第44話 音が聞きたい〈転校生は、森川来斗〉

文字数 539文字

 音。それは、ききたくなくてもきいてしまうもの。私、早水めぐみにとって、とてもいやなもの。教室での会話。何気ない一言がナイフのようにつきささってくる。学校で友達といってもまひろくらい。ねんがんのおやみず中に入学しても、小学校からいた人たちのグループがあり、部外者あつかい。なかでも親水かながリーダーのグループがにがてだ。この前だって、
「めぐみさんとまひろさん、中学からなんてかわいそうね」
とかなのグループの人がいったら、かなが
「ダメよ、そんなこといっちゃ。二人は、小学校から入れなかったびんぼう人なのだもの」
と教室中にきこえるように大きな声でいったのだ。私はとてもくやしかった。かなは、校長の娘だから、どんなことをしてもたいがくにはならない。

やっと夏休みに入り、じゅうじつしていたころ、まひろからメールがあった。
『転入生くるらしいよ。楽しみ(≧-≦)☆』
『うん。楽しみ。新学期もよろしく(≧ー ')』
と私もメールをおくった。どんな子だろう。やさしい子かな?そうぞうがふくらむ。でも、もしイケメンだったらかなが黙ってはいないと思う。
                              続きは明日☆

追記
 近現代に書いたと思われる話。けっこう長めに書けたんだよなぁ。
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