第２３話　第２２話の続き

「そうね～、ひみつってわけじゃないんだけどね、こんどつぐみちゃんが転校してしまうのよ。」
「そうですか。ご協力ありがとうございます。」
つぐみといえば森つぐみだ。森さんは何かてんこうのことでしているのか？ぼくたちは学校に残って見張っておいた。そしたら森さんがやってきた。
「ん??」
人のえんぴつをぬすんでいる。そして紙に何かかきはじめた。ていねいにゆっくりとえんぴつを動かしている。そしてなみだも流し始めた。

ぼくとすぐるは二つの可能性を見つけた。
一つ目、みんなのえんぴつで絵をかいて、てんこうするときに「みんなのえんぴつでかいたのでかざってください。」とでも言う。
二つ目、てんこうしたあと自分の家にかざっておく。
その二つのどちらかが目的でかいているのだと思われる。あとは、本人にきくだけ。
なのできいてみたら、
「私はみんなといっしょに絵がかきたかった。だからぬすんだ物でかいたの。ごめんなさい。」
そしてできた絵をみせてもらった。それはクラスみんなで遊んでいる絵だった。森さんはみんなとあまりあそべなかったらしい。だから絵だけでも仲良しに見せたかったのだと言う。

後日森さんのてんこうが発表があった。その時に森さんはぬすんでいたことと絵をかいたことを言った。でもみんなはおこらなかった。泣いている森さんを見てやさしい心になったのだろう。
次の日、森さんは北海道に行った。この学校に来て二つ目の事けんがかいけつできた。これからもがんばろう‼　　〔おわり〕
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上☆

追記
　つるぎシリーズ二作目終了！
　次は学校外のことです