第45話 第44話の続き

文字数 725文字

新学期になった。日焼けした人もいれば、あまりかわらない人もいた。教室に入ったらまひろがとんできた。
「めぐみ、めぐみ、大変だよ。その転入生イケメンらしいよ。かな平気かな?」
「げっ」と思った。かながだまっていることはない。
「みんなおはよう。転入生の森川来斗君です」
「森川来斗です。よろしくおねがいします」
みんなが息をのんだ。かなりのイケメンだ。
「みんな、よくきいてね。来斗君は、耳がきこえないの。でもふつうの学校にいきたいからここにきたんだ」
と、担任の秋早香まいか先生が言った。
「先生。では来斗君は、みんなとしゃべれないのですか?」
とかなのグループの子がいった。
「来斗君は、みんなの口の動きでなにをはなしたのかがわかるの。だから来斗君の前では、ゆっくり話してね」
と口に手をあてながらいった。私は来斗くんのことがうらやましくおもえた。早口で話せば、口をみなければ、私のだいきらいな音がきこえないのだ。きかなくていいのだ。
                         続きは明日☆

補足説明
 森川来斗 13歳
  耳がきこえない。家族が・・・。
 早水めぐみ 13歳
  私立親水中1年。まひろと仲良し。
 小石川まひろ 13歳
  めぐみの親友。
 親水かな 13歳
  イジワル。親水中の校長の娘

追記
 すっごく蛇足ですが、この『黒歴史製造機』は自分が書いた作品をどこかに保存しようと思い始めたものです。
本当は人様に見せるようなものではないのですが、昔の自分が頑張って書いた証を遺したいと考えたので公開しています。
色々な物語が書かれているノートはいつかには処分されてしまいます。全てが無くなってしまう前に、書き写そうと思ったのがきっかけでこの作品(?)は始まりました。
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