなきゃならねぇ」
「エロテクッスか?」
「違ぇよ。テメェはエロを求め過ぎだ。確かに男ってのはエロぃ生き物だが、世の中にぉける大半の女が男に求めてるものはエロじゃねぇんだぜ?」
「エロじゃないなら、何を求めてるんスか?」
「愛だ」
「それってS○Xじゃないッスか」
「だから違ぇっつってんだろぅが! 女が語る愛ってのはな、もっとロマンチックなもんなんだっつーの。例えば二人で一つのマフラーを一緒に巻くとかな」
「このクソ暑い中でマフラーとか、どんなプレイッスか?」
「例えばっつってんだろぉがゴルァッ! マフラーは冬だ冬っ!」
脳内ピンクな後輩のボケ続きに、流石の橘先輩も一発小突く。俺がコイツの話をスルーしたくなる気持ちも、そのうち分かってもらえるだろう。
「いぃか? 女が愛を求める以上、男は性欲を堪えて女の愛に応ぇなくちゃならねぇ。例ぇ彼女ができても、好き勝手にエロぃことができる訳じゃねぇんだぜ?」
「えっ? そうなんスかっ?」
「当たり前だろぉが! 彼女っつーのはエロぃことをしても許される称号じゃねぇんだ。そんな野郎は瞬く間に愛想を尽かされて破局だろぉな」
「じゃあどうすればいいんスか?」
「ここは俺が一丁、テメェらに女の落とし方を教えてやるか」
「バナ先輩、彼女いるんスかっ?」
「今はいねぇ」
「…………」
「…………」
「んなこたぁどぉでもいぃんだよ! とにかくテメェら、俺の後に続ぃて復唱しやがれ!」
「おッス!」
「あぁ、わかるぜ。こぅ、心にグッとくるよなぁ」
「あれって舌を火傷したら、キスとかしてもらえないッスかね?」
「その理論だと、チ○コを火傷したらヤベェことになんだろ」
「そんな手があったとは盲点だったッス!」
一体何が盲点なのか……明日には捕まってたりしないよなコイツ。
阿久津と早乙女と冬雪の女子勢が帰宅して残されたのが男三人になるなり、まだ深夜でもないのに陶芸室では下ネタオンパレードの会話が繰り広げられていた。
「そういえばオレ、前に陶器でチ○コ作ったんスよ! ペニ丸って名前も付けて! そんで思ったんスけど、陶器のバ○ブとかってあるんスかね?」
「普通に考えりゃ、角があって怪我に繋がるからねぇだろぉなぁ。あぁ、でも縁起物としてならぁるかもしれねぇぜ? チ○コを象った祭りもぁるくれぇだしなぁ」
日本史の授業で、縄文時代には呪術や祭祀で使われる石棒という男根を模した石器があると学んだが、この二人の発想は縄文人のそれに近いんじゃないだろうか。
陶芸王者フユキングが聞いたらガチのマジでブチ切れそうな話をしていたテツは、水を得た魚のようにノリノリで語った後で俺に振ってくる。
「ネック先輩も、この際だから語っちゃいましょうよ」
「何をだよ?」
「そりゃ勿論、陶芸部女子陣のエロいところッス」
「はいはい、エロいエロい」
「聞いてくださいよバナ先輩ー。ネック先輩、合宿の時だってこんな感じで全然話してくれなかったんスよー?」
「あぁ? せっかく後輩が心を開ぃてるってのに、テメェそれでも男か?」
「本当、ネック先輩はムッツリで困り者っス」
コイツの脳内だと、オープンスケベ以外は全員ムッツリ扱いしてそうだな。
別にその手の話は嫌いじゃないし、中学時代の友人やアキトとは普通に話して盛り上がることもあるが、いかんせんこの後輩の話題は生々しすぎて反応に困る。
「陶芸部の女子って顔面偏差値高いのに、妄想しないなんて勿体ないッスよ! しかもミズキ先輩とかは、エロに対しても寛容な雰囲気じゃないッスか」
「ミズキっつーと、ぁの眼鏡か?」
「そうッス。オレの見立てだと、あれは恐らくDはあるッスね」
「確かに良ぃ肉付きしてやがったな。太股もムチムチだったぜ」
「流石バナ先輩! わかってるッス! マジ揉みたいッス! 挟んでもらいたいッス!」
「女ってのは痩せたがるけどよぉ、ぽっちゃりくらぃが丁度良ぃんだよなぁ」
「ッスよねっ? ネック先輩もそう思いませんっ?」
「まあ、何事も程々なのが良いんじゃないか?」
そのナイスバディの風呂上がり姿を見たって言ったら、殺されそうな空気だな。
確かに火水木の身体は魅力的ではあるが、アイツの良い所と言ったら何よりも器が広いところな気がする。双子の兄がいるためか男についても理解があり、こちらの期待通りのイベントを企画してくれる異性というのは本当に貴重な存在だ。
陶芸部が賑やかなのは火水木のお陰と言っても過言じゃない。夢野や阿久津の件でも世話になってるし、そのうち何か恩返しでもするべきだろうか。
「エロに寛容っつったら、ユッキー先輩もッスよね。もうガードゆるゆるな所がマジで最高ッス! 透けブラどころか鎖骨まで見放題じゃないッスか」
「チビ助ねぇ……悪ぃが俺ぁ幼児体型はちょっとな。クロガネは何でもぃけるクチか?」
「下は小4、上は50・80喜んでッスね」
「だぁーっはっは。保険会社かっつーの」
「いやでもユッキー先輩はブラチラもパないんで、先っちょのピンクが見えないかと試行錯誤してるっス。これはチビ助って言うよりチ○ビ透けッスね」
「どこのオッサンだテメェは? 完全にオヤジギャグじゃねぇか」
「ネック先輩も、ユッキー先輩は良いと思うッスよね?」
「まあ、そうだな」
