第100話 五四 召使いの女と下女 

文字数 343文字

□若くして立派な身分の男が、召使いの女の名を、呼びなれたふうに言いたるこそ、気に入らない。名を知りながらも、なんとかいった、片文字は覚えないふりをして言うのは、いいと思う。
宮仕え所の私室に立ち寄ったとき、夜などは、曖昧な呼び方では悪いだろうけれど、宮中では主殿司がいて、そうでない所などでは、侍などにいる者を連れてきて、呼んできて貰うようにすればよい。自分からは声をかければ、誰だかわかってしまうのだから。下女や、童などは、はっきり呼んでもいいのだが。
※身分が違うと、召使いの女に声を掛けるのも、男は気を遣わなければならないのですね。特に夜など下女じゃなく召使いの女には、用があるときは誰かに呼ばせにやり、自分で直接呼ぶことはしないのですね。現代とおおきに風習がことなるのですね。
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