第48話  三一 結縁の八講 

文字数 304文字

□菩提という寺で、仏道に縁を結ぶため結縁で法華経八巻を四日間で講をする法会に詣でていたところが、 ある人から「早く帰りたまいね。いと満たされず心寂しい」と言い便りをよこしたので、蓮の葉の裏に、ーもとめてもかかる蓮の露をおきて憂き世にまたは変えるものかはーと書いて返信した。まことに、とても尊く感動をおぼえたので、やがてこの寺にとまりそのまま出家したいように思い、さうちうが家の人の非難も忘れてしまいそうだ。
※清少納言さんも、仏教の道に関心を持ち法華経八巻も勉強されるなど、やられていたのですね。
蓮の葉のうらに、短歌を書かれたのですが、さすが大家の娘さんだけに、さらららと書けるのには恐れ入りましたです。
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