第60話 三五1 奈良の大池や長谷寺

文字数 434文字

□池は、勝間田の池。磐余の池。贄(にへの)の池は、初瀬に詣でたとき、水鳥がそこら中に居て、立ち騒いでいるのがとても面白く見ることが出来た。水なしの池というのは、どうもおかしいと思い、何故こんな名を付けのか、問い合わせてみると、「五月など、全く雨が降らない年があると、水が干上がり無くなってしまう。また、ひどい日照りの年には、春の始めに、水が地下から多く発生して来る」と言うのだが、「まるで、乾燥ばかりの状態であれば、そうとも言えるだろうが、水が出ることもあるのであれば、一方的な名前を付けたものだ」と言いたかったのだが。
※なかなか理論的に物事を考えられ、現地に問い合わせるなどは、研究熱心で知識欲旺盛な方だったのですね。奈良の大池ともいわれる勝間田の池は、薬師寺が池の水面に映っている所で、名所にも足を伸ばされたのでしょう。奈良県桜井市初瀬にある長谷寺に詣でられた途中に、贄野池がありそこに沢山の水鳥が浮んでいる。のどかな景色をゆったりと牛車で通られたのでしょうか。
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