実はスカートの下はハーフパンツを履いておらず、ダイレクトパンツであるという事実は未だに気付かれてないらしい。正直ブラチラや透けブラに関しては、申し訳ないが俺も目の保養にしている時があったりする。
それでも冬雪はエロいというより、可愛い部類だろう。アキトはヨンヨンに似ているという理由で萌え対象として見ているし、クラスメイトからもマスコット扱いだ。
もっとも仮に冬雪が陶芸をしている姿を見たら、そのイメージも少しは変わるかもしれない。一心不乱に集中している職人モードの冬雪は、それこそ心にグッとくるものがある。
「後はユメノン先輩ッスね。あ、途中で帰ったポニーテールの人ッス」
「あぁ、ありゃかなりの上玉だな」
「最近気付いたんスけど、ユメノン先輩って隠れ巨乳じゃありません?」
「巨乳って程じゃねぇが、割とぁるようには見ぇたぜ」
「ですよねっ? でもユメノン先輩は、ネック先輩が狙ってるんスよねー」
「ぁん?」
「何でそうなるんだよ?」
「いやいや、今日だって一緒に釉薬掛けしてたじゃないッスか! しかも超楽しそうに!」
「あれは夢野が眠そうだったから、火水木に頼まれただけだっての」
「本当ッスかー? まあ結婚式には呼んでくださいね! オレ余興頑張るんでっ!」
仮に誰かしらと挙げるにしても、コイツを呼ぶのは物凄く不安でしかない。
最早テツの中では、完全に俺が夢野狙いだと決めつけている様子。一応否定はしているが、今日みたいなものを見せられればそう思われても仕方がないとは思う。
2079円。
久し振りに会うことができた今日も、眠そうだったため値段のヒントは結局聞けず。まあ月末の大掃除には来ると言っていたし、その時に聞いてみるとしよう。
「最後はツッキー先輩ッスね」
「もぅ一人はいぃのか? テメェと仲が良かった……そぅそぅ、メンチだメンチ」
「メッチッスよ。アレはオレの管轄外なんで」
「下は小4、上は50・80も喜べるストライクゾーンだったんじゃねぇのかよ?」
「それはあれッス。オレは有理数なら何でもOKッスけど、メッチは無理数ッスから」
「つまりアイツは√なりπってことか。中々弄り甲斐があるよぉに見ぇたけどな」
「あんなまな板以下なπのどこを弄るって言うんスか?」
「チビ助も似たようなもんだろぉが」
「いやいや。ユッキー先輩は膨らみありますけど、メッチは0どころかマイナスッスよ」
この会話、録音して早乙女の奴に聞かせたら間違いなく半殺しだろうな。
確かに早乙女は性格に難ありというか、阿久津を尊敬するあまり周囲が見えていない一面はある。ただ俺が敵視されていたのは自業自得だし、それも少しは見直され始めてきたことを考えても別に悪い奴ではない。
そもそも管轄外と言っている割に、テツは事ある毎にちょっかいを出していたりする。ひょっとして裏では狙っていたり……いや、流石にそれは考え過ぎだろうか。
「それよりツッキー先輩ッス! あのクールな感じが良いッスよね」
「水無月はクールっつーよりドライって感じだけどな」
「いやー、罵られながら踏んでもらったりしたいッス。でも、あの固いガードを抜けてデレたところも見てみたいんスよね。自分にだけ見せてくれる一面みたいな」
「そぅか」
告白して振られた相手ということもあってか、橘先輩の反応はいま一つ。そうとは知らずに脚の魅力について語るテツは、ペラペラ話し続けた後で大きく溜息を吐いた。
「はあ…………オレ、彼女が欲しいッス。いつでもおっぱい揉ませてくれる相手が欲しいッス。あーあ、エロいことしても許してくれる美少女が空から降ってきたらいいのに」
「ったく、テメェは何も分かってねぇなぁ」
「何がッスか?」
「良ぃかクロガネ。彼女が欲しけりゃ、相応の努力をしなきゃならねぇ」
「エロテクッスか?」
「違ぇよ。テメェはエロを求め過ぎだ。確かに男ってのはエロぃ生き物だが、世の中にぉける大半の女が男に求めてるものはエロじゃねぇんだぜ?」
「エロじゃないなら、何を求めてるんスか?」
「愛だ」
「それってS○Xじゃないッスか」
「だから違ぇっつってんだろぅが! 女が語る愛ってのはな、もっとロマンチックなもんなんだっつーの。例えば二人で一つのマフラーを一緒に巻くとかな」
「このクソ暑い中でマフラーとか、どんなプレイッスか?」
「例えばっつってんだろぉがゴルァッ! マフラーは冬だ冬っ!」
脳内ピンクな後輩のボケ続きに、流石の橘先輩も一発小突く。俺がコイツの話をスルーしたくなる気持ちも、そのうち分かってもらえるだろう。
「いぃか? 女が愛を求める以上、男は性欲を堪えて女の愛に応ぇなくちゃならねぇ。例ぇ彼女ができても、好き勝手にエロぃことができる訳じゃねぇんだぜ?」
「えっ? そうなんスかっ?」
「当たり前だろぉが! 彼女っつーのはエロぃことをしても許される称号じゃねぇんだ。そんな野郎は瞬く間に愛想を尽かされて破局だろぉな」
「じゃあどうすればいいんスか?」
「ここは俺が一丁、テメェらに女の落とし方を教えてやるか」
「バナ先輩、彼女いるんスかっ?」
「今はいねぇ」
「…………」
「…………」
「んなこたぁどぉでもいぃんだよ! とにかくテメェら、俺の後に続ぃて復唱しやがれ!」
「おッス!